表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

87/89

85 最終決戦 幕

色々忙しくて不定期でごめんなさい

次回最終回です(多分)

赤備え同士が乱れて戦う中、直政と信繁は睨み合っていた。


「まだ来ないのか、真田よ。」


「井伊殿こそ、某はいつでも行けますぞ。」


「では行くぞ!」


直政が先に斬りかかった。


信繁は十文字槍で攻撃を受け流すとそのまま槍を突き刺した。


(早い……!)


咄嗟でかわした直政だが信繁が明らかに強者だと感じた。


「面白い!まだまだ!」


直政が連続で槍を振りかざす。

信繁もそれを受け止め槍と槍とがぶつかり合い閃光が辺りに散らばる。


「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」


「シャラァァァァァァァァァァァッ!」


2人とも怒号を上げながらも高速で攻撃を繰り出す。


「おい!誰か殿をお助けせよ!」


「無理だ……。あんなの我らが行ってどうにかなる話じゃない……。」


周りのもの達はそれを眺めるだけしか出来なかった。


(このままだと時間が過ぎるだけ……。かくなる上は……。)


直政は懐から回転式短銃を抜いた。


(そう来たか……!)


それを見た信繁も懐から馬上筒を取り出した。


バァンッ!


2発の銃声が重なり合いながら戦場に響いた。


「六文銭よ……。遅かったな。」


直政はそう言うと信繁の懐より銃を抜いた。


「くっ……」


信繁はそのまま馬上にて崩れ落ちた。


「これで我らが真の赤備えじゃ!これよりは大納言の首をとる!かかれぇぇ!」


直政はそう言うと真田の敗残兵をおいて黒田隊に突っ込んだ。


「おい……。このままだと上様も久太郎殿も危ないぞ。」


崩壊していく天王寺口方面軍を見た忠興が氏郷に言う。


「しかし我らは信成様をお守りせねば。」


「それは長宗我部と毛利に任せておけば良かろう。我らは上様をお守りするぞ。」


「しかし……」


「氏郷よ、躊躇している時ではない。これは一刻を争う事態じゃ。それに伊達が徳川を攻撃したそうだ。何か嫌なの予感がする。」


「そこまで言うなら仕方あるまいか。行くとしよう。」


岡山口方面軍の細川、蒲生勢合わせて七万が天王寺口へ動き出した。


「上様!ここはお逃げくだされ。私が敵を始末致します。」


光秀は迫真の勢いで信秀に迫った。


「何を申すか!お主を置いていくなど……」


「私には息子がおります。私が死んでも息子が上様をお支え致します。されど上様は変えの効かぬ唯一無二のお方ですぞ!」


「くっ……すまぬ、久太郎よ…。」


信秀はそう言うと戦線から撤退した。


「十兵衛様……。」


信秀が撤退すると作兵衛が深刻そうな顔で光秀を呼んだ。


「もはやこれまでじゃな。あれを見よ。」


光秀が指さす先には赤備えの先頭を走る井伊直政の姿があった。


「見つけたぞ、大納言秀政!本多様、榊原様、大久保様、鳥居様、平岩様、そして殿の仇!ここで取らせてもらう!」


「戦乱を望む愚か者め!」


作兵衛が斬りかかるがそれをあっさりと跳ね返した直政は光秀に銃を向けた。


「死ねぃ!」


ダァン!


銃声が鳴り直政の手から銃が落ち直政が崩れ落ちた。


「間に合ったな。久太郎殿。」


「遅いわ。氏郷、忠興。」


光秀の前には銃を構えた忠興と氏郷、そして彼らの軍勢が並んでいた。


「さて、ここから巻き返しましょうぞ。皆の者!豊臣の者を残らず討ち取れ!」


氏郷が命じると全軍が動き出した。


「それより上様は?ご無事なのか?」


光秀が聞く。


「案ずるな、武蔵殿と輝政がお助けしたそうだ。」


忠興の報告に光秀は胸をなで下ろした。


信秀を奇襲しようとした大谷吉継は行方不明となり毛利勝永、大野治房は戦場の藻屑となった。


もはや攻撃部隊が壊滅したの信秀は諸将を集めた。


「殺せ、皆殺しにせよ。」


信秀が諸将に命じた。


「それは……千姫様は?」


忠直が聞く。


「千姫は徳川に返す故助けよ。あとは全員じゃ。老若男女問わず大坂城内及び城下にいる町民も全員じゃ。先鋒は最上と長宗我部に任せる。」


「上様……お任せくだされ!」


最上はそう言うと足早に出ていった。

信親と盛親も一礼してから最上の後を追った。


織田軍の大坂への攻撃は苛烈を極めた。

特に豊臣家に恨みのある最上、丹羽、長宗我部、島津などは虐殺と言っても過言ではないほどに殺戮の限りを行った。

秀頼と淀君、大野治長らも天守閣にて捕らえられ滅多刺しにされ見るに堪えない姿となった。


後世、大坂虐殺と言われ一夜にして30万人が殺されたこの行いは織田幕府唯一の汚点とされた。


こうして戦国最後の戦いは戦国史上最悪の被害を被って幕を閉じた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ