旅の始まり
「我が魔王アリエルだ!何用か、莫大な魔力を持つ白きものとその従者よ!」
あ、俺が従者だと思われてる・・・。まあそりゃそうか。俺は魔力を解放してないし、今は七連星の力も受けてないし。
「主様が私の従者・・・?冗談はほどほどにしろ!!!」
レコが魔力を解放する。
「・・・この魔力量、神に相当するぞ!一体何者だ?だが、威嚇だけでは我はたおせんぞ!!我はこの世界の覇者、アリエルだ・・・」
その瞬間、謁見の間らしいこの部屋の半分が焼き尽くされた。業火は魔物を巻き込み阿鼻叫喚と化す。
その業火はレコの前に集まり、魔王に向かって放たれる。
「なっ!?ぐうぅ・・・!!」
魔王はかろうじてシールドで防ぐが勢いに負け業火に包まれた。
「ぐあああああ!!!」
「これが報いだ!!」
レコは笑っている。目は赤く光り、いかにも悪役だ。
このままだと収集が着かないので、俺は業火を吸収した。
「主様!?」
「落ち着け、レコ」
「は、はい・・」
「ぐっ、貴様ら、何者・・・」
「ここにおられるのは、悪の始祖、コウタ様であるぞ!!頭が高い!!平伏しろ!!!」
またレコが調子に乗る。
「な、創造主様!?」
後ろの魔物、魔族が動揺する。
「もし、貴殿が創造主なら、魔力を見せてくれ」
「主様、お願いします」
「わかった」
俺は魔力を解き放つ。その瞬間、魔王城は魔力に飲まれた。あるものはその魔力濃度に吐き気を催し、あるものは気絶した。
「もういい?」
「十分です、あなたは本当に、創造主様のようだ。我らはあなた様を信仰し、復活を待っていました。皆のもの!!これからは創造主様に従うように!!」
「ハッ!」
全員が俺に向かって頭を下げる。
「して、此度は何用でしょうか?私ができる限りのことはさせていただきますが」
「主様は拠点をご所望だ。ここを使ってよいか?」
「もちろんですとも!!創造主様に使っていただけるとは、なんたる光栄!!」
「ふふん!!」
なんでレコがどや顔をするんだ。
「主様!これで拠点が出来ました!!さあ、これからどうしましょうか!!」
正直、特にやりたいことはなかった。でも、何故だろう。すごくわくわくする。この圧倒的な力で、俺の好き勝手出来る。もう、蔑まれた日常とはお別れだ。
俺の新たな、輝かしい旅の始まりだ!!




