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あとがき
あとがき
「あまごい」
明治の男女をイメージしたお話。
心の中で愛しいあの人に宛てたお手紙。
初めて出会ったあの日から雨は私(あなた、と君)にとって特別な日になった。
話しかけたい、声を聴きたい、仲良くなりたい、手をとりたい、見つめたい。
だけどできるのは雨の日に傘を持って遠くからそっと見るだけ。
どこの誰かも分からないあなたと会えるのは雨の日だけ。
早くしなければ雨の季節は終わってしまう。
だけど一歩が踏み出せない。
そんな純情な男女の恋物語でした。
なぜ「拝啓」から始まるのに、最初の文には「敬具」がついていないのか。
それはその文が相手に渡すものではいから。
終わりのない文だから。
敬具をつけることで文を終わらすことができないからです。
好きだという、ただ一言を伝える文は相手に届けるものだから正式な文の形式で文を終わらす、というのとこの物語の終わり、の両方の意味を込めて、敬具をつけました。




