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短編詩集Ⅱ

すべては私欲から生ずる

作者: 若松ユウ

私が俺がと皆が主張すると

途端に区別と占有が始まる


そして所有権と責任が生じ

訴訟と刑罰が絶えなくなる


私の食べる分だから取るな

そうして女は脂肪を蓄えた


俺の恋人に絶対手を出すな

そうして男は劣情を吐いた


私の財産は鐚一文譲らない

そうして女は金銭に溺れた


俺の言う通りにすれば良い

そうして男は怒号を発した


私は決して間違ってないわ

そうして女は悲嘆にくれた


俺が働かなくても大丈夫だ

そうして男は倦怠に委ねた


私が誰よりも優れているの

そうして女は見栄を張った


俺にも矜持という物がある

そうして男は高慢になった


すべては私利私欲から生じ

愚かな人間を苦しめ続ける


徳と悪とかくの如しである

それでも理財は私欲で回る

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