第21話 残党
突如として黄昏荘に引っ越してきたアイドル。その名はミサ!
彼女が黄昏荘に現れた事によって起きた、ある二人の一日がここに始まる!
byダイ
ーー
黄昏荘
「お前なぁ、いきなり現れてどうゆうつもりだよ」
「さっきも言ったでしょここに住むって。あ、おかわり頂戴」
「はいな」
「お前なぁ」
「行ってくる」
「おう、気をつけてな」
俺がミサと話をしながら食事をしていると葵が二階の自分の部屋から降りてきて家を出て行った。
「んじゃあ、私もぼちぼち行ってくるわ」
「あ、おい!話が終わってねーよ!」
「はいはーい」
ミサも食事を終わらせ家を出て行った。
食事はたらふく食べた癖に俺の話は全く聞いてなかった様子だった。俺はため息をつきながら食事の片付けを狐耳でビキニとショーパンの女性、あれ?
「おい!お前和装は!?清楚キャラで行くわじゃあなかったのかよ!」
「これですか?キャラ付って奴ですよ〜。ほら女性の方も増えてきましたしね!」
「アホか、何で今!?ただでさえミサが来て荷物運び手伝わされたりしてこき使われてる時にツッコめるか!!!」
「ツッコんでるじゃないですか」
昨日いきなり現れたミサは俺とダイの二人をひたすらこき使って部屋に荷物を運ばせた。おかげで俺は筋肉痛になってしまった。
「はぁ、もういいよ俺も行ってくる・・・ってあれダイは?」
「ダイさんならミサさんに連れられて先に出て行かれましたよ?」
「ええ〜」
ーー
通学路を二人で歩いていたらミサとダイの間には気まずい空気が流れていた。
ダイは何故、自分が連れてこられたのか分からないままミサの後に続いて歩いていた。
「な、なぁ何で俺が連れてこられたんだよ」
「あの子、確か葵って呼ばれてる子ってカケルとどうゆう関係なのよ」
「あ?あーはいはい、あの二人か・・・知らん」
「あ?あんたカケルと付き合い長いでしょ」
「い、いや本当に知らないんだって!カケルがいきなり連れてきたんだよあのガキ共と一緒にさ!!!」
(本当に知らないっぽいわね)
ミサはダイの胸ぐらを掴みダイの口を割らせようとしたが、ダイが本当に知らない様子を見せたことにより直ぐに解放した。
「にしても、お前何でいきなりそんな、まさかお前カケルに気があるのか?」
「さぁね?まぁいいわ。あの子に直接会って聞いてみるわ」
「おーい!お前ら何置いてってんだよ!」
カケルと合流した二人は、カケルと共に学校に行った。
・・・因みにどうやら今日は何かの行事の都合で早く行かないと行けなかったらしく三人は叱られた上で廊下に立たされた。
授業が全て終わったその日の放課後、俺とダイがいつものように学校の屋上を無断で使用しながらキャッチボールをしていると九条から連絡がかかってきた。
「何だよ九条。俺今忙しいんだよ」
『まぁそう言うな。実はな、to swapの事について報告があるんだ』
「?、何だよまさか鈴美が何かあったのか?」
『鈴美と言うか、その親衛隊にだな』
「あぁ、いたねそんな感じの奴ら」
『実は何人か脱獄してな』
「「え?」」
『どうやら鈴美を捕まえたお前達とミサに復讐しようとしているらしくてな、まぁお前がいるならあの程度の奴らどってことないだろうがな』
電話をしていた俺とそれを聞いていたダイは二人で顔を見合わせて直ぐに帰る支度をして学校を出ようとした。
『あ、それと』
「何だよ!何かまだあるのかよ!!!」
『九条"さん"だ』
「ふっ、九条よ今言う事じゃねーだろ!!!」
ーー
???
「ん?あらこ、ここは?」
「ん、んん?」
暗い空間で目を覚ましたミサと葵は起き上がり辺りを見渡した。二人はどうやら得体の知れない透明な箱の様な場所に手足を縛られて入れられており身動きが取れない状態となっていた。
「葵ちゃん無事?」
「大丈夫。それよりもここどこ?」
「さぁね?どこかしらないわ」
二人は帰り道、たまたまばったりと道で出くわしミサが一緒に帰ろうと話していた時だった、突然黒いバンが止まり二人はそこから出てきた二人に眠らされそのまま意識を失ってしまった。
「やっとお目覚めのようだな」
「貴方達誰?」
「あら?どこかで見たような?」
二人の前に現れた数人の男達はポーズを決めて名前を叫んだ。
「スズミン親衛隊隊長!物水!」
「同じく親衛隊!虹!」
「同じく豪陣!」
「同じく影裏!」
「「「「我ら!スズミン親衛隊!!!」」」」
「「・・・・・」」
「ふっ、驚きすぎて言葉も出ないようだな」
「呆れてんのよ、それで何のよう?」
「決まっているだろう!ミサミサお前達のせいでお前達のせいでスズミンは!」
隊長である物水は怒りを露わにしながらミサを指差しながら叫んだ!
「これはスズミンの無念を晴らす復讐だ!お前の仲間であるあの二人にも既に連絡はしてある」
「そ、じゃあくるまでお話ししましょ葵ちゃん!」
「断る」
「あら冷たい」
「緊張感をもて!虹やれ!」
「はいよ!」
虹と呼ばれた男が前にでて二人が入れられている箱に手を当てると二人が座り込んでいた床から水が溢れ出てきた。
「あら?なにこれ?」
「ふっ、これが虹のnoise"貯水"!一定の箱の中に水を湧き出させる能力だ!」
「ダサ、地味・・・」
「やかましいわ!」
「これなら三時間くらいで箱がいっぱいになるよ」
「ふっふっふっ、それなら我々は映像を見ながら高みの見物をしてようか。どの道あいつらが来ても死ぬ事には変わりないさ」
二人が連れられた場所である倉庫の中は爆弾が大量に設置されていた。
「誰かが部屋に入ってきたらタイマーが鳴り、時間になるとドカンッ!さ」
「あら、それは不味いわねどうしましょう」
「ふっふっふっ、さぁ最後の晩餐だ!」
そう言って親衛隊は部屋を後にした。
残されたミサと葵の二人は水が注がれる箱の中で立ち上がり何とか抜け出そうとしていた。
しかし、殴ったり蹴ったりしてもその箱は割れる事がなかった為、二人はカケルとダイの到着を待つことにした。
長い沈黙が続く中、それを最初に破ったのは意外にも葵だった。
「ねぇ、貴方・・・カケルとどんな関係なの」




