表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

短編詩集Ⅱ

すべては私欲から生ずる

作者: 若松ユウ

私が俺がと皆が主張すると

途端に区別と占有が始まる


そして所有権と責任が生じ

訴訟と刑罰が絶えなくなる


私の食べる分だから取るな

そうして女は脂肪を蓄えた


俺の恋人に絶対手を出すな

そうして男は劣情を吐いた


私の財産は鐚一文譲らない

そうして女は金銭に溺れた


俺の言う通りにすれば良い

そうして男は怒号を発した


私は決して間違ってないわ

そうして女は悲嘆にくれた


俺が働かなくても大丈夫だ

そうして男は倦怠に委ねた


私が誰よりも優れているの

そうして女は見栄を張った


俺にも矜持という物がある

そうして男は高慢になった


すべては私利私欲から生じ

愚かな人間を苦しめ続ける


徳と悪とかくの如しである

それでも理財は私欲で回る

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ