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Perdon?
「…ところで、ここはどこなの?」
リンダは気になっていた。先程からリンダ、それからメリーがいる場所は、リンダに馴染みのない、見知らぬ庭園のようなところで、辺り一面が色とりどりのお花畑である。
リンダがたずねると、メリーは信じられないようなことを平然と言ってのけた。
「ここはね、あなたの夢の中。わたし実は、あなたの夢の中に住んでいるのよ」
「なんですって!?嘘おっしゃい、確かにここは知らないところだし夢の中なのかもしれないわ。だけど、夢の中に住んでいるって、どういうことよ!あなた一体、何者なの!?…
メリーの言うことが信じられず、興奮して一挙にまくしたてるリンダの視界が突然、ぼんやりと揺らぐ。
けたたましい音が響きわたり、目を覚ますとリンダはベッドの上にいた。うるさくリンダを呼ぶ目覚まし時計のアラームを止め、文字盤に目をやると時刻は7時15分。
「どうしよう、学校に遅れてしまうわ!」
リンダはあわてて支度をし、急ぎ足で学校へ向かった。