ゲームフレンド
ラノベのラブコメに憧れたことはあるだろうか。
そう言う問いがあったら俺は間違いなくYESと答えるだろう。
俺、石山優樹は中学生の時に読んだラノベの影響を受け、(当時絶賛厨二病中だったのもあるが)陰キャが学校一の美女と付き合うなんてとんだ夢物語に憧れてしまい、高校に入っても陰キャ生活中!
毎朝少し寝癖がついた髪をわざと直さず、教室に着いても誰とも目を合わさず文庫本を開く。
読んでいるのはもちろんラノベだ。
「今日も素晴らしい陰キャムーブだ」
心の中でそう唱える。
側から見たらただの変なやつでしかないが、俺からすれば将来ハリウッドに出てもやっていけるぐらいの演技力だと思っている。
朝のHRが終わり俺の後ろが騒がしくなった。女子達が後ろの席を取り囲んで盛り上がっている。
その中心に居る人物こそ学園一美女と言われている井上恋晴さんだ。瑠璃色の瞳に茶色がかった髪が彼女の特徴だろう。
(彼女がなんらかのトラブルに巻き込まれ、俺が助ける。そして「優樹くんありがとう!私と付き合って」「全くしょうがないぜ。隠していても俺の魅力が溢れ出てしまっている」)
なんて他の人が聞いたらドン引きでは済まない妄想をしていると1限目開始のチャイムがなる。
「ヤッベ、教科書準備すんの忘れてた」
そう呟きながら後ろのロッカーに教科書を取りに行く。
放課後俺は誰よりも教室を早く出る。なんせ放課後はラブコメイベントの発生確率が上がると俺は思っているから。新たな出会いを求めて、、
「なんて、都合のいい話ある訳ないよねー、、」
そう独り言を言いながら家の玄関を開ける。そして一目散にゲーム機を起動する。
「おっ!もう招待きてんじゃん」
そう言いながらヘッドホンをはめ、パーティーに参加する。
「ごめん!待った?」
「遅いよー!何してたのー」
「放課後はラブコメイベントの発生確率が上がるからそれに備えてたら遅くなった」
「またラノベの話し?ユウって実際陰キャじゃないでしょー。そう言うとこ直したら現実でもモテると思うのに」
「わかってないなー。陰キャがモテるからいいんだろ!」
「私には分かりませーん。ほら、早くやるよ!」
そして俺達は日付が超えるまでやり続けた。
「ハル大分上手くなったな!」
「でしょ!!でもあんたが遠距離からスナイパーでキルとるから全くキルレあがんないだけど」
「文句言うなよ。その分キャリーしてやってんだからさ」
「陰キャが上からもの言ってこないでよ」
「あんたも学校では猫被ってんだろ。」
「...女の子は色々大変なの。ま、だからこうやってこんな時間までユウとゲームしてんだけどね」
ハルが美少女でこっからラブコメに発展したらなー、なんてことを考えていると、
「ユウ今度さ、実際に会ってみようよ」
そうハルが言った。それに俺も面白半分で
「いいぜ!」
そう答えた。まさかハルがあの人とは知らず、、。
当日目の前に現れたのは...




