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幸せになりたいと願う人へ。

作者: 〜ちあき〜

もしも世界に

楽しいことしか なかったら。


もしも世界に

優しい人しか いなかったら。


もしも世界に

成功しか存在しなかったら。


もしも世界に

幸せしか なかったら。



もしも本当に


そんな世界になったとしたら、


どんなに どんなに



恐ろしいことだろう。






楽しさ、優しさ、喜び、幸せなどが

当たり前になった世界で、


人間はどんなふうに生きるのだろう。




空気が豊富にあること、

太陽が爆発しないこと、

月が地球にぶつからないこと、


そんな当たり前のことを

誰も喜ばないのと同じように、


人間たちは、

すべての幸せを手に入れた時、

それが当たり前になってしまった時、

その後は

何に喜びを見い出すのだろう。




人間がすべてを満たされた

幸せな世界は、


結局、


刺激も興奮もない

退屈な世界でしかない。


人間には

悲しみも苦しみも、

失敗も不幸も

必要不可欠なものなのだ。



それらがすべて揃った

今の世界は、

なんて素晴らしい世界なのだろう。



優しくない人に出会って

心を乱されても、


楽しくないハプニングに見舞われて落ち込んでも、


なかなか思い通りに成功しなくても、


たまに失敗をやらかしても、


怒りや恐怖や嫉妬で

幸せを感じられない出来事も、



そのすべては‥‥‥


人生に面白さを加えるための、


香り高いスパイスなのだ。



この世界は

なんてうまくできているのだろう。



最高に面白いこの世界、


さぁ、


これからどんなふうに生きようか。



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