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幼女無双~魔王の子供に転生した少女は人間界で無双する~  作者: にんじん
キャベッジ反撃編

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決戦前

 少し時間は遡ります。



 「ルシスお姉様、ご報告があります」

 「アパ、アパパパ」



 私はポロンをダイエットさせるためにハードなトレーニングを用意していた。しかし、ポロンの口車にのってしまい一緒に暴飲暴食の道を突き進んでしまい私は横綱級まで太ってしまったのである。



 「ルシスお姉様が何を言っているのか見当もつきませんので話を推し進めるのです。性懲りもなく天空神軍の雑魚が2000名ほどがシュティルの森で野営をしているのです。即時に私が退治してくるのです」

 「アパパアパパアパ、アパパパパパ」


 「わかったのです。この小ルシス1号に全てを任せるのです」

 「1号ちゃん。お待ちにおなるのです」



 1号の暴走を2号が止めに入る。



 「2号、邪魔なのです。私はルシスお姉様から大役を任されたのです」

 「1号ちゃん、お違うのです。ルシスお姉様はロキさんと大食い糞野郎を暗闇世界(ダークネスワールド)からお呼び戻してお欲しいとお言っていたのです」



 2号は私の言葉を理解してくれた。



 「私1人で十分なのです」

 「アパアパパパパアアパパパ」

 「お2人のお修業のお成果をお試しにおしたいとお言ってるのです」


 「……チェッ」



 1号は不貞腐れた顔する。



 「アパアアパパパパパ」

 「1号ちゃん、ルシスお姉様は天空神軍をお見つけてくれておありがとうとお言っているのです」

 「デヘヘヘヘ、デヘヘヘヘヘ」



 1号は頬を緩めて嬉しそうに笑う。



 「ルシスお姉様、お昨日とお同様にあのお雑魚たちはお早朝にお襲撃すると思うのです。私たちはそのお作戦をお逆手に取ってお襲撃しましょう」

 「アパアパパパパパ、アパアパアアアパ。アッパアパアポ」


 「わかったのです。お2人をお連れするのです。そして、1号ちゃんにはお監視をするようお伝えします」



 私は2号にロキとトールの修業を一旦中断して戻すように指示を出した。そして、その間に1号には天空神軍の監視をするようにと伝えた。


 

 「ルシスお姉様、私に任せるのです」



 1号は現実世界に戻り、2号は暗闇世界(ダークネスワールド)へ向かった。そして、私は歩けないのでゴロゴロと転がってポロンが居座っている部屋に転がり着く。



 「アパパパパアパパ(殲滅のポロンさん)アパアアパパパ(今日こそ一緒に)アポポパ(ダイエット)アパパパア(をするのです)

 「アパパアアアパ(もちのろんです)アパパアパパ(でもその前に)アパパアアア(大食い対決)アパアパパパ(をしましょう)



 私はダイエットをする前に毎回ポロンから大食い対決をせがまれる。もし断るとダイエットをしないというので断ることができずに大食い対決を続けた結果が今の私の悲惨な姿であった。



 「アパアアアアポポ(今回は負けないのです)

 「アパパパパアア(望むところです)



 私とポロンの大食い対決は私の全敗である。もう私にはポロンのダイエットは二の次になり是が非でもポロンに勝ちたい。しかし、今回も私はポロンにボロ負けしてしまった。



 「アパパパパパ(まだまだですね)



 ポロンは嘲るように私を見て微笑んだ。



 「アパパパ(ムッキー)



 私は歯を食いしばって怒りを我慢する。私とポロンが絶対に負けられない大食い対決を終えた頃にロキとトールがお菓子の家(スイーツハウス)に戻って来た。



 「……」

 「……」



 私の姿を見たロキとトールの時間が止まる。



 「2号ちゃん、この大きなルシスちゃんは小ルシス5号ちゃんなのですか?」



 ロキは私の姿を見て新たなゴーレムだと判断した。



 「お違います。このお方はルシスお姉様です」

 「キャキャキャ、ミイラ取りがミイラになってるやん。キャキャキャ」



 トールは腹を抱えて大声で笑う。



 「トール、黙りなさい」

 「キャキャキャ。これが笑わずにいられるかよ」



 トールは床を転がりながら大笑いする。



 「この大食い糞野郎!ルシスお姉様にお失礼です」

 「あかん、あかん。ほんまに笑いが止まらんわ」



 トールはさらに床をゴロゴロと転がりながら大笑いする。



 「トール、いいかげんにしなさい!」

 「へい、へい、へい」



 ロキに怒鳴られたトールは床から起きあがって笑いを止めた。



 「大食い糞野郎は、ルシスお姉様にお感謝をするお立場であり、お嘲笑するのはおかしいのです。私がお仕置きをするお必要があるのです」

 「アパパパアッパアパパパ」


 「わかったのです。ルシスお姉様がそのようにおっしゃるのならばお我慢するのです」



 私は全然怒ってはいないと2号に説明した。



 「トール、本題に入るわよ」

 「そやな。ルシス、修業の成果を試してええんやな」

 「アパパパアパパパパ」


 「ご存分にご発揮するとお良いとお言っているのです」

 「ロキ、やっと実戦で試せるな」

 「そうね」



 2人は自信に満ちた目をしている。しかし、その目にはおごりはなかった。



 ついに2人の新たな実力があきらかになるのです。


 

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