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睦月と千里 2 ~前途遼遠・暗雲低迷~


「ラフ&スムース 第二章」




パチンッ


「これで終了……と」


「うわ! 出来上がる前から思ってたことだけど、

ストリング張ると本当に綺麗だねー、このラケット」


「ふふ……これは千里のために目をつけておいた、取って置きだからねえ」


「へえ~……でも、取って置きすぎるよー

だってこれ、私がまだ生まれてすぐの頃に出たモデルじゃんー?」


「あらまあ、知っておったのかい? 

……決して売れ残りの中から選んだとかじゃないんだけど……気に入らないかねえ?」


「ううん! そんなことない! 私これ好きだよー! 

最近じゃ少数派の一本シャフトって所もいいし

何より色が好き! 綺麗なイエローだよね?」


「……気に入ってくれて、良かった。 

なんとなく千里に似合うなあと思ってたんよ」


「ありがとー! 絶対大事にするからー!」


YONEX NANOFORCEナノフォース7000 ブライトイエロー限定モデル。

今日から私の相棒になる、私だけのラケット。


「それに、なにこれー? ……赤い、糸ー……?」


ワンポイントとして付けてくれたのか、本体色とマッチしててとても良い


「……それは、”飾り糸”と言うんだけどね。

本来の役割はラケット面のRoughラフ(裏)とSmoothスムース(表)を

すぐに判別できるように付けるものなんだよ」


「え、でも確か表と裏はー」


「そう、今ではラケット本体で表裏の判別が付くようになってるから

あまり意味のないものになっちゃったんだけどね。

今やもう付ける人はおらんどころか存在そのものも知らん人が増えたんだけど、

それでも、あえて付けてみたんだよ」


「ふーん……確かにワンポイント付いて綺麗だけど……なんでー?」


「ふふ……おまじない、さね」


「……? なんのー?」


「将来、千里にいい人ができますようにって」


「なっ!? ななーっ、なにそれーっ!?」


「うふふふ……それは冗談。 千里が、いいパートナーに巡り会えますようにってね……

ちょっとだけ、ロマンチックでしょう?」


「なんだびっくりしたー……そういえば、パートナーかあー

やっぱソフトテニスって、ちょっとダサくて、めんどくさいよねー?」


「おや、そうかい?」


「だって、硬式テニスだと、もちろんまあダブルスもあるんだけど

大体シングルスがメインじゃんー? 孤高の戦士って感じでかっこいいよねー?

それにやっぱテニスって言ったら世間一般じゃ硬式のことだしー

有名人って言ったら殆ど全部硬式の方で、ソフトテニスの方なんて

どんだけ強くても一般人は誰も名前すら覚えてくれないじゃん!

……あ~あ、どうせなら硬式がよかったかなー?

なんで中学ってソフトテニスしかないんだろうねー?」


「あたしは好きだけどねえ、軟式テニス。

特に、二人で協力し合って頑張るところが、とても魅力的なのよ」


「うーん、そっかなー?」


「千里や」


「……なに? お祖母ちゃん」


「いずれ、あんたにも現れるさ……

かけがえのない、唯一の……千里だけの、パートナーが……ね……」


……………………

…………

……


「おばあちゃん!」


がばっ!




「…………ふえ?」


キョロキョロと、辺りを見回す。

起きたら、朝だった。


「…………夢……か……」


「…………」


「…………まだ……いっぱい……教えてもらうこと…………あったんだけど、なー……」



◆◇




季節は進み、梅雨。

衣替えも完了し、皆は一様に夏服に身を包んでいた。


私はといえば、特に何の進展も無く

毎日マネージャー業に精を出していた。


でも、自慢ではないが部室内は以前に比べて

格段に綺麗になったと思っているし、

また各用具のメンテナンスは隅々までしっかり行き届いてるようになった。

今では部に置いてあったストリングマシンも扱えるようになり

部員達のガット交換やグリップ交換など

ラケットのメンテは全部私がやってあげれるようになっていた。


本当はお店に来て欲しいところではあるんだけど

商売敵がこんなに身近にいたら、それもできないしね。


そして、空いた時間で皆の練習風景を観察し

フォームを盗んだりして、部室の横で素振り練習を毎日欠かさずに行った。


「……あら、そこで何してるのかしら? マネージャーさん」


「あ、あっ! 部長! お疲れ様ですーっ!」


「まだそんな、選手の真似事のようなことしてたの?」


「あ、はい! 皆さんのフォームを参考にさせてもらってますー」


「……ち!」


今舌打ちしやがりましたね、この部長さん

でも、その程度で、私は負けませんよ!


「み、見てください!

確か、部長の基本スイングは、こう! ですよね?」


ビュッっとラケットが風を切る。

素振りだけど、これだけでも結構気持ちがいい。


「!」


「そして、仁科にしな先輩のシュートボールは……こう!」


「それから、田中先輩のバックハンドは……確か、こんな……感じ!」


次々と、覚えたてのスイングを披露する。


「…………この子……」


「最近なんとなく、自分でもいい感じのスイングができるようになってきたんですよー」


「ふ、ふーん……あらあら、けれどそれにしては、とても綺麗なラケットですこと」


「……!」


「そんなに練習してるのに、傷ひとつ無いし、ストリングも真っ白じゃない?

本当にそれで真剣にやっているのかしら?」


……だって、実際にボール打っているわけじゃないし! 素振りだけだし!


「こ、これでももうグリップテープは、3回ほど交換してるんですよっ!」


勤めてにこやかに、私はそう返してみた。


「いいかげん諦めて、マネージャー業に専念したらどうなのかしら?」


ぐ! 結構ストレートに切り込んできましたね? でも


「まだです! 他の部の人が、合わなくて辞めてこっちに来る可能性もありますしー!

もうちょっとがんばってみますよー!」


「…………」


あ、黙った。

そして、なんかイラッとしたような顔してる。

そんなに私のこと、気に入らないのかなー?


「あ、笹倉ちゃーん!」


二年生の、レギュラーの人が私に声をかけてきた。

この人は、今はまだ三番手だが、かなり将来を有望視されている期待の選手の一人だ。

ちなみに先ほど私が部長に披露したシュートボールの打ち方は

この人のモノマネだったりする。


「はーい! なんでしょうかー?」


「ごめーん! 練習してたらガット切れちゃったあ! 今、大丈夫ー?」


「あ、はい! 予備のストックありますので

ストリング代金さえ部にいただければすぐ交換しますよー!」


「あ、今お金無いや! ツケでもいーい?」


「もちろん、構いませんよー

とりあえず、部室に予備のラケットあるんでそれ使っててくださいー

すぐに取り掛かりますんでー」


「うわ、ホント? 凄い、助かるー! 愛してるよ笹倉ちゃーん!」


「い、いえー、これくらい、どってことないですからー」


そういうやり取りをして、二年生の彼女からラケットを受け取り

ストリングマシンの準備をしようとしてた……その時。



ゴリッ!



「……!」


なんか、嫌な音がしたので、私は音の方向に振り向いた。


「あら、失礼。 こんな所にラケット立てかけてあったの、気が付かなかったわ

おもわず踏んずけちゃった」


ラケット? 立てかけてたやつ……て? ま、まさか……


「……あっ! ああっ!!」


私は、すぐさま慌ててラケットを拾い上げた。


……わたしの、ラケットだ……

確かに、ガット交換のラケットを受け取ったときに

私はそっと部室の壁の、邪魔にならないところに立てかけた。


「あ……あ…………ああ……」


震える手で、すぐさま外周をチェックしてみた。

足跡は、フレームのど真ん中に、モロに入っていた。

その時に、相当に負荷がかかったんだろう

フレームトップとグリップエンドにはかなり深い傷が入っていた。

これだとシャフト部分にもかなりの加重がかかってたはずだ。


入念に亀裂や変形が無いか、確認する。


……幸い、目視では変形や亀裂は見当たらなかった。

あくまで目視でだが


「大丈夫~? あー! でもこれで、

それなりにいい感じに練習したようなラケットになったんじゃないのかしらー?」



お祖母ちゃんと、一緒に選んで、二人で仕上げた最後の、ラケット……



「…………ひ……酷い……よ」


一生懸命、プレイして、その果てに付いた傷なんだったら、それは構わない。

でも、この子は未だに素振りと、たまに試打する程度で

練習試合どころか、乱打すらも、やったことがない……のに……


「……ん? なんか言いましたか?」


これは……明らかに、故意だ


「…………謝って、ください……」


「……なに? 声が小さくて、よく聞こえないんだけど~?」


なんで……なんでこんなこと……


身体が震えてきてるのがわかった。


そして……脳裏で、まるで祖母の笑顔を踏みにじられた、ような……

そんな感覚が……私を…………一気に襲ってきた。




「あ、謝れえええーーーーーーーっっ!!!」




「……っ!」


「はあっ! はあっ! はあっ! ……はあっ!」


近くにいた二年生の子が、異常に気が付き、駆けつける


「ど、どしたの? 笹倉ちゃん! だ、大丈夫? ……あ! 貴女の、ラケット……?」


この人は、こんな私にも気を使ってくれている。

入部して、雑用しかしてこなかった私でも、毎日一生懸命がんばっていれば

いつの間にか気にかけてくれる人もできてたんだ……でも


「……な、何よ? たかが量産品のラケット一本が、ちょっと傷付いたからって、何切れてんのよあんた!」


……私は、自分が不甲斐ない。


「謝って、ください!」


とにかく、へらへら笑って

相手に合わせてさえいれば、それでなんとかいつも凌いでいける。

そう、思っていた。


「れ、練習してたら傷くらい付くもんでしょうが! 

今貴女が預かったラケット見てみなさいよ! もっといっぱい傷ついてるわよ!」


「…………」


でも、違った。

相手は、何もやり返してこない相手には

どこまでも追撃の手は緩めない。


「ぶ、部長……でも、これはちょっと、かわいそうですよ~」


「な、なによ!? 仁科……あ、あなたまで!」


結局、戦わないと、いつまでも、何も変わらないんだ!


「…………」


ぶるぶると、身体を震わせながら

私は、目にいっぱい涙を溜めて


バッ!


顔を上げ、精一杯に……

北山部長を、睨みつけた!


「謝れ!…………謝れっ! …………謝れっ!!」


「な、なんで……私がっ、貴女なんかにっ!?」


……それでも、私はこぶしを握り、言い続ける


「……………………あやま……って、よおーーっ!!」


あ、駄目だ。 もう保たない。 涙腺完全崩壊する。


「…………ふ、ふえええ……え!」


「ああっ、さ、笹倉ちゃんっ! しっかり!」


「…………あーもう! わかったわかった! ごめんなさい! はい、これでいいんでしょ?」


ばつが悪そうに、そそくさとその場を去る部長。



結局私はその日、二年生の先輩のガットを張ってあげることができなかった。



そして、次の日、私は学校を休んだ。




◇◆




カラン、カランッ


「……いらっしゃい、ませー」


どん底のテンションだったが

家にいると親が心配したりするので、私はここに来て店番を買って出ていた。

どうせこっちには部の皆は何も買いには来ないし、

学校の知り合いに会うことはまずないだろうと思っていた。


「……こんにちは」


……この人、確かこの前うちの店来て剣道防具一式の納期を聞いてきた人だ。


「あ……ごめんなさい、納期については、私、店主から何も聞いていないのでー……」


「…………そう……」


これから新しいこと始めようとしてドキドキしてる時期なんだろうに

肝心の用具がなかなか揃わないなんて

普通ならじれったくて仕方がないだろうね……

……お祖父ちゃん、ちゃんと手配してあるのかなー?


「……何度も足を運んでもらって申し訳ないです。

連絡先とか、教えてもらっているんでしょうか?

なんでしたら確認取れ次第、追って連絡しますが……」


「いえ……特に、急いでいる訳では、ないの」


「……え?」


「練習は、家でもやっているし……学校で本気でやるつもりも、ないし……

まだ来ていないなら、言い訳にはちょうどいいわ」


…………本気でやらない? どうして?

 

私は、やりたくても……できないのに……

もう、見せる人すらいなくなっているというのに……

この人は、どこででも存分にできる環境が……あるというのにっ……!


「あ、あの……なんで」


「……?」


「どうして、そんな気持ちで……しようだなんて……

折角、環境が整っているというのに……そんなにやりたくないなら、無理に……やらなくてもっ!」


「…………」


どうしても、腹に収めることができず、つい口から漏れ出てしまった。

それを彼女は無言で私の話を聞いていた。

その瞳には怒りも戸惑いもなく、ただ静かにこちらを見据えていた。


そこで私は我に返った。


「……あっ! ご、ごめんなさい! 余計なこと言っちゃいましたー!

ど、どんな気持ちでやろうとも、そんなの、本人の勝手ですよねー?

すみません! 私ちょっと今情緒不安定になってて……申し訳、ありませ」


「ごめんなさい」


「……え?」


「真剣に、取り組んでる人にとっては、とても不快な言葉を吐いてしまったわ

謝罪します。 ごめんなさい」


「…………あ……」


違う、私はこんな言葉が欲しかったんじゃない!

ただ八つ当たりをしてただけなんだ!

それなのに、謝られるなんて……私、私はなんでこんな嫌なやつになって……


「……~~~っ」


ばっと、思わず首ごと彼女から目をそらす。


「あ、謝らないで……ください」


「…………」


「悪いのは、私ですから」


「…………」


「只の……嫉妬、なんです。 私の……一方的な……」


「…………うまくいって、ないの?」


「……え?」


「部活」


「……いえ、その…………

……………………はい……」


「…………そう……」


こんなこと、彼女に話しても仕方ないのにな……

なのに……


「……私、部活でずっと……一人ぼっちで…………部長にも、嫌われてて……

やりたかったことが、ぜんぜん、できないで……いるの……」


なのに……口が勝手に喋りだしている


「もう、どうしたらいいのか、正直……わかんなくて……」


「…………」


駄目! 駄目だよ! こんな、泣き落としみたいなこと……

この人がまだ部活に入ってないこと、知ってるのに……

私、情に訴えかけようと……してるの? この人を巻き込もうとして……

こんなの、結果がどうあれ、嫌な気分にしかなんないよ!

止まれ! 私の口! 止まって!


「パートナーがっ! ……欲しいのっ! かけがえのない、私だけの、唯一無二の、存在がっ!!」


…………言って、しまった。


もう私、心のブレーキも壊れちゃってるんだ。

いけない! 早く、訂正しないと……!

今のは聞かなかったことにしてって言わないと!


「…………」


彼女の、目の色が少し変わっていた。


「ご、ごめんなさい! 今のは口が滑っただけで、聞かなかったことに「……考えてみるわ」


「……え?」


今、なんて?


「貴女が心から、言ってるのがわかったから……

だから、私もちゃんと考えて、答えを出すから」


「……そ、それは……つまり……」



カラン、カランッ



「笹倉ちゃん!」


店内に入ってきたのは、二年生の仁科先輩だった。


「あ、せ、先輩……!?」


「……ちょっと、気になって様子見にきただけだから…………大丈夫?」


「あ……」


まさか、私のことを心配して来てくれた?


「先輩…………こんな私のために……あ、ありがとうございますー!」


「…………良かった。 とりあえず店番するくらいには元気あって……

寝込んでたりしたらどうしようかと思ったよ~。

……今から、北山スポーツに行ってガット張り直してもらってくるから」


「そ、そんな! 私、今やりますよー、もちろん工賃はいただきませんから!」


「……駄目だよ。 だって、部長に追求されたら、バレちゃうじゃん」


「……あ! ……そ、そうですよねー……すみません、考えが足りずに……」


「気にしないで、ゆっくり休んで」


そう言いながら先輩は先客の彼女の方を見た。


「……貴女、笹倉ちゃんの友達?」


「……私は……」


「彼女のこと、励ましてあげてよね! 

私には立場上、どうしても制限があるから……

こんな時、力になれるのは貴女のような存在だから!」


「…………」


なんか、無表情なんだけど、とても困ってるような気がした。

こっちじーっと見てるし


「あ、いや、彼女はお客「前向きに……その、善処します」


「……あ……」


やっぱ、さっき言ったこと、本当にソフトテニス入部、考えてくれるんだ。

……ちょっとだけ、希望が見えたような気がした。


「……なんだか堅いねこの娘。 笹倉ちゃんの友達って変わってるね? すごい美人さんだけど」


「いえそのー、あははー」


まだ名前も知らないんだけどね





◇◆◇◆





むかつく! むかつくっ!!


なんで、私があいつに向かって謝らなきゃいけないのよっ!

こ、こんなの……屈辱だわっ!


「目障り……ね」


ずっと冷遇していたら、そのうち選手になるのは諦めるだろうと思っていたが

意外にも用具知識とメンテスキルが高かったせいで

部の皆から慕われ始めている…………これでは、面白くない。


やはり、辞めさせる方が、得策か……


しかし、私が辞めさせるとなると周囲に角が立つ。

……ならば、自発的に、辞めてもらう他、ない


「ふふ……私たち家族を追いやった報い、受けてもらうわ」


彼女はそう言い残し、廃屋同然の旧・北山スポーツ店に姿を消していった。




ども、こんばんは、新田です。


今回のこの千里編ですが

実は本当は始まる前から8割ほどはできていて

前編・中編・後編の三部構成にする予定でいました。


でも、なんとなくちょっと内容を変えようかな? 

と思い至って今更ですが話を組み立て直したりしています。

上手くまとまらなければもしかしたら元に戻すかもしれませんが、

ちょーっと思案中です。


なので、もしかしたらあと一話の後編では収まらなくなるかもしれませんし

ちょっとお時間をいただくことになるかもしれません。


すみませんが、その辺り、ご了承よろしくお願いします。




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