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1.まずはステータスの確認を

 視界いっぱいに青い空が広がってるなぁ。


 ぼんやりと思考で、私、夢形(ゆめなり)春香(はるか)はそう思った。


「ううん……」


 気付いたら、横たわっていた体を起こす。


 すると今度は、視界に緑色が映った。


 確か、神様に異世界でサンプルになれ、って言われて。

 で、私はそれに頷いて。

 目の前が真っ白になったかと思えば。

 気付いたら草原の上に横たわっていた、と。


 ま、テンプレっちゃあ、テンプレか。


 えっと、ここは、ユーレシ草原かな。


 ……………………ん?


 なんでここが『ユーレシ草原』だって、わかったんだ?


 …………。


 もしかして、なんかしらのスキルやらでわかったとか?


 それならわかる。納得できる。

 だとすると、言葉の違いは気にしなくてもいいかもしれない。

 さすがの神様も、そこに温情は加えてくださったらしい。

 てか、それわかんなかったら何もできないからこそ、温情を加えたのか。

 サンプルにもなれやしない。


 ま、とりあえずは例のアレを確認しようかな。


 異世界と言ったら、やっぱり――ステータス、でしょ!


 この世界にはあるらしいしね(と、なぜかわかる)。

 ええっと、《ステータス》と念じて……(そして、やり方もなぜかわかる)。


 私の目の前に四角いウィンドウが出てきた。

 私のいた世界で、今話題のVRとかで出てきそうな雰囲気してる。

 青色の透き通った、縦に細長い長方形。

 そこに、文字が浮き上がっている。



****************************************

《ステータス》

名前:夢形春香

年齢:十六

称号:

体力:20/20

魔力:16/16

攻撃:12

防御:8

攻魔:15

魔防:10

素早さ:9

運:6

《スキル》

アタック

・水系攻撃魔法


パッシブ

・空間系補助魔法


ユニーク

・世界の常識の知識


****************************************



 ……うーん。


 思ったよりも普通、だったなぁ。


 神から授かったのって多分、世界の常識の知識だけだよね。

 で、多分、これのおかげでここがどこかわかる。


 こんなんで果たして、夢なんて、叶うのかなぁ。

 夢、っていうよりかは願い、の方がしっくりくる気はするけど。


 『これあればピンチの時に何とかなる』的なチート能力、ほしかったな。


 ――ま、クヨクヨ悩んでても仕方ないか。


 ぼおっとしてても何か起こりそうな気配はないし。

 まずは近くの町、ユーレシ町にでも行こうかな。

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