俺の名前は
処女作ってやつです。お手柔らかに。
いってらっしゃーい!
暑い、というか熱い。地球温暖化、というやつだろうか。
年々夏への好感度がウナギ下りになっている。
これでは地球灼熱化ではないか。外で活動するなんてとても無理だ。
「というわけで俺は今日学校を休校とする。」
「どういう訳だタコ、お前は校長か。さっさと準備しろ。」
「何故だ!?父上!俺に死ねと言うのか!?」
「おう、早く学校逝け。」
「父上ぇぇ!」
何たることだ。愛する息子をあんな魔境へ放り込もうというのか。
「さ、パン食べて早くいっちゃって」
「母上まで…!」
嗚呼、神は死んだ!学校逝ってきます!けどその前にパンいただきます!あ、美味しい!
「あぢぃいぃいいいい」
「おはよ!今日もうるさいね!ていうか!昨日のテレビ四チャン見た!?まさかよっちゃんが酔っちゃたままバス運転するなんてね!ビックリした!!」
「…お前には負けるよ」
両親に見送られ一人この世を未練タラタラで徘徊通学していた所、喧しいのに声を掛けられた。
こいつは吉良橋 華白髪ショートの褐色に日焼けしている、地球灼熱化の被害者で名前まできらきらして煩いヤツであ「えー!私そんなにうるさくないよー!もうっ!失礼しちゃう!」うるせぇ
「うるせぇ」
「ひどーい!」
紹介中に喋るな。てか飲酒運転のテレビって何だ。それニュースじゃ
「てかさ!てかさ!今年も祭り楽しみだね!」
「…そうだな。お前は誰と行くとか決めてあるのか。」
「え?もちろん!」
「誰と行くんだ?」
「えっとね…それはね…ないしょ」
どうせ俺だ。
これは思い違いやイタい妄想をしている訳ではない。
コイツは訳あって毎年俺を祭りに誘うのだ。
しかも毎回もじもじしながら。悔しいがすごく可愛い。
そういう態度をとられると勘違いしてしまう。
いつもは自分の意見を真っ先に叫ぶ、鶴の大声野郎の癖に。
いや野郎ではな「あー!がっこうついたよー!今日も一日がんばろー!」ほらな。
キーンコーンカーンコーン
「では、帰りのホームルームを開始する。学業に関する連絡事項はない。よって終了だ。」
きりーつきおつけーれーい。
学校タイムは丸々全カットだ。
「ごめん!今日、部活の助っ人に呼ばれたの!一緒にかえれない!」
「…おう、大丈夫か?」
「うん、もう大丈夫。安心して!じゃいってきまーす!」
ああ説明し忘れていたな。華とは一緒に帰宅している。
というか幼馴染み、というヤツである。
家同士が近く、古くから付き合いがあるわけだ。
だから小中学校、何なら高校まで一緒の学校だ。
となると一人で帰る事になるのか…ああもう一つ説明し忘れていたな。俺には友達がいない。一緒に帰る友達がいない。
大事なことだから三回言おう。友達がいない。
しかし華にはいたらしい。裏切り者め。とうとうできたのか。
良かったな。
…別に寂しくなんかないんだからね!
なんて、おふざけを無しで語るならば、この日に一人で帰っていてよかった。きっと華といたらいつも通り帰宅し、何事もなく無事に平和で平穏な日々を過ごしていたのだろう。
だか、それでは駄目なのだ。あの子を救えなかった。
何千年と括り付けられ、縛られ、身動きが取れないそれを自由と言い張った嘘つきな女の子を。
おっとまだ説明し忘れていたことがあったな。
俺は晴月 英和
この世の安寧を担う優雅で風雅で高雅な神様を人間へ落とした、いや華麗で可憐で清廉なただの女の子へ口説き落とした大罪人の名前さ。
「お主、何故ここに?何者じゃ」
「いや、気づいたらここにいて…というか君は?」
「ほう、儂の問いに答える事なく、問いで返すとはな。まぁ久方ぶりの人の子じゃ許してやろう。」
「何言ってんだお前」
「こいつっ!…まぁいい!まぁまぁまぁいい!お主の問いに答えてやろう。儂は、神じゃ。」
「え?」
嗚呼、神は死んだ!ではなく、目の前にいた!だったのか!?
いや
「何言ってんだお前」
「おい!再びお前呼ばわりしたな!二度はないぞ!」
ま、出会いは最悪だったんだけどな。
おかえり。
好評なら続く、多分
因みに華ちゃんは泣いちゃうくらい暗い過酷な過去持ちです。
そして主人公にどっぷりっす。登校時間決めてないのにだいたい一緒になるくらいにはドープっす。まあ今回は出番あんまないっす。
うっすうっす。




