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オアシス。

私ノウスがデーブルと出逢ったのは、今から2年前の事。


彼はアルベル隊のホクトリア地質調査の一人として参加していた。


「アルベル様、この辺りの土地もダメですね」


デーブルが言うとアルベルは


「‥‥そうだな‥‥デーブル、他の者にも伝えてくれ。別の場所に移動すると」


「はい!」


デーブルは他の男女四、五人の調査員達に連絡した。

そしてアルベル一行は別の場所に馬車で移動する。


「‥‥アルベル様‥‥本当にこのホクトリアは私達が生まれる前の緑豊かな大地にもどるのでしょうか?」


デーブルがアルベルに聞くと


「その為に我々が調べまわっているんだ。何年いや何十年掛かろうとも必ず原因を突き止めて見せる。そしてホクトリアを昔の様な緑の大地にしてみせる!」


アルベルが言うと隣にいたチィーユがアルベルの腕にしがみ付きニコリと微笑む。


そんなアルベルの言葉に一行には絶望と言う言葉は皆無だった。

皆、希望を持っていた‥‥‥必ずホクトリアが昔の様な緑豊かな大地になると。


「しかしアルベル様は凄い人ですよね。この地質調査の隊長でもある上、貴族以上の位をお持ちで、しかも王様のご指摘御指南役でもあるんですから」


デーブルがアルベルに言うと馬車に乗っていた皆も、うんうんと頷く。


「そうか?自分ではそう思った事はないがな」


「そうですよ。それに‥‥‥その‥‥チィーユさんですか?チィーユさんとはご婚約されたのですか?」


いきなりチィーユのしかも婚約の事を聞かれたので


「なあぁ!‥‥ゴホン、ゴホン‥‥なにをいきなりデーブルは」


と、咳き込んで慌てるアルベルにデーブルは


「皆も知りたいですよね?」


「「「そうですよ。知りたいですよ」」」


と皆も。


「えっ‥‥‥あっ‥‥‥うっ‥‥‥」


恥ずかしいのか言葉に詰まるアルベルに


「こう言う人ですから、婚約はまだですわよ」


とチィーユ。


「「「えっ〜!チィーユさん可哀想ですよ!もうこのまま結婚してあげればいいのに!」」」


アルベルを除く一同、同意見。

チィーユはうんうんと頷いてます。


「///あっ〜その話は、また、今度な」


アルベルが言うとチィーユは顔をプクと膨れています。

そんな二人を見て、皆クスクスと笑ってます。


すると馬車の御者が


「アルベル様!オアシスが見えます!」


「なあに!」


この不毛のホクトリアの大地にいくつかあるとされるオアシス。

それがアルベル達の前に忽然と現れた。





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