召喚術
少し前・・・
「全員そろったな?実は、白翼の名を冠するそなたらに頼みがある」
「それは、白の魔王の討伐ですか、王よ」
「耳が早いな。その通りじゃ。あのものはいずれかならず国に災いをもたらす。早急に排除せよ。それと、これは名義上極秘任務なんじゃ」
「このタイミングで私たちを王城に呼ぶ時点で、民は察しがつくと思うのですが」
「建前が必要なのじゃ。公に冒険者を闇討ちなど、面目がたたんじゃろう?ギルドにはわしから話をつけておく。では頼んだぞ」
「村までは?」
「歩くと三日はかかるね。でも、私たちには翼があるでしょ?一時間もかからないよ」
「そうか!じゃあ、民を脅かす脅威を打ち負かすぞ!!」
「あいつらが出発したのは今朝だ。まだ道中だろうよ」
「なら、注意して進もう。発見次第、隙をみて倒すぞ!」
「思ってたよりおおいな・・・」
オークは40匹程度いた。俺たちに向かって走ってきている。
「ここは、魔剣レーヴァテインの力でも試してみるか」
「レーヴァテインは魔力を込めると炎を伴った斬撃を放つことが出来ますよ!」
「へ~」
俺は早速やってみることにした。
「魔力を込めて・・・ふん!」
軽く剣を振るうと、巨大な炎の斬撃が出現し、オークたちを周りの草ごと焼き払った。
「・・・」
「おお~!!さすが魔剣レーヴァテイン!!47微量の魔力でこの威力!」
「いくら何でもやり過ぎだろ・・・どうすんだよこれ」
「まあ、オークは倒しましたし、任務完了ですね!!」
「・・・まあ、いっか!」
俺たちはオークを全滅させ、村に戻った。
「な、なんと!!あの数のオークを一瞬で!?」
「はい。報酬をいただきに来ました」
「そりゃすごい!!では、約束の報酬をどうぞ!」
「又来てくださいね~!!!!」
こうして、俺たちは村を出ようとしたのだが・・・
「・・・主様。上空、前方向200メートル先から、敵と思われる集団が」
どうしていつも厄介ごとに巻き込まれるのだろうか・・・。
俺たちは一端隠れることにした。と、言ってもあたりは平地なため隠蔽魔法を施しただけだが。
「あいつらは?」
「おそらく、王都からの刺客かと。S級冒険者団白翼ですね」
「まさか本当に刺客を向けてくるとは・・・。もう王都にはいられないぞ・・・」
「あえて戻ってみるのも面白いかもですね!」
「それよりも、あれは翼だよな?なんであんなものを?あいつら人間じゃないのか?」
「あいつらは人間です。おそらく、神の恩恵でも受けたのでしょう」
「あいつらを倒したら、神にばれるか?」
「私たちの正体まではばれません。しかし、神の怒りを買ったものがいると認識されるでしょう」
「まあ、問題ないか」
おれは隠蔽の魔法を解こうとする。
「ちょっと待ってください!!主様!」
「ん?」
「ここは一つ、また主様の力を試してみませんか?」
「まだ何か使えるの?」
「主様が得意にされていた、召喚術です!!」
「召喚術・・・??」
「従属する魔物などを召喚する魔法です!もともと存在していた魔物を従属させるものと、自らが設計して一から創造するものがあります。主様が得意なのは後者ですね!」
「魔物を創造?」
「ええ、しかし、強さに比例して使用する魔力が大きくなります。一度創造したものについては魔力は消費しません。つまり、一度作ってしまえば使いたい放題です!!」
「へ~」
「かつて、神々は天界を陥落寸前まで追い込まれました。主様の封印でなんとか収束しましたが。その追い込んだものは召喚術で召喚された召喚体なんですよ!!」
「俺じゃなくて召喚体が天界を追い詰めたの!?」
「神々が恐れた主様の力は三つあります。七連星の力、三大武器の力、そして召喚術です!特に「死の三巨星」はかなり恐れられました!」
「誰それ?」
「まあまあ、呼び出してからのお楽しみにしましょう!!」
俺はとりあえず、目の前に召喚できるもののリストを表示させた。リストには、右の方に名前や種族名、左にレベルと思われる数値があった。
「レベルはこの世界のレベルを基準に、私が今即席で設定しました!」
「俺のレベルは?」
「100000です!」
「十万・・・」
改めて自分の強さを認識しつつ、リストに目を向ける。
「一番高いのは・・・LUCA?レベル95000・・・。その下は・・・ベテルギウス、シリウス、プロキオン・・・って、死の三巨星って冬の大三角のことかよ!」
「多くの生物が死に至る季節のみに夜空に煌めく三つの星・・・まさしく死の三巨星ですよ!!」
「ベテルギウスが92000、シリウスが89000、プロキオンが87000か。結構間があるね」
「高レベルになるほど、魔力がいりますからね!なかなか作れませんよ!」
「でもここに乗ってる奴はすでに作られてるんだよね?」
「ええ!つまり、ノーコストで呼び出せます!!封印前の主様はこの能力があるので、仲間などいらないとまで言っておられました!」
「いまこっちに向かってきてる奴らのレベルは?」
「敵は4人。全員、480前後ですね」
「俺らが出たら絶対壊滅するし、このルカ?や死の三巨星の奴らも出したらだめ。さらにその下に名を連ねてる奴らもかなりレベルが高いな・・・。」
俺は長い間スクロールさせる。
「そういえば、レコのレベルは?」
「25000位ですね!まあ神々のレベルが現在落ちて上位でも20000なので、私でもタイマンなら勝てますよ!!」
「ほーん」
「反応薄いですね・・・」




