表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
62/191

普通の男なら

「やはりか!」

アルベルは言います。


「ギッシュ‥‥‥」

アルベルを不安そうに見ます。


扉を開けると目に飛び込んで来たのは、扉を覆い尽くすほどの大量の瓦礫だった。

そんな光景を目の当たりにしたチィーユは


「いったい誰が?」


「‥‥‥‥‥‥‥」

開いた扉を見て、黙りるアルベルに


「ギッシュ?」とチィーユ。


「‥‥‥あっ!すまん。とにかくこの瓦礫を早く片付けるんだ!」


兵に指示を出すアルベルにチィーユは


「‥‥‥ギッシュ?」


何かアルベルに違和感を少し感じた。

しかしそれ以上に違和感を抱いたのはアルベル‥‥‥


『これは‥‥‥これではまるで‥誰かが意図的に‥‥‥まさか!」


アルベルは兵に瓦礫の撤去を急がせる。


「まさか‥‥‥まさかあいつが!‥‥‥」


アルベルに不安がよぎる。



◇◇◇◇



僕らはブレイク王の案内で地上に出れる王族しか知らない抜け道の入り口に向かってます。


僕はブレイク王をおぶさりながら、スマホのライトを点け右手に持ちながら歩いてますとブレイク王は


「そのスマホとかのライトはかなり明るいが‥‥どうなっているのだ」


と、聞いてきたんですがね、僕はスマホの構造とかはわからないんですよ。


ですので、正直に


「すみません、僕が作ったのではないのでわからないんです」


「そうか‥‥‥」

残念そうに話すブレイク王。

そしてですね、ブレイク王はミリア姫の話をまた持ち出してきましてね


「光よ、ミリアとの結婚は‥‥」


「ブ、ブレイク王、そ、その話は地上に戻ったらゆっくりと‥‥‥」


「なにを言うか!ミリアは、光!お前の事を気に入っているのだぞ!気に入った男と結婚させない親が何処にいるか!」


あーー、そうなんですねぇぇ。この国て言うかこの世界は気に入った男がいれば即、結婚させるんですよねええええ。


「なあ、光よ。もしミリアと結婚すればこの国の王にもなれるのだぞ」


僕におぶさりながら少し力を込めて言うブレイク王に


「僕は王とかそのような物はいらないんです。なんて言うか‥‥‥そう!普通に結婚して普通の幸せな家庭を作りたいだけなんです」(これ、婚約者が4人いる時点で無理ですけど)


「普通の男なら喜んで飛びつく話なんだがな‥‥‥」


ブレイク王は考えてますよ。


だいたい僕は、すでに三人のお姫様と婚約しているんですよ。ミリア姫と婚約なんて許容範囲をオーバーしますよ。(すでにオーバーしてますけど)


「光、本当にお主はよくのない男だな」


「あ、ど、どうも‥‥」


「うむぅぅむう‥‥‥うむ!気に入った!」

いきなりブレイク王が言うので、僕は一瞬、ビクッ!となり、


「えっ?なにがですか?」


「地上に上がったらミリアとの婚約を大々的に発表しようぞ!」


はあ?いやいやいやいや『発表しようぞ!』じゃないですよ。横で歩いてるミリア姫は顔を真っ赤にして下向いて頷いてますよぉ〜


てか、ブレイク王はあのオッサンズ王2人と性格にてないかい?


と思っていた時マーがいないのに気づき


「マー?」と探すと‥‥‥


マーはミリア姫の左肩に乗っています。


「あなたは光様に付く妖精さん?」


「うん、そうだけど」


「だったら‥‥‥」


と、ミリア姫はここぞとばかりにマーに僕の事を聞くんですよ。

「結婚してないの?」とか、

「光様はどんな人が好きなの?」とか、

しまいにはですね、

もう「ピー」←(放送禁止用語)

を連発して聞いてきて、マーが適当に答えてますよ。


おい!マー!いつ僕が「ピー」とか「ピー」なんてしたんだよ!


で、この「ピー」の答えがマーから返ってきた時、ミリア姫は顔を赤らめて///僕の方をチラチラ///見るんですよお。


ミリア姫、僕はそんな「ピー」とか「ピー」なんてしてないんですからね。


まだ///チラチラ///と僕の方を見ますよお〜


ミリア姫、しつこいようですがあ!ほんとーに「ピー」とか「ピー」はしてないんですからねえ〜〜!

しかしマーは地上に出たら「ピー」だな「ピー」←これも放送禁止用語。


ピーーーーーーーーーッ!!!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ