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浦川 日歌里ノジュウニシ【side:U】

墜ちろ

作者: 歌川 詩季

 ロボットもの好き!

 Don't sink, fall!



 オートマ限定の普通免許を

 手に入れた達成感とひきかえに

 あたしは 幼いころからの夢を失った

 自動車の運転で これだもん

 あたしには 巨大ロボットの操縦なんてできっこない


 帝国からの侵略を防ぐため

 テストパイロットになって

 新型試作機に乗りこんだり


 宇宙からの侵略を(はば)むため

 母星防衛軍のエースになって

 変型機構を乗りこなしたり


 そんなのは 無理っこだ

 モニタとメータをいっしょにみてらんない

 あたしはシンガーで ドラマーじゃないんだから

 両手 両足をべつべつだけど いっしょに動かすの

 ぜんぜん むいてないんだってば

 だったらいっそ コントローラつけといて

 連射機能 必須! アナログ操作もいるよね

 さいきんは プラスのかたちした方向キーは

 あんまり 使ったことないや



 だけど 未来になったら きっと

 意識まるごと するりん はいりこめちゃう

 体感式ゲームが いつかできるみたいに

 自分の手足を動かす感覚で

 操縦できる巨大ロボットができるかもしれない

 そこに賭けよう (わず)かな希望

 それまであたしが現役パイロットでいられるか

 これが最大の懸念(けねん)事項だったんだけど



 そうきたか!


 敵は 帝国からでも 宇宙からでもなく

 敵は 異世界からやってきた


 9つの色した 9つの流星が降ってきた夜

 あたしのパイロット人生の

 すべてが変わってしまった


 赤 青 黄 緑 紫 黒 白 金 銀


 9つのうち どの流星に出逢う運命だったのか

 それが違えば

 あたしの人生はおおきく違っていただろう


 9つの霊素(エレメント) そのどれかが

 あたしの魂迸(ソウル)連動結廻(リンク)して

 その機体は 起動(たちあ)がる!

 なんだ 自動車の運転でせいいっぱいだけど

 これだったら あたしでも闘えるじゃんか



 あ なんか ほかの色の流星に出逢ったひとたちを

 みんな あつめなきゃいけないパターン?


 相棒


 ライバル


 エリート


 武人


 筋肉


 博士


 忍者


 裏切り者


 おお これで全員だ


 あとは長官キャラの渋いおぢさまと

 マスコットキャラのナビゲータが要るよね

 オペレータは趣味まるだしの美人ぞろい


 だけど おぢさま長官 殉職しちゃって

 つぎのシーズンからは

 クールビューティな女長官がくるっぽい


 敵のほうからも

 姉妹キャラが寝返って仲間になるはずだから


 こいつは うかうかしてられないなって

 9つの色した 9つの流星が降ってくる夜

 それまでに


 あたしは あたしにできることを

 いまのうちに ちゃんとやっておくんだ


 きたるべき 闘いの日々にそなえて



 きょうもカラオケに寄って帰るよ

 キャラソンだすときのために

 あたしも歌えるようにしとかなきゃ



 9つの霊素(エレメント) そのどれかが

 あたしの魂迸(ソウル)連動結廻(リンク)して

 その機体は 起動(たちあ)がる!


 まだだ!

 まだ まだ こんなもので沈ませはしないッ!


 沈むな!!


 ()ちろォォォオ!!!

 リアルと、スーパーで迷うけど。


 必殺技も、繰り出したいなあ。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ガ◯ダムを彷彿させる詩ですね。 ロボットものが好きなんで、すごく色々想像しながら読んでいました。 [一言] この詩も好きですね。
[一言]  ロボットものさっぱりですが、纏まりのなさそうな残り八人が気になって仕方ありません。
[一言]  なるほど!  冬野の勘違いですね(*`艸´)  すみません。汗  リアル → 日常  スーパー → マーケット   で、迷うことが多いのかな? と、とりました。  ちょっと言い訳をさ…
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