転生したら王都の月花(ムーンフラワー)を育てることになった――王子と一夜の約束
私は、最後に見たのがどの広告だったのか覚えていない。いつもの通勤路で、スマホの画面が眩しくて、次の瞬間には世界が切り替わっていた。気がつくと、冷たい石畳に仰向けになり、顔に当たるのは月光と見知らぬ夜風だった。目を擦ると、遠くに塔の影。そして、近くに黒い外套を羽織った人影がひとつ。
「お嬢さん、怪我はないか?」
声は低く、慈悲深かった。顔を近づけられると、青灰色の瞳がこちらを覗いている。見た目は整っていて、どこか夜の空気に馴染む人だ。私の胸は不思議と落ち着いた。都会の雑踏では感じたことのない、静かな安心。
「ここはどこ?」思わず出た言葉に、彼は短く説明した。「王都ラエリアの外郭だ。夜祭の混乱の中、倒れていた商人の手から落ちた――それが君をここに導いたようだ」
彼が差し出した掌の中には、小さな包みがある。包みをゆっくり開くと、薄青の蕾がひとつ、月光に透けていた。胸が締め付けられるように美しい。図鑑で見たことのある「月花」に間違いない。
「あれが咲くと、願いが叶うって言う伝承があるのよね?」私は思わず口をついた。図鑑での知識がこんな形で役に立つとは。
彼は微かな笑いを浮かべた。「そうだ。正確には願いというよりも『心にあるものを明確にする』というのが近い。だが祝祭の夜に花を育てる者には、その代わりに一つの選択が与えられる。君が育てられるかどうか、試してみたい」
その言葉に、私はどうしてか「はい」と答えていた。理由は自分でもわからない。都会に残してきた暮らしはある。でも、突然与えられた選択肢に胸が騒いだ。そこには何か新しい可能性があると直感したのだ。
王家庭園に連れて行かれると、温室の窓からは月の光が差し込み、植物たちが銀色の縁取りをしている。管理を担当していた老女は私を見ると、目を細めて言った。「若いの、変わった鼻をしている。月花は人の心を映す。気持ちの揺らぎに敏感だから、育てる者の覚悟がいるぞ」
初日は単純な作業の連続だった。土の湿り気を確かめ、余分な葉を落とし、夜に合わせて水をやる。男は夜になると現れ、植物の生理や月の動かし方を教えてくれた。彼は自称「王の側近の裏方」で、公式な場に出ることを好まないらしい。けれど、その知識は確かで、私がうっかりした手つきで土を硬くしてしまうと、すぐに優しく手を添えてくれた。
「植物の扱いは、やさしさと規律のバランスだ」ある夜、彼はそう言って私の手を見つめた。「無理をすれば枯れる。放っておけば病に負ける。だが過保護もまたよくない」
彼の話は、私の前世である日本の園芸の話とも通じるものがあった。それを共通点として分かち合うことで、私たちの距離は少しずつ縮まっていく。温室の中で交わされる言葉は、外の喧騒を忘れさせる静かな時間だった。
数日後、温室に小さな来客があった。道に迷った子供が、祭りの余波で泣きながらやってきたのだ。彼は母とはぐれて、冷えた足を擦っている。私は自分のスカーフをほどき、足を暖める。子供が笑うと、心がふわりと軽くなった。彼の安堵する顔を見て、私は胸の奥に温かいものが流れるのを感じた。
その夜、男は私に真剣な顔を向けた。「お前がここにいる間に、ただ花を育てるだけでなく、人の夜を救うこともあるだろう。花はその心を映す。お前の選択が、咲き方に反映されるはずだ」
彼の言葉は暗示に満ちていた。私は、自分が抱える選択の重さを思い知った。どの願いを唱えるか。戻ることを望むのか、ここに留まるのか。もしかしたら、ここに残ることで得られるものもあるかもしれない。
温室の日々は、ただ淡々と流れるわけではなかった。人々の期待が巷に広がり、噂が立つ。王都の人々はいつ花が開くのかとざわめき、商人たちはその様子を見守る。そんなある日、王宮の書記がやってきて、断りもなくこう告げた。
「王がこの件に興味を持った。公的な場で行う可能性がある。慎重に振る舞え」
公的な注目は、私の自由を一気に狭める。もし王宮の思惑が絡むなら、私の選択にはどういう意味が生まれるのか。私は恐ろしくもあり、また、この機会を逃したくないという思いも強くなっていた。何よりも、ここで出会った人々の顔が私の中に根を下ろし始めていた。
ある夜、温室に不審者が侵入し、花壇を荒らそうとした。彼らは何かを盗もうとしていたのか、あるいは単なる好奇心か。だがその行為は危険だ。男は無言で立ち上がり、言葉だけでその場を収めた。剣など見せずに、不穏な空気を切り裂く彼の存在感に、私はただ息を呑んだ。
「ここは守られるべき場所だ」彼は静かに言った。「そしてお前が選んだなら、俺は守る」
夜盗事件の後、私の中の覚悟はさらに固くなった。人を守ることは、時に危険を伴う。なのに、それでも守りたいという感情が胸に膨らんでいった。これは、以前の私にはなかった感覚だった。
儀式の日は近づき、温室は緊張で満ちていた。花はゆっくりと膨らみ、夜ごとに色を帯びる。月の位置、風の強さ、土の湿り具合、すべてが計算される。老女は私に言った。「お前の心が定まれば花は咲く。だが、雑念が混じれば枯れる。気を抜くなよ」
私は深呼吸を繰り返し、過去の小さな思い出を辿った。通勤電車で見た朝焼け、友人の笑い声、散らかった部屋の匂い。どれもが私の一部だ。それを丸ごと受け入れて選ぶことはできるだろうか。選択の重さに押し潰されそうになりながら、私は儀式の場に立った。
儀式は城塞広場で行われ、そこには人々が押し寄せていた。露店、音楽、心躍る喧騒。だが私の視界は彼の黒い外套と、胸に抱えた蕾だけだった。私が花を差し出すと、月光が集まり、蕾がぱちりと開いた。光は温かく、まるで誰かの手が私の胸に触れるような心地だった。
私は願いを唱えた。「私は、この国で誰かの夜を守る小さな手になります。ここに残りたい」
その瞬間、世界が静かに変わった。王の代理人が現れ、私に書類を差し出す。公的な身分、王庭の庇護。それはつまり、前の世界に帰る道が閉ざされるということだった。私の胸はきゅっと締め付けられる。だが同時に、暖かい確信が湧いた。ここで人の夜を守ることこそが、私の新しい生き方かもしれない。
私は決めた。戻る道は遠ざかり、代わりに新しい責任と小さな喜びがやってくる。彼は公的に支援を申し出て、私の立場を裏から守ると言った。私たちの関係は静かに深まっていった。夜に訪れる彼は、ただ花の世話をするだけでなく、私の話し相手となり、時に厳しく助言してくれた。
数ヶ月後、私は庭の中で小さな巡回をしていると、あの夜に助けた子供が成長して走ってきて、私に手作りの小さな花のブローチを渡した。彼の笑顔は純粋で、私の心は満たされた。誰かの夜を守るという小さな行いが、こんなにも続く喜びをくれるとは思わなかった。
そして、ある静かな夜、彼がそっと私の前に膝をついた。私は驚いた。「そんなこと、してはいけませんよ」私は冗談めかして言ったが、彼の真剣な顔は冗談ではなかった。
「お前がここに残ると決めた。俺は、ただそばにいたい。正式な名乗りはできぬが、公の守り手として、夜にお前を守ることを誓おう」彼は指輪のような小さな鍵を差し出した。それは王室の小さな証であり、同時に夜に合う二人だけの印でもある。
私は静かにそれを受け取り、手を握った。月光が二人を柔らかく包む中、言葉は必要なかった。私は彼の隣で、誰かの夜を守る毎日を選んだ。都会での些細な自分も、この世界での新しい自分も、どちらも私の一部となった。
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静かな季節の積み重ね
その後の月日は、最初思っていたよりもずっと濃密だった。王庭の臨時庭師としての仕事は単に花を愛でるだけではなく、時には王室の小さな行事を整えるための手配や、貧しい地区での植樹ボランティア、病院の窓辺に花を届けるなど、多岐に渡っていた。誰かの辛い夜に寄り添うのが仕事の一部になっていった。
私が一番驚いたのは、その仕事が思いの外に人々の記憶や日常を変えていったことだ。ある老婦人は、毎晩窓辺に置かれた一輪の花を見て、亡くした夫の笑い声を思い出し、久しぶりに近所の人と話すようになった。孤児院の子供たちは、私が持って行った小さな苗を手にして自分で世話を始め、土に触れる喜びを見つけていった。私はそれを見て、自分がこの地で何かをやっている実感を持った。
もちろん困難もあった。ある時、村人の間で水源を巡る紛争が起き、わずかな溝から地域全体の緊張が高まった。私は庭の仕事をやめて村に赴き、住民たちと話し合いを持つようになった。力を誇示するのではなく、相手の話を聴き、雑草を抜き、土を分け合うことで、少しずつ溝を埋めていった。小さな行為が信頼を作ることを、私は改めて学んだ。
彼はそんな私を、常に見守ってくれた。夜に会うたび、彼は近況を報告してくれたり、時には難しい書類を一緒に読み解いてくれたりした。ある夜、私が村でのことを淡々と話すと、彼は珍しく表情を崩して笑った。
「お前は、思ったよりもたくましいな。現代の生活の隅で育まれた優しさが、ここでは武器になるようだ」
その言葉に、私はふと自分の過去を思い出した。学生時代に花壇を手入れしていた記憶、小さな図書館で借りた園芸書のページ、突然の異動で失った友人との会話。すべてが断片的に私を形作っていたのだと気づく。
季節が巡り、庭では新しい仲間も増えた。老女は体調を崩すことがあり、その日には代わって地元の若者が手伝いに来るようになった。彼は最初ぎこちなかったが、花に触れるうちに表情が柔らかくなり、町の人々と自然に話すようになっていった。その姿を見ていると、私の選択が正しかったのだと、心から思えた。
一方で、王室からの圧力や政治的な駆け引きは完全に消えたわけではない。王の寵臣の一部は、私の存在を好ましく思わず、裏で動いていた。そのために、私は法律的な整備や村との協定書作成など、面倒な作業を手伝わされることもあった。だが、私は諦めなかった。小さな勝利を積み重ねることで、徐々に周囲の理解を得ていった。
ある冬の夜のことだ。市の中心で小さな火事が起き、近隣に住む一人暮らしの老人が避難できずに助けを求めていた。私は駆けつけ、彼を抱えて安全な場所に運んだ。燃え盛る炎の中で感じたのは、恐怖だけではなく、人の温もりを守ることの意味だった。消防隊が来るまでの間、彼は震えながらも私の手を握り、「ありがとう」と言った。その言葉が、私の胸に深く刻まれた。
そんな出来事があるたびに、彼の私を見る目が変わった。あるとき彼は、私の手を強く握り、真顔で言った。「お前がこの国の夜を守ると決めたなら、俺はその影でお前の盾になろう。だが、それは契約などではない。単なる私の望みだ」
私はその言葉に、静かに頷いた。契約ではなく、互いに選び合う関係。それが私たちが築いたものだった。やがて、町の人々も私たちの姿を見て、助け合いの輪が広がっていった。
そしてある日、遠方から一人の旅人が庭を訪れた。彼は古い紙片を持ち、そこには月花に関する古文書の写しのようなものがあった。曰く、月花は「忘れられた願い」を映す力があるという。彼は続けて言った。「かつて、この花で人々は継続的な平和の約束を交わした。しかし、願いが一度断たれると、花は再び厳格な選びをするのだ」
その話を聞いて、私は自分が選んだ道の重みを改めて認識した。花はただの儀式の道具ではなく、人々の心の鏡である。だからこそ、私の行動が誰かの記憶や夜を変えることがある。私はその重責を、嬉しさと怖さと共に受け止めた。
月日は流れ、私たちの庭は小さなオアシスのように街に定着した。夜に灯る灯りは人々の話し声を呼び、住民たちは互いに助け合うようになった。私はこの生活の中で、以前の自分が手放せなかった「帰ること」への執着を少しずつ手放していった。ただしそれは忘れることではなく、過去の自分を携えて、新しい自分を育てるということだった。
最後に、私は一つの手紙を戸棚にしまった。そこには、かつての自分に宛てた言葉が綴られている。「あなたは迷った。でも選んだ。選んだことを恐れず、毎晩少しずつ人の夜を明るくしてほしい」私はそれを時折読み返し、自分が一夜の儀式で出した決断を、日々の行為で確かめていった。
この短編は、一つの夜の決断がどのようにして日常を育み、やがて物語を積み重ねるのかを描くためにある。突発的な出来事が人生を変えることはあるが、その後の小さな選択の積み重ねこそが、本当の物語を作る。私の物語は、それを証明している。
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試練と約束、そして未来への種蒔き
それから先の季節は、決して平坦ではなかった。最初の一年は特に多くの予想外が押し寄せた。王室の中にも、私の存在を快く思わない者がいて、噂や陰謀めいた出来事が断続的に起きた。そのたびに、私は庭の作業に戻り、土を触ることで心を整えた。泥の冷たさ、指先に残る土の匂い、それらは私にとって瞑想のようなものになった。
ある日、領主の息子が温室の外で不遜な態度を取って待ち構えていた。彼は王室の影響力を笠に着て、月花を私物化しようとしたのだ。言葉は荒く、彼の取り巻きも喧嘩腰だった。私は一歩も引かなかった。言葉で説得することはできても、彼の暴力性に勝つのは難しい。しかし、彼らが少しでも迷いを見せる瞬間を待ち、地域の人々と共に話し合いの場を設けることで、問題は裁かれていった。私の行動は、時として火に油を注ぐように見えるかもしれないが、実際には互いに話をさせ、誤解を解くことが解決につながった。
同時に、温室の花たちは新しい品種と触れ合い、私の庭は小さな研究所のようになった。遠方からやってくる学者や薬師は、月花の性質に興味を示し、研究資料を持ち寄った。彼らとの議論は刺激的で、私の知識は日々更新されていった。学者の一人は、私にこう言った。「花は人の記憶を映す鏡だ。しかし、その鏡の表面を磨くのは、人の行為である」と。
私は自分の行為が、他者の夜と記憶にどのような影響を与えるのかを常に考えるようになった。例えば、ある家族に対するちょっとした助力が、長年続く断絶を和らげることがあった。私はそのとき、花がただ咲く瞬間よりも、咲かせる過程の方が尊いのだと確信した。花は儀式において象徴的であるが、日常の行為こそが真の奇跡を生むのだ。
また、彼との関係は深まる一方で、何度か険悪になったこともあった。彼が時に公的な立場で強い決断を迫られるとき、私たちの価値観がぶつかることもある。そんな時は、温室の片隅で黙って土を混ぜ、互いの意図を手の動きで確認した。言葉よりも手の仕事が私たちを再び近づけるのだと知ったのは、このときだった。
やがて、町の祭では私たちの庭がひとつのスポットとして紹介されるようになった。露店の人々は私が育てた小さな鉢を売り、訪れる人は笑顔を交わしていった。ある老婦人は、私が作った小さな花壇の前で涙を拭いながら、昔の恋人の写真を取り出して見せてくれた。彼女は言った。「あなた達がくれた花が、私を昔の自分に戻してくれたのよ」その言葉は、仕事の疲れすら一瞬で消すほどの慰めとなった。
年の終わりには、私たちの庭に小さな碑が建てられた。そこには「夜を守る者たち」への感謝が刻まれている。私は碑の前で静かに誓った。未来の誰かの夜が暗いとき、私の小さな手がその重さを分け合う存在であり続けると。
その後も、私たちは多くの小さな事件をくぐり抜けた。疫病の流行時には、病人の傍らに花を置いて少しでも安らぎを与え、戦いの焼け跡では苗を植えて復興の象徴とした。人々は少しずつ、お互いに助け合うことを学んでいった。私の行為は、花の咲き方とは別の形で、確実にこの街の夜を明るくしていった。
物語の最後に、私が伝えたいことはひとつだ。奇跡は突然訪れることもあるが、奇跡は日々の小さな選択の積み重ねによって育つ。あの一夜の儀式は、私に一つの選択を与えただけだった。しかし、その選択が私の毎日を変え、その毎日がやがて物語を紡いでいった。
私の名前は、もう前の世界のものとは違うかもしれない。だが、どこにいても私は私であり、誰かの夜を守る小さな手であり続ける。月は変わらず夜を照らし続けるだろう。そして私たちは、その月のもとで、小さな光を灯し続けるだろう。
(ここまでが、この短編の完全版である。読んでくれてありがとう)
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静謐な約束
ある春の夕暮れ、庭の片隅で小さな集いが開かれた。人々は自分の持ち寄った料理や手作りの花を並べ、夜の静けさの中で互いの話を交換していた。私はいつものように小さな皿を並べ、子供たちに花の世話の仕方を教えていた。彼はその光景を遠くから見守り、時折こちらに来ては手伝ってくれる。
宴が終わると、私は彼と一緒に温室に入り、月花の前に立った。月光は静かにふたりを包み、夜の音は柔らかく消えていった。
「長い道のりだったな」彼が静かに言う。
私は微笑んで頷いた。「でも、私は一人じゃなかった。たくさんの人がいて、助けてくれた。何より、あなたがそばにいてくれた」
彼は少し照れたように目を細め、そして真剣な顔で続けた。「これからも、夜が暗くなったら声をかけてくれ。俺は必ず来る。お前が守るものを、俺も守りたい」
私はゆっくりと頷いた。彼の手を取り、指を絡める。暖かさが静かに広がり、言葉にしなくても伝わる約束がそこにあった。小さなキーが今も私の指にある。あれは形式張った誓いの象徴ではなく、互いを確認するための合図だった。
月花は静かに揺れ、遠くで祭りの名残の歌が聞こえてくる。私たちはただそこに立ち、時の流れを見守った。未来がどうなろうとも、私たちが選び、守り続けるものがここにある。小さな手が誰かの夜を明るくする、それが私の誇りだった。
読後の一言:この短編は「一夜の奇跡」と「その後の選択」を描いた物語です。異世界での転生やロマンスだけでなく、日々の積み重ねが人を変え、世界を少しずつ良くするというテーマを大切にしました。読んでくださり、ありがとうございました。
結びの言葉:夜はいつでも来る。だが夜に光を灯すのは、個々の選択だ。私たちは小さな灯を集めて、大きな世界を照らしていく――それが私の信じる未来だ。読んでくれて、ありがとう。
どうか、この物語があなたの夜にも小さな光を灯せますように。そしてもし心が迷ったら、いつでもこの夜を思い出してほしい。おやすみ、月の下のあなたへ。またいつか、同じ月を見上げよう。またね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
実はこの物語、ふとした妄想から勢いで書き上げたものです(笑)
もし楽しんでいただけたら、評価・感想をいただけると嬉しいです!