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終わりは来ない

作者: 華鸚

いつまで耐えればいいのだろうか

罵詈雑言が浴びせられたかと思うと

完全なる無視

存在していることすら否定される

この繰り返しに私はいつまで耐えればいいのだろうか

親や教師は

「お前にも原因がある、打ち解ける努力をしろ」

と簡単に言う

その結果はいいように使える道具扱い

課題の手伝いや苦手分野での代理

教師に怒られたりご機嫌とりに走らされたり

でもプライベートでの遊びや集まりに呼ばれることはなく

こちらから接触しても無視される

「ごめーん忙しかったんだぁ」

その一言でおしまい

私が休日返上で作業を終わらせたのを自分の手柄のように言う

ただ喋って写真集見てただけなのにね

そんなことを繰り返す彼女等に罪悪感なんてない

だって私はそういう存在だから

彼女等の言うことを素直に聞き、ストレスが溜まれば八つ当たりを受けて

都合がいいときだけ利用していい存在

それが彼女等の中にある私だ

どんなにこちらが傷付いてもそれを主張しても

「ごめーん、冗談だって~ノリ悪いなぁ」

と言われて終わり

ここでさらに言い募っても無意味

むしろ彼女等のご機嫌を損ねてしまい無視されはじめる

教師からの伝言や大事な書類の納期、作業分担などすら教えて貰えなくなる

だから私は全てを笑って流さなければいけない

こんなことの繰り返しを物心ついた頃から続けている

高校3年の今まで12年以上だ

小学校から中学に上がるときに微かに希望を持った

小学生の自分から見たら中学生は大人に見えて

下らないいじめなどしないように思えた

しかし現実はそんなに甘いわけもなく

大人に近づいた分いじめかたや私の利用が上手くなっただけだった

中学から高校に上がるときは精一杯の反抗として自分と同じ学校からいく人間が少ない学科に行った

遠くの学校にいくには家の事情が許さなかったから

余計に利用されることが増えただけだった

でもそれもあと少しで終わる

なぜなら卒業が待っているからだ

私は卒業と同時に就職先に引っ越す

そうすれば距離や生活環境の違いから学生のオトモダチとは疎遠になれるはずだ

そう、そのはずだった


でも現実はやはり甘くはなかった

オトモダチとは疎遠になれた

でも、待っていたのは同期と先輩という名のオトモダチだった

このまま終わりは来ないのか

死という名の終焉を迎える以外には

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