証を立てる
同時、その言葉によって、柳児の〔操十糸〕と桧王が、ぼんやりと紫の輝きを放ち始める。その光景を、一虎は前に深夜と柳児の諍いの中で見たことがあった。さらには、昨晩火照った頭を鎮めるために読んだ参考書に、その光景の意味が載っていた。少年は、知識を言葉に変える。
「〔裏論使い〕の持つ、〔裏論〕を使う上で果たすべき責任。〔ジン核〕への〔立証責任〕」
「その通りです」
鎌足の肯定を受けた次の瞬間、桧王を盾に臨戦態勢となった柳児が連続して言った。
「俺は〔立証〕する」
「俺は落ち目の〔反咲工房〕を立て直すため、〔工学系裏論〕を学ぶためにここへ来た」
「そのためには、俺は世界に〔反咲工房〕の〔武装化技術〕がいかに優れているかアピールしなければならない」
「だから俺はアンタを、アイン・シュバルツ仮名を、俺自身が製作した〔裏論武装〕で倒す!倒すことで、反咲の技術力の高さを示す!以上だ!」
自分の目的と意思を示す柳児の叫び。それに反応して、〔操十糸〕と桧王を包む紫の輝き、〔対光〕が、ぼんやりとしたものから確かなものへと変化する。その光景に、鎌足の声が重なる。
「〔ジン核〕の使用者、〔裏論使い〕は、いかなる状況においても、〔なぜ戦うのか?〕と問われれば、その答えを〔ジン核〕に対し明確に示さなければならない。なぜかわかりますか?」
質問に、一虎は持てる知識を総動員して答える。




