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第19話 犯人の真相

 鈴美の能力によって解除内にいた全ての人々がカケルとミサに狙いを定めて迫って来ていた。


 「うおっ!?あっぶねぇ」

 「ちょっと邪魔!!!」


 迫り来る人々をカケルは避けながら、ミサは殴りながら能力を止めようと鈴美へと突き進んでいた。

 波のように来るファン達を押し除けミサは鈴美の目の前まで辿り着いた。


 「ファンの皆んなを殴るなんてミサ酷い女だね?」

 「黙りなさい。私達を騙してたあんたが言っていい台詞じゃないわ」

 「そんなひどいわミサ。騙してなんかいないわ」

 「あんたッ!!!」


 ミサが怒りのままに鈴美を殴りつけようとしたが、ミサの後ろからto swapの三人が現れたミサを捕まえた。


 「皆んな何してんのよ離しなさい!」

 「無駄よ、今この会場にいる人達は皆んな意識はないわ。そうなるように洗脳の力を使ったからね」


 ミサは後ろを振り返りカケルに助けを乞おうとしたが、当のカケルも黄昏荘の面々によって捕まり身動きが取れない状況下にいた。


 「まさかあんたもnoiseを持っていたなんてね。一体いつからnoiseを」

 「ずっと昔からよ?私はこの力を使って地下アイドルになって、今このステージに立っているのよ?この力ってね、私の声だけじゃなくて書いた字とかでも私の洗脳下におけるのだけどね、能力自体の拘束力が弱くてね」

 「それなら殴れば!」

 「無駄よ、その為にミックと手を組んだのよ?」

 「ミック?何であいつ?手を組んだ?」

 「ミックも能力者だったのよ?彼のnoiseパンデミックは伝染、流行させる力。彼は様々なことを流行させる事ができるの。その力を使って今までのアイドルを有名にさせてきたのよ?勿論私もね」

 「じゃあ何で爆死させたんだよ」

 「邪魔だからだよ?最初は都合よく利用できる相手だからって思って手を組んだんだけど、あの人から貰ったこれで彼の利用価値が無くなったの」


 そう言って鈴美は衣装のポケットから小型の注射器を取り出した。


 「これね、noiseを持つ相手に刺たら、そのnoiseを奪う事ができるんだよ。これを使って私はミックのnoiseを使えるようになったんだ。そのおかげで声を聞いてない人でも声を聞いた人の声を聞いたら洗脳できるようになったの。あとはこの洗脳の力を使って皆んな爆弾事件の事を気にしなくさせたんだ。完全に消せればよかったんだけど私の力はそこまで強力じゃないから意識させないようにしたんだけどね」


 鈴美はカケルとミサの二人を忌々しそうに見て舌打ちをした。


 「まさか、私の洗脳が効いてないなんてね」

 「何で爆弾を選んだんだ」

 「まだ質問するの?めんどくさいなぁ、別に理由なんかないよ派手なのがいいなぁって思ったから爆弾にしただけだよ?ほら、私の能力だったらどんな事しても問題にならないしね今までだってそうだったから」

 「私達に、to swapに申し訳ないとあんた思ったことはないわけ!?クッ、いい加減離しなさいよ」

 「そんな事思った事もないよ?大体to swapだって私の引き立て役になって貰う為に作ったメンバーだしね。需要がなさそうな人はさっさと取り替えるだからswapだよ?」


 悪びれる事なく、自分についてこれないメンバーが悪いと言うような言い方をした鈴美に対して、ミサは更に怒りメンバーの拘束を振り抜いて鈴美を殴ろうと迫った。


 「ミーちゃんさ、私が何の用意もなく逃げずにここにいると思ってるの?」


 ミサの拳が当たる直前、二人の間に割って入ってきたハチマキをつけた男によってそれは止められた。


 「誰だよあんた!」

 「スズミン親衛隊隊長!物水!」

 「同じく親衛隊!虹!」

 「同じく豪陣!」

 「いつのまにか!?きゃっ!」


 ミサの背後にいつの間にかいた二人組の内の一人によってミサは床に組み伏せられてしまった。


 「離しなさいよ!セクハラで訴えるわよ!?」

 「無駄だよミサ。彼らは私の言うことしか聞かない私の忠実なる駒だよ」


 鈴美の背後にもいつの間にか同じハチマキをつけた数名の男性が立っていた。


 「あんた!」

 「勘違いしないでよ?彼らは私の本性を知っても、ついて来てくれてる人達よ?」

 

 鈴美はそう言いながらミサの前まで歩いてきて頭を踏みつけた。


 「ずっとこうしてやりたかったのよあなたのことをね、ミーちゃん?あなたが最大の誤算だったのよ。初めは他の子達と同様、私を輝かせるだけの存在だと思ってたのに活動を通していく中でメンバーにとって、なくてはならない存在になっていった。邪魔だったわ本来なら私がやるべき役を何個も何個も奪って!」

 「ぐっ!?」

 「ミサ!」

 「動かないで?下手なことするとあなたの大切な人達を撃ち殺すよ?」


 後ろにいた親衛隊から銃も受け取った鈴美はカケルに向けて銃を構えながらそう言った。


 「まぁ、あなた達は頑張ったんじゃない?でも残念、私の世界にあなた達はいらないの」

 「どう処分しますか?」

 「そうねぇ、奈津美もいらないから、奈津美が犯人だと見抜いたけど報復で爆弾で死んだってことにしよっか。みんなぁありがとう!もう席についててね?」


 鈴美がそう言うと会場にいた人たちは自分達が元いた席に戻って行った。

 カケルとミサは親衛隊の一人のスライムのような能力によって捕らえられ楽屋まで連れて行かれた。


 「じゃあね?ミサここでお別れだよ」


 そう言って鈴美は時限爆弾を楽屋にセットして部屋から出て行こうとした。

 しかしミサの表情から焦りがない事に気がついて怪しんでいるとミサが口を開いた。


 「お別れ?何を言ってるの?爪が甘いわよ鈴美!」

 「ダイ!ぶちかませ!」

 「やっとかよおせぇよ!」


 しかし鈴美と親衛隊の背後から突然現れたダイによる蹴りで鈴美達は楽屋へと押し戻された。


 「くっ!?」

 「おわっ!?」

 「何だよ全員やっつけてくれれば良かったのによ」

 「うるせーよ反射と違って派手な技ないんだよ」

 「痛ッ!いったいいつから!?」

 「ん?ずっとさ?君がその美しい口から汚ねぇ言葉を発してる時もずっといたぜ?全く、自分の手を汚さずに人殺すとは美人でも許さないぜ?この俺ダイがしっかりお仕置きしてあげるぜ?」じゅるり

 「「キモい」」

 「ほげっ!?」


 舌舐めずりをしながら鈴美に近づこうとしたダイをカケルとミサが殴った時、カケルとダイの足元に黒い渦の様な物が現れ、カケルとダイはそれに吸い込まれていってしまった。


 「カケル!ダイ!」

 「あの二人は邪魔だから別の部屋に待機させてある親衛隊達に任せるわ。こうなったら仕方ないわ爆弾じゃなくて力づくであなた達を消してあげる」


 鈴美はそれだけ言うと親衛隊に向けて合図をして、親衛隊はミサを亡き者にする為に襲いかかった。


 ーー

 「おっと、どこだここ?」

 「どうやら別の部屋に連れてこられたらしいな」


 カケルとダイは辺りを見渡していると、部屋のドアから次々と親衛隊が入ってきた。


 「何だ弱そうな奴しかいなぁじゃねーかつまんねぇなぁ!?」

 「何だあいつら」

 「まぁぶっ飛ばしてもいいだろ」

 「そうだな、それに巻き添え喰らいたくないしな適当に時間潰そうぜ?」

 「舐めんなよ!ガキどもが俺たちのほとんどはnoise持ってんだぜ?やっちまえ!」

 「ダイお前今の能力なんだ?」

 「ん?透明化だぜ?」

 「なら撹乱できるなやれ」


 ダイが持つ複数の能力の一つである透明化。自分だけではなく相手さえ透明にさせる。透明になった人達は周りは見えるが周りからは見えず触れる事さえ出来なくなる。

 

 「あいつらどこ言った?」

 「さ、一人一人時間掛けてやるか」

 「な、何しやがったんだお前ら!てゆうか早く行かないと死ぬぞいいのか?」

 「誰に言ってんだよ。相手はミサだぜ?めちゃくちゃに強いからな。あいつら程度じゃ勝てねぇよ」


 ーー


 「ど、どうなってるの?ミサ貴方何をしたの!?」

 「当ててみなさいよ」


 ミサを襲おうとした親衛隊は今全員が地べたでミサに向かって平伏すように横たわっていた。


 「お、重いぃぃ〜」「う、動けねぇ、」「な、何がどうなってんだぁ」「す、鈴美様ぁお助けをぉ」

 「は、早く起き上がりなさいよ!何をしているの無能共が!」

 「ファンにそんな事言うんじゃないわよ」

 「まさか貴方、まさかnoiseを!?」


 鈴美はミサを見た。

 ミサは鈴美が理解した事を気づき笑顔で答えた。


 「えぇ、そうよ私もnoiseを持ってるわよ?"重力"を自在に操るnoiseよ。さぁ覚悟はいい?お仕置きの時間よ?」

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