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試行:これまでの話を元に自分の過去投稿作を推敲する。

 タイトルの通り、改稿を行った。

 対象は二年前に書いた「Elements」。この二年ほど更新はしていない。すでに黒歴史と化している。

 とりあえず、無駄に書き込み過ぎているきらいがあったので、5万5千ほどあった文字数を1万3千ほどに削り、敵を倒して一段落するあたりまで書き直した。


 方針は、まずダラダラした部分を省く。読みにくい部分、分かりづらい部分の文をイメージしやすいよう書き直したり、言葉の順序を入れ替えた。流れとしてはできるだけ早く主人公と最初の敵を引き合わせ、早めに終わらせるようにした。


 自分でも、こんなに短くなるとは思わなかった。

 ここから、改善をはかっていく。

 これは現在実行中。プロローグのみほぼできたので、その指針をメモすると


・再び見直して、一読して理解しにくい部分は説明を加え、さらに文章の流れを見やすくした。

・一文の中でイメージ性が強くなるよう、言葉の順番を入れ替えたり、言い足りない部分を補った。


 このあたりは削った後に書き足す作業となった。たとえば元の序文では、

御殿(ごてん)には僅かな火しかたかれず、その内部のほとんどは薄闇に包まれていた。

 瞬く光源に揺らめく影は十余り。いずれも魔術師であった。彼らは車座をつくり、その中央へと向かって一心に力を――魔力を注いでいる。

 中央にあるのは一振りの剣であった。どことなく古風な装いを見せる柄に、むき身の刃は名刀もかくや、という輝きを見せている。鞘もなく台座に置かれたこの剣が、数千年もの昔と変わらぬ姿だと、分かるものが何人いようか。剣の内に秘められし莫大な力を手にした者は、更に少ないはずだった。剣には封印が施されていた。神代の時代から続く、強力な封印だ。』


 というところを、

御殿(ごてん)には僅かな火しか焚かれず、内部のほとんどは薄闇に包まれていた。

 風穴ふうけつを利用して作られたその場所は、中央にある祭壇以外、むき出しになった岩肌が囲うだけのものだった。天井に開いた小さな穴からは、月の光が斜幕のように祭壇に降りている。その光に当たらぬよう、壇を中心に車座を作るのは十余りの魔術師たちだ。彼らは揺らめく炎を背に受け、円心へと静かに座している。

 祭壇に置かれていたのは一振りの剣だった。古風な装いの柄は汚れ、刀身は大量の錆と土塊に覆われている。もはや剣とも呼べぬ代物。

 鉄屑にしか見えぬその剣に、しかし魔術師たちは疲労と恍惚をにじませた表情で、蓄えてきた全魔力を捧げていた。』


 とした。前者より後者の方が30文字ほど増えた。主にどういった場所かの部分を新たに増やした。

 全体的に無駄な部分を削除したので、消した分を、新たに詳細に書く部分に充てた。

 個人的に『月の光が斜幕のように祭壇に降りている』はもっと変えられそうだが、まだ言い換えが思い浮かばない。


 一度書いて、一段落するところまで読み返すと、キャラが強いかとか、世界観が構築できているかなどのバランスが分かる。

 この後は、そういった項目に注意しつつ、推敲を続けることになる。

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