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四輪農法

小説に参考にされた方は、一言でもいいのでコメントいただければ、とても励みになります。ご協力ください。

四輪農法。転生系では不思議とノーフォーク農法と呼ばれることが多いですね。

これはイギリスで中心に呼ばれていて、分類としては四田圃性、四輪農法と呼ぶのが適切です。


◆四輪農法のやり方◆


オオムギ→クローバー→コムギ→かぶ→オオムギ

を一年ごとに植えます。


クローバーが有名ですが、他にもサインフォイン、ライグラスなど栽培牧草を、

かぶの代わりに家畜飼料にジャガイモなどを生産しました。


春から秋にかけて牧草栽培地にて放牧を行います。

牧草の枯渇する冬期は飼料を家畜に与えました。



◆四輪農法の優れた点◆


四輪農法の何がスゴイのか、どうしてチート知識なのか?

意味が分からないですよね。


それは収穫量の増大により、冬場の家畜の飼料が確保できた点に尽きます。


それまでの三田圃性までは、春~秋にかけては空いている畑に生えた草を食べさせることができますが、冬場は飼料が不足します。


増えた家畜は冬を直前に殺します。

保存食を作ったり、革を利用したりと有効活用しますが、この時代の家畜は農耕家畜であって、食料家畜の価値は低いです。


結果、家畜の数は増えず、労働力は微増を保ち続けます。


畑の収穫量が増えるには、


・アンモニアによる化学肥料の開発

・家畜増大による耕作面積の増加


この二つに集約されています。

科学技術に詳しくないと、化学肥料に関しては知識チートを生かしようがないでしょう。

しかし、農法に関してはうまく指導出来れば即座に収穫量の増大が見込めるわけです。


結果として人口の爆発的増加を引き起こし、増加した人口が産業革命の労働力として街に移行したと考えられています。



◆問題点もあった◆


ただ、導入時の問題はあります。

畑を使い続けることにより、一度当たりの収穫量は下がりますので、農民たちへの説得が必要でしょう。


他にも作業効率を高めるため、混在地制と呼ばれる、農家の複雑に入り組んだ所有地を、区画整理する、「囲い込み」を行う必要があります。


混在地制は、不公平をなくすために、当時は入り組んだ所有地になっていました。


犁を入れるのも時間がかかり、農地すべてを行うには2ヶ月もかかったため、種まきの時期がずれ、収穫量に大きな差が出来たのが原因です。




異世界ものだと、身元もわからない、しっかり勉強や研究もしていない若造が、急によくわからない農法を薦めてくる。信用出来ない、となりがちです。

|(私だったら、伝統ある農法に難癖をつけてきたよそ者は信用しません。むしろ怪しんで袋叩きにされる姿が予想されます)


権力者の庇護を持つか、最初から支配者階級にいる必要があるでしょう。

だから、農民・平民にトリップした場合は、アウトです。使えません。



◆そして何が起こるのか◆


日本で言う自作農や小作人という身分ができます。

イギリスでは三分割制を呼ばれます。


つまり、

・大土地所有者の地主

・借り受ける借地農

・借地農に雇われる農業労働者

です。



農地を耕す方法や収穫については、自作の

http://ncode.syosetu.com/n4544bm/


に詳しく書いていますので、重複を避けるためにも、そちらを御覧ください。

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