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歴史の真実はこうも異なるものか

「私は悪亜あくあです」


皆、驚きますよ。今までこの地下に封印?されていたのがアクアクでは無く、悪亜だったんですから。


けどですね〜、一番驚いていたのは実はマーだったんです。

マーは元々はプリム湖の水の妖精で、あの水の女神様?(精霊様かも)と同じ名前だったのですから。


「ほんと〜に、名前がアクアなの?」

とマー。


「そうですわよ。悪亜あくあですわよ。因みに光とは結婚もして子供もいましたんですよ」


一同

「「「「!!!‥‥」」」」


で、ミリアは


「ひ、ひ、ひ、ひ、光様は‥け、け、け、結婚して、しかも‥こ、子供までいたのですかあああ!」


落ち着いてないですねえ、て、こんな事、話されたら普通は落ち着かないですよねぇ。


「ミリア!僕はまだ独身で(婚約者はいますけど)子供はいないですよお」


「で、ですわよねぇ。ホッ!‥‥‥けど光様?悪亜がそのように言ってますけど‥‥」


そうなんですよね〜、悪亜が言っるんですよね〜。

で、ですねアルベルが悪亜に聞くんです、


「悪亜、今お前が言ったことは本当か?そして、いつの話なんだ?」と。


このアルベルの質問の「いつ」にその場にいた全員は思います。

そもそもデーブルが悪亜が封印されていた場所を発見したのは一年前。

そして完全に取り憑かれた?のは半年前だそうだ。

こう考えるとこの「いつ」てのは近くても一年前になる‥‥‥


“一年前は僕はまだこの世界、グリーングリーンワールドには来てない”


そうすると悪亜が嘘をついている事になるが‥‥‥


「私は悪魔だからと言って嘘は言ってません。光とは本当に結婚も子供もいました」


悪亜は今は球体なので表情がわからないが、言葉は‥‥真剣な言葉の気持ちは全員に伝わって来た。


そして‥‥‥この「“いつ”」とは‥‥悪亜は


「五百年前の話です」


‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

一同


「「「「「えっ??えええ!!!ご‥‥五百年前!!!」」」」」


僕は‥‥僕は‥‥いえ、この場に居た悪亜以外は皆、驚いてますよ。

それはそうですよ!いきなり五百年前の話でしかも‥‥僕と一緒に居たって言うんですから。


「光!信じて!光!‥‥」


そう言って僕の顔の周りを回る球体の悪亜。

‥‥‥信じて、て言われても‥‥

けど‥‥‥


「悪亜、仮にこの話が真実だとして、五百年前の僕はどうなったんだい?」


「私と出会った光は、結婚して子供を設け‥‥‥‥そして‥‥私や子供達の前で天命を全うして‥‥死んだわ」


なぁ!、なぁ!‥‥‥死んだ!?‥‥僕が!‥‥死んだ?

だったら今ここにいる僕は何なんだい?


「それは、私と同じで、精神だけが長い間休眠していて‥‥‥」


僕とマー以外の一同


「「「「はあ?休眠?‥‥封印ではなく?」」」」


「えっ?えええ、休眠です。自ら眠りにつきましたので」


「「「「!!!!」」」」


あ〜っ、やっぱり歴史の真実はこうも異なるものか!

多分、誰かが都合の良いように話をすり替えたんだろうなあ。



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