千歯扱き
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◆千歯扱きとは◆
江戸時代でも元禄時代に誕生した、脱穀用の農具です。
それまでは、「こぎばし」という、二本の棒状のようなものを並べて立て、その間に穂を通して脱穀していました。
最も古い農具の1つで、人類は何千年とほとんど発展せず、この脱穀作業を行なっていました。
非常に重労働で、一日に扱く籾の量は男性が12束(144把)、女性が9束(108把)ぐらいしかできなかったようです。
しかもこれは、作物が脱穀作業に適した易脱穀性のイネやムギでの数字です。
<選抜により、取りやすい種が伝えられた>
時代が遡るに連れて、難脱穀性になっていくので|(身が穂から離れない)三国志(後漢)の時代などでは刑罰の一つになっていたようです。
江戸時代では未亡人の主要な仕事の一つだったのが、この農具の開発で仕事がなくなり、後家殺しというあだ名が付けられています。
千歯扱きの誕生のおかげで、作業効率が何倍にもなったと言われます。
1時間当たりの作業能率は約45把だそうです。
1日仕事が3時間で終わる計算です。
◆形状と使い方◆
イメージは櫛です。
17歯、19、21と櫛の数が奇数で増えていきます。
櫛の間に穂を差し込み、引っ張ります。
一度では全て取れないので、何度か繰り返します。
種籾だけでなく、茎なども結構入ってしまうようで、のちに唐箕などを使って分類する必要があります。
元々は孟宗竹で出来ていましたが、後に鉄製になっています。
耐久性の問題ですね。
後に足踏式脱穀機についても触れますが、約250把~300把/時だそうです。
作業効率が段違いですが、技術的には千歯扱きの方がはるかに単純なので、導入のしやすさでは千歯扱きが勝つでしょう。
ムギ、イネの両方に使われましたので、どちらの世界観にも使用することができます。
国力とは生産力です。
領内の食糧問題を大幅に改善することで、名領主になれます。
これであなたも異世界領主ライフを満喫できるでしょう。