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死者の待機

今さらですが、紹介文の前半いらなかったかもしれません……

ただ見た夢を適当に脚色加えて書きますよって感じです。

再び視線を心電図モニターに向けてみる。しかしモニターは先程と変わらず、見慣れた自分の名前、性別、そして訳の分からない数字を映しているだけだ。


他の景色も、さっきから全く変わる様子が無い。そのせいか時間の感覚が分からない。意識が戻ってからどのくらい経っただろうか。


……正直、イライラしてきた。


次の日朝早くに用事があるから早く寝たいのに、なかなか寝れないあの時の感覚に似ている。いや今は仰向けの体勢から一切姿勢を変えられない分余計に辛い。


そうだ、まだ自分が見ていない箇所があった。


自分の体である。

正直恐かったが、この無味乾燥とした空間と感覚から脱出出来ればいいや、と考えていた。


首が動かせないのでよく見えないが、どうやら自分は白い服を着ているようだった。ははぁん、送る人が素人だったんだな?お陰で自分はこんな空間に意識を落とすことが出来ずに存在し続けている。いやむしろ上手いと言うべきか。

そもそも病院では送られないだろう。死体安置所なら心電図モニターは置いてないはずだし。


その服以外には特に自分の身にあった変化は無いようだ。若干痩せこけた気もするが、この状況下では当たり前だろう。といっても空腹は感じない。これも当たり前だ。なぜなら自分は死んでいるのだから。



死んでいる………よな?

心で理解していて頭で理解出来ていないとは不思議なことだ。この逆なら何度もあるものなんだがな。



……さて、どうしたものだろうか。やることは全て試した。果たしてどうしたらここから抜け出すことが出来るだろう?

……待つしかないのだろうか。


もう心頭疲れ果ててきている。現時点で色々思考を巡らせるのが無駄だと分かった以上、それしか手立ては無いようだ。最も待つだけで何かが起こるというのも、楽観的な考えではあるのだが。


待つ間何も考えないというのはさすがに暇すぎる。が、考えることが尽きた。この流れは飽きたので早く何か起こって欲しい。暇もつぶせないから耐えるしかない。



…………




…………………



コツ、コツ………


これは、足音か………?


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