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心頼り  作者: 凛
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4月上旬

お話をする前に まず田中旭、という女性のことをお話しなくてはいけませんね。


田中旭。当時の私と同じ私立高校へ通う、私より2つ年上の高校三年生でした。

旭さんという人は、私の通う高校の中では有名人でした。

彼女は長い黒髪に切れ長の目、目元にほくろがあることが特徴の、とても美人な人でした。

私のような地味な生徒とは違う雰囲気を持っていたのです。

入学したての当時の私さえ彼女の存在を認知していましたが年の差もあり、関わる機会は無いだろう と思っていました。

特に旭さんを頻繁に見るわけでもなく、当時は彼女を特別美人だと感じたこともありませんでした。

美人だからといって持ちあげるのも癪だと思っていたんです。大抵可愛い子は性格が悪い、というのは私の持論だったのです。

だから彼女のことを知ろうとは思わなかったんです。

知るだけ無駄ですもんね。

それでも彼女の噂は嫌でもたまに耳に入るもので。

彼女が去年のミスコンの優勝者だとか、彼女と彼女の取り巻きがどこでたむろしていただとか。

実際、身近ではクラスメイトの男子が、気になる旭さんに連絡先を聞いていたようにも記憶しています。

彼女は所謂学校のアイドルでした。

当時の私からするとそんな立場に旭さん自信もまんざらではないような印象があったのです。



ある日私は彼女と偶然関わる機会が出来ました。

わたしのような平々凡々な生徒と、学校のアイドルともいえる旭さんが出会えたのは 単に私と彼女が同じ委員会だったという理由からなのですが。

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