王都到着
「もうすぐ王都だぞ!!」
「やっとですね~!!主様!」
「ああ、着いたらとりあえず、ギルドに行って登録だな」
「じゃあ、俺たちがギルドまで案内してやるよ!」
「いいんですか!ありがとうございます!」
王都に入ると、入り口からかなり賑やかだった。
「さすが王都だな~」
俺はいろいろな店を見て回ろうとする。
「ちょっと待った!」
突然肩をつかまれ、止められた。
「どうしたのですか?」
「必要以上に王都の人間には話しかけない方がいい」
「?」
よくわからないまま、とりあえずギルドに行った。
ギルドでは、いろいろ面倒な手続きをし、とりあえず駆け出しのE級冒険者になれた。ちなみにレベルはごまかした。
「手続きしてたらすっかり夕方だな。宿を探そう」
「はい!」
「ちょっと待った!」
「またですか?」
「ああ、おそらく君たちは、宿に泊めてもらえない」
「何故です??」
「この国では、王都出身と、それ以外出身とで扱いが違うんだ。田舎出身はどうしても下に見られるんだ。特に君たちや俺たちのような低レベルの冒険者はなめられているんだ。こっちに田舎出身の冒険者が寝泊まりしている路地裏がある。いやかもしれないが、これで我慢してほしい」
どうやら差別的な概念があるらしい。俺たちは仕方なくついていった。
着いたのは、寂れた路地裏だが案外人が多く、みんな目に希望を宿していて、活気があった。
「驚いたか?みんな、冒険者として強くなるために必死なんだ!差別なんかに屈しはしない」
「ええ、みなさん元気そうです!!」
レコが言う。
「俺たちは適当な場所で休むから、お前たちもそうしろ!何かあれば、すぐそこにいるから呼んでくれ!じゃあな!」
「ありがとうございました!」
「さて、じゃあ寝るか?」
「そーですね~、主様」
周りを見ると、みんな毛布をきて寝転んだり、壁に寄り添ったりして眠りについていた。
「それじゃ、よいしょっと」
俺は毛布を二つ作り出した。
「はい、レコの分」
「あ、主様?」
「ん?どうした?」
数秒後、俺は何故か二つの毛布を重ねて一つにし、レコと一緒にくるまっていた。
「こっちの方が暖かいですよね?」
レコが満面の笑みで言う。
「あ、ああ、そうだな」
確かにレコはすごく暖かく、安心できた。
「おやすみなさい、主様」
「ああ、おやすみ」




