18.ギルド受付で、衝撃を〜中編〜
少し経ってから、おじさんは再び現れた。
「これがステータスを表示させる装置だ。
手を丸い石の上に置けば、そこから伸びている細長い板に表示される」
見た目、ミニ黒板を縦にした感じだね。
その下に丸い石をつけたような。
「わかりました」
言われた通りに私は石に手を置いた。
少し間があって、ステータスが表示される。
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《ステータス》
名前:夢形春香
年齢:十六
称号:初級冒険者
体力:110/110
魔力:146/146
攻撃:38
防御:16
攻魔:69
魔防:24
素早さ:56
運:6
《スキル》
アタック
・水系攻撃魔法
パッシブ
・空間系補助魔法
ユニーク
・世界の常識の知識
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1週間前よりかは成長したと思う。
どうやらこの世界、レベルではなく修練度で成長していくらしい。
ようは、鍛錬を積めば積むほど強くなると。
……なぜか『運』が上がってないんだよね。
だからといって不運なわけではないし。
うん。
謎すぎる。
「ふむ」
と、じっくりと眺めていたおじさんが声を発した。
「ハルカ、が名前だよな」
確かめるように聞いてくる。
「ええ、そうですが」
「それに、このユニークスキル……。まさかお嬢ちゃん、」
「?」
「……異世界からの転移者、じゃないか?」