ローガン対ジュピター
「今回は天空神５枢機卿の誕生神ガイア様から提供された素材によってお前は最強の合成魔獣になれたのだ。俺への感謝と服従を忘れるな」
「ガハハハハハハ、ガハハハハハ、ガハハハハハ、ガハハハハハ、最強の力を手にしたのは、俺のこれまでの行いへの神からの贈り物だ」
最強の力を手にしたローガンは高笑いをして嬉しさを表現する。
「調子に乗るな！お前は俺の下僕であることを忘れるな」
ジュピターは鋭い眼光でローガンを睨みつける。
「ガハハハハハ、ガハハハハハ、ガハハハハハ。俺はこんな男にビビっていたのか！今の俺にはお前から恐怖など全く感じないぜ」
ローガンは合成魔獣となり身長2m50㎝体重200㎏と人間を遥かに凌駕した肉体を手に入れた。今のローガンに怖いモノなど何もない。
「ローガン、今すぐに跪け！」
ジュピターに作られた合成魔獣は、ジュピターの言葉に逆らうことはできない。
「ガハハハハハハ、ガハハハハハハ。お前が俺に跪け」
ローガンは丸太程の大きな腕を振り上げて地面を叩く。すると地面には直径2m程のクレータができあがり、ジュピターがクレータの中へ崩れた地面と一緒に落ちてしまう。
「ど……どうして俺の命令を聞かないのだ」
ジュピターの顔が青ざめる。
「ガハハハハハ、ガハハハハハ、ガハハハハハ。なんて素晴らしい力なのだ。ジュピター、俺に力を与えてくれたことに大いに感謝するぞ。お前が俺の下僕となるのならば殺さずに生かしてやろう。ガハハハハハ、ガハハハハハ、ガハハハハハ」
ローガンの高笑いが止まらない。
「ちょ……調子に乗るなクソガキがぁ～～」
ジュピターは注射器を取り出して自分の右腕に打つ。すると、白の祭服はビリビリに引き裂かれて筋骨隆々の肉体が姿をみせる。そして、その肉体はみるみる大きくなり3m程の巨漢に変貌した。
「それがお前の本当の姿なのか……」
ローガンの顔は少し青ざめるがすぐに正常の表情に戻る。
「ガハハハハハ、ガハハハハハ、ガハハハハハ。何も問題はない。俺のが強いぞぉ～。俺のが強いぞぉ～。俺のが強いぞぉ～」
ローガンはドラミングをしてジュピターを威嚇する。
「ガハハハハハ、ガハハハハハ、ガハハハハハハ。強がるなローガン。お前は俺が作り出した合成魔獣だ。お前の力は全て知り尽くしているのだ。俺は今自分を合成魔獣化して最強の力を手にしたのだ。自分が作り出した合成魔獣に負けるわけがないだろう。ガハハハハハ、ガハハハハハ、ガハハハハハハ」
ジュピターは渾身の高笑いをしてローガンを見下す。
「ガハハハハハ、ガハハハハハ、ガハハハハハハ」
ローガンは胸を張って負けじと高笑いをする。
「俺には神の声が聞こえるのだ。俺の力はお前を越えているのだと」
ローガンにははっきりと聞こえたのである。
「力の違いを見せてやるぞ」
先にしかけたのはジュピターだ。象のような太い脚で地面を蹴るとクレータから一瞬で飛び出す。そして、柱のような太い腕で巨漢のローガンをベアハッグした。
「俺の渾身の力を受けるが良いぜ」
ジュピターの柱のような太い腕からはミミズのような血管を浮き出しながら渾身の力でローガンの胴体を絞り込むように締め付ける。ジュピターの力が増すごとに全身の血管は浮かび上がり、今にも血管がきれそうである。
「ガハハハハハ、ガハハハハハ、ガハハハハハ。ジュピター、痛くもかゆくもないぞ。お前の本気はそんなものなのか？」
「黙れ！笑っていられるのも今のうちだぞ」
ジュピターは一旦ローガンから手を放して、新たな注射器を取り出して腕に打つ。すると、ジュピターの体からは蛇のような鱗が全身から生えだして、胴体がスルスルと伸びていく。そして、30秒ほどが経過するとジュピターは大蛇となっていた。
「これが俺の完全体だ。つぎこそ絞め殺してやるぞ」
ジュピターはローガンの体に巻き付いて締め上げる。
「ガハハハハハ、ガハハハハハ、ガハハハハハ。ジュピター、痛くもかゆくもないぞ。お前の本気はこんなものなのか。次は俺の本気を見せてやるぜ」
ローガンは全身に力を込めて一気に解放する。すると巻き付いたジュピターの体はバラバラに千切れてしまう。
「ガハハハハハ、ガハハハハハ、ガハハハハハ。グッバイ、ジュピター」
ジュピターはローガンの裏切りにより死んでしまった。
ローガンがヤバいのです。
