Merry, my dream
メリーに会えますように、と願いながらスモ―キーを抱きしめながら眠りにつくと、あの庭園のベンチにメリーが座っていた。
「メリー!」
リンダが叫ぶと、佇むメリーのもとへ駆け寄った。
「今までごめん、私、あなたのことをやっと思い出したの!メリー、あなた私に会いに来てくれたんでしょう?天国からわざわざ!」
メリーは一瞬、目を見開くと、嬉しそうに微笑んで言った。
「そうよ、私ね、死ぬ前にもう一度リンダに会いたくて…。でも、どうせ死んでしまうのなら、どうせ死んでも何もないなら、リンダの夢の中に住んででも一緒にいたいって思ったの。おかしいかしら、ものすごい決心をしたのよ。それなのに、リンダに拒絶されたからもうどうしていいかわからなかった…」
「私もよ!会いたくて会いたくて頭がおかしくなりそうだったわ…いえ、実際ある意味おかしくなったわね。あなたを忘れようとして勉強を頑張ってみたら理解できるようになったのよ!この落ちこぼれな私が!…まぁ、友達はできないけれどね」
「そんなの!私がいるからいいじゃない!ずっと一緒にいて!」
それから、リンダとメリーはまた会えることになり、毎晩遊ぶようになった。
相変わらず、実生活でもリンダは勉強を頑張っている。
生前、じゅうぶんに勉強できなかったメリーに教えるために。