閑話 ~モレッド・キスハ・エルピダの日常~
どうも皆様、アヴァロンでの衣食住を担当しておりますグィネヴィアと申します。
今回は皆様に私の可愛い妹たち「モレッドちゃん」「キスハちゃん」「エルピダちゃん」の日々の過ごし方をお伝えしようかと思いますので宜しくお願い致します。
~モレッドちゃんの場合~
モレッドちゃんは出撃が無い場合や特別な用事がない限りは必ず艦内時間の6時30分に目を覚まします、たまに寝ぼけて二度寝をしてしまう事もありますがそんな部分も可愛いのですよ。
目を覚ましたモレッドちゃんが最初に行うのはトレーニングルームに移動してトレーニングですね、毎日10分の全力運動を行った後10分間のクールダウン運動をこなしています。これは私が提案したわけではなかったのですが、モレッドちゃんから「グィネヴィアお姉ちゃん!!寝起きに運動がしたいの!!」とキラキラした顔で言われてしまえば私としても断ることはできませんでした。
女の子らしいボディラインをキープしつつ健康的な肉体を作るための完璧なメニューを作成いたしましたとも!!ですがモレッドちゃん、お胸が発達してきたこともありちょっと痛いようなのです。まだ8歳児なのに!!と言うことでス〇ー〇ブ〇を作ったので今度渡してあげる予定です。
運動を終えたら自室にあるシャワーを使って汗を流してから朝食に向かいます、朝食はもちろん私の担当ですから好き嫌いもなく、綺麗に食べてくれるモレッドちゃんは本当にいい子です。
しかもですよ皆さん!!食べた食器はきちんと洗ってくれるんです!!なんとよくできた子なんでしょうか!!理由を聞いてみれば「いつかお姉ちゃんが病気で倒れちゃったときとかに私が出来たらお姉ちゃんが無理してすることも無いかなっておもって!!」ですよ皆さん!!なんて素晴らしい考えを持った子でしょうか!!
ふぅ…すみません、私のモレッドちゃん愛がほとばしってしまいました。
食事を終えた後は大体8時30分でしょうか?モレッドちゃんは勉強をしています、ちなみに今日はヴィヴィアンが講師になっていたので語学ですね。現代の宇宙時代においては人類種とそれ以外を問わず言語による対話ができるように聞き取った言語を自動的に翻訳できるイヤホンのようなものがありますが、モレッドちゃんはわざわざあらゆる言語を学んでいます。そうすることでもしそういった装置を持たない人々と遭遇した際でも円滑なコミュニケーションが取りたいから、というとても素晴らしい心意気なようです。
ちなみに、お父さまはなぜかそれらを介さなくても平然と会話していますのでモレッドちゃんはそれを見て「私もあれくらいできるようにならなきゃ…」と思ってしまったというのはヴィヴィアンから聞きました。
そこから大体50分程度勉強したら10分休憩を3回ほどしたら11時30分になります、この時間になると私のいる厨房にやってきてお昼ご飯の支度を一緒に手伝ってくれます。
エプロンをして、三角巾を頭に巻いたモレッドちゃんの可愛さときたらもう…( ゜д゜)ハッ!
危ない危ない…と言うことでお昼の準備はほぼ毎回手伝いに来てくれています、私としても手が一つ増えるので作業がしやすくて助かっています。
そして12時になると昼食ですね、今日のメニューはモレッドちゃんの好きな海鮮丼です。海鮮と言っても実際には分子プリンターで出力した海鮮もどきではあるのですがそれでも美味しそうに食べてくれるので私としても大満足ですね。
ちなみにお昼は家族が全員集合します、お父さまもお母さまも、姉妹たち全員もそろいます。
これはお父さまの提案なんです「食事の時くらいみんなで食べよう。」と言ってくださったおかげですね。夕食も全員揃いますよ?朝食は全員ではありませんがね。
昼食が終わるとモレッドちゃんはお昼寝です、大体30分ほどですかね?いつも自室ではなく食堂でテーブルに突っ伏しながら眠ってしまうんです。起きたらおでこが赤くなってしまっていますがそれも愛嬌ですね。
午後からは自由時間と言いますか、遊んでいることが多いですね。
今はキスハちゃんとエルピダちゃんと遊んでいるようです、機体の入っていない格納庫で追いかけっこをしているようです。
もちろん格納庫内であまり騒がしくし過ぎるとヴィヴィアンが怒り出してしまうのでそれなりにではありますがね、それにしてもあの3人は本当に仲がいいですね。エルピダちゃんなんてほんの少し前にうちに来たばかりだというのに、もう馴染んでいるように見えます。来てから3日間はお母さまの部屋にいるか出てきてもお父さまかお母さまの背中にくっついて隠れていましたからね。
それが今では3人であんなに遊べるほどに…お姉ちゃんはうれしいですよ…
3時にはおやつです、今日は三人一緒と言うことでみんなで食べられるものをご用意しましたとも!!
リップルジュースとバニラクッキーです、モレッドちゃんの大好きなリップルジュースはすでにかなり在庫がなくなってしまっているので近いうちにどこかで補充しなければなりませんね。あれはサンデュールズの特産品という事なのでなかなか入手には手間取ってしまいますが、お父さまがこっそりと貰っていたリップルジュースの優先販売権を行使すればどこに居ようとも手に入れることは可能です。もちろんその分追加料金はかかってしまいますが、今回の行き先シャルマーニであれば問題は無いでしょう。
3人ともおやつの時間になるとまるで淑女のように席に座ってお菓子を嗜むのですよ、シュゾク関係なしにこのようにふるまえるというのは本当に素晴らしいと思います。
モレッドちゃんは優雅という言葉がしっくりくるかのようにクッキーを食べますし、キスハちゃんは食べこぼしが一切なく口の周りに食べかすが付くこともありません、エルピダちゃんは両手を使ってちょぼちょぼクッキーを食べていますから。
おやつも綺麗に3人とも食べていただけて私も大変満足です。
おやつの後はモレッドちゃんはAMRSの訓練ですね、ヴァレットを直接操縦するわけではなくあくまで搭載されたシミュレーターでの敵機との戦闘ではありますが。
もちろん、敵機として使用されるのはお父さまですね。仮想敵としても練習相手としても過剰すぎるほどの実力を持ったお父さまのデータを蓄積したシミュレーション戦闘はモレッドちゃんにとってもいいものになっているのでしょう。
事実としてモレッドちゃんの戦闘機動はこの世界においてお父さまに次ぐ実力だというのは紛れもない事実のはずですし、お父さまもそれを認めていますからね。
機体性能に胡坐をかくことも無く、自身の技術を磨き続けることがいかに大変か。それもすべて遥か高みにいるお父さまに追いつきたい一心なのでしょうね。
何度も何度も挑んでは負けて、いい線にすらたどり着けなくてもモレッドちゃんはシミュレーション相手に笑顔を崩しません。システム内にマーゾエ叔母様がいらっしゃる状態で、実質2対1であってもシミュレーション上のお父さまに一撃を与える事すら困難なようです。それでもモレッドちゃんはずっと笑顔のままです、まるで憧れのヒーローに声をかけてもらって君もいつかヒーローになれるさと言われたときのように。喜々としてシミュレーションを続けていました。
大体シミュレーションを行っていたのは1時間ほどでしょうか、戦闘訓練を終えた後に反省会をマーゾエ叔母様と行っているようです。
あそこの攻撃に対してはこう回避するのが最適解ではなかったか、でもそうすると次につながらなくなって結局負けてしまう、ならこのように回避しつつ牽制の一撃を…などと冷静に分析しているようですね。勉強もそうですがこういう戦闘に関する知識も貪欲に吸収しようとするモレッドちゃんはとても素晴らしいと思います。
さて、戦闘訓練を終えれば夕食の時間です。今日の夕食はお父さまのリクエストで天丼になりました。盛り付けはモレッドちゃんが行ってくれましたよ、とてもきれいにできていたので花丸をあげましょう!!
本日の天丼、盛り付けられているのは海老、穴子、キス、野菜のかき揚げです。お父さまのものだけかしわ天が追加になっていますけれどね。そこに私の特性ブレンドのたれをかければ完成です、うんうんとても良い形に作れたと思います。
夕食のときは今日何をやっていたかの報告会のようになります、モレッドちゃんが一日どんなことをやって、何を学び、何を得たのか。それを聞いてお父さまもうれしそうに微笑んでモレッドちゃんの頭を撫でるのです。
そして、夕食が終わるとモレッドちゃんはお風呂に入ります。
お父さまと一緒に入ることも減ってきている気がしますね?「だって恥ずかしいし…」とのことなので、モレッドちゃんも女の子として成長している証なのでしょう。
ちなみに、アヴァロンでは個人個人で使っているシャンプーなどが違います。お父さまはリンスインシャンプーで清涼感のあるものを好みます。モレッドちゃんは刺激が弱くほのかに甘い香りがたつものを、お母さまはフローラルな香りのものを好みますね。
今日はエルピダちゃんも初めてお風呂に入るみたいです、モレッドちゃんが優しくエルピダちゃんの身体を洗ってあげてからゆっくりと湯船に付けてあげています。
本来蜘蛛に瞼はありませんのでそんなことは起きないのですが、息を吐いて目を閉じてリラックスしたように見えますね。キスハちゃんは器用に尻尾を駆使して体を洗っていましたし、とてもいい子ですよ。
三人でふにゃっとした雰囲気になりながら湯船につかっている光景は本当に眼福でした、危なくエルピダちゃんがのぼせかけてしまうところだったので私が引き上げましたけどね。
お風呂から上がったら大体7時30分ほどです、ここからモレッドちゃんはまた勉強のお時間です。
と言っても私たちの誰かが付くわけではなく、ただ自習しているだけという感じですがね。内容も日記を書いたりしているだけみたいですし、一度その日記を見せてもらおうとしたんですが「だめ!!これはお姉ちゃんにも見せられないの!!」と言われてしまった時は流石にちょっと悲しかったですね。
でも、そこまでしてみたいものでもないというか…モレッドちゃんが見せたくないものだというなら私も素直に引き下がるのです。
そして9時頃になるとモレッドちゃんはベッドに入ります、うんうん健康的な生活リズムでとてもよろしいですね。
と言うことで、モレッドちゃんの一日はこんな感じでした。
~キスハちゃんの場合~
キスハちゃんは朝起きるのがとても遅いですね、大体いつも10時くらいに部屋から出てきます。
起きてすぐ食堂までやってきて朝ご飯をねだります、それも可愛いので私は文句は言いませんよ。もちろん生活リズムという物もありますが、そもそもが人間とは違う生態を持っていたミコケットの子ですからそこまで厳しくしたりはしません。むしろここまで人間に近く生活してくれることに感謝したいくらいです、ミコケットという種族は本当に託された者に対して寄り添う種族なのだなと考えさせられますね。
朝食後はまた眠ってしまいます、寝てばっかりで太ってしまうのでは?と最初は不安になったものですがそうではないようなので安心しました。どうやらまだまだ成長期なので接種したエネルギーの大半を成長に回しているようなのです、これは一度心配になってしまったのでちょっと嫌そうにしているキスハちゃんを検査ポッドに入れて検査した結果なので間違いありません。
これをモレッドちゃんに教えたときは「キスハ食べても太らないってことぉ!?ずるい!!」とキスハちゃんにとびかかっていましたね…まぁ成長しきってしまえばこの生活リズムも変わると思いますのでそんなに気にするほどでもないとは思いますが。
11時くらいになると目を覚まして、身体を伸ばした後必ずファクトリーに向かいますね。マーリンもわかっているので特に何も気にすることなく好きにさせているそうです。
最近は何かよくわからないポッドに入って「うなぁ!!」「ふぎゃっ!?」「ふぅぅ…」と鳴いているそうです、いったい何をしているのでしょうかね?マーリンに聞いてもよくわかりません、マーリンもあのポッドについてはいまいちわかっていないそうです。なんでも「あれいつの間にかファクトリーに設置されててさぁ、管理管轄がママになってるから私から完全に独立しちゃっててよくわかってないんだよぉ。」とのことでした。お母さまが管理している物?なんだかちょっときな臭い感じもしますがキスハちゃんに問題はなさそうなので私はそれ以上は気にしない事にしました。
12時の昼食はキスハちゃんももちろん同席です、今日のキスハちゃんのメニューは白身魚のムニエルとシーザーサラダですね。キスハちゃんのと言うかミコケットの消化器官は雑食性で食物繊維をとらないと腸内環境が悪くなってしまうのでサラダが欠かせません。もちろん味付けなども考慮してあります、人間とは味覚が違いますからねそのあたりも考慮できてこその私なのです!!
ちなみにキスハちゃんのこだわりと言うか、我が家の決まりというかですがキスハちゃんも席に座ってテーブル上でご飯を食べています。さすがにフォークやナイフは使えないので猫らしいと言うかの食べ方ではありますがね、それでも音も出さずに綺麗に食べてくれるので私たちとしても見ていてとても楽しい物なのです。
食べ終わったら器用に尻尾を使って食器を運んでくれたりもします、今回もやってくれましたよ?しっぽでお皿を持って流し台にまで運んでくれました。
さて、昼食後ですね。
今日はモレッドちゃんと遊んではいないようです、お部屋で木々の間を走り回ったり飛び移ったりとかなりアクロバティックですね。うんうん、しっかり運動しているようでお姉ちゃんも鼻が高いです!!
そればかりしているわけではなく、途中からいつの間にか部屋にやってきたエルピダちゃんと日向ぼっこするかのようにごろごろしたりもしていました。くるんと丸くなっておなかの上にエルピダちゃんがちょこんと居るのです。二人とも丸くなっているので鏡餅のようにも見えました、とても眼福です。
3時のおやつは今日は趣向を凝らしました、キスハちゃんには小魚を模したクッキーを。エルピダちゃんには故郷のディンギルの木々を模したクッキーを焼いてみました。二人とも最初に見たときは??となっていましたが説明してあげると!!となってうれしそうに食べてくれました。ちゃんとお供のミルクも飲んでくれました、エルピダちゃんには少し器が大きかったのか飲みづらそうでしたね、むむむ…これは変更しなくては…
おやつの後はエルピダちゃんの為になのか艦内をひたすら散歩していました、時折話しかけるようにキスハちゃんが鳴いていたので艦内探索で間違いないと思います。エルピダちゃんも目を輝かせていたのでしょうか?たまにぴょこぴょこはねていましたからね。
探索中、お父さまのことを見つけてちょっかいをかけていました。お父さまはちょうどトレーニングルームで汗を流していたところの様ですね、キスハちゃんがそろそろと近寄ってエルピダちゃんがここだ!!というタイミングでとびかかっていました。お父さまもわかってはいたのでしょうが、二人の悪戯には寛容なようで「おぉ!?どうした二人とも。」と嬉しそうに二人をかまっていらっしゃいました。
その後はキスハちゃんがランニングマシンに興味を示したようで、エルピダちゃんを背中に乗せたまましばらく走り続けていました。エルピダちゃんも背中の上で「きぃ!!きぃ!!」と楽しそうにはしゃいでますし、お父さまもそれを見て「今度キスハ用の器具でも作ってみるか…」と言っていました。
私の妹たちはみな健康で何よりです(o^―^o)
夕食はキスハちゃんは小食です、サラダを1ボウル食べたら満足してしまうので私もそれ以上食べさせたりはしません。
ただ、サラダにはこだわる様でフライドガーリックを散らしたレタスと玉ねぎがお気に入りの様です。…猫に玉ねぎはよく無い?もちろんその可能性もありましたので検査済です、キスハちゃんと言うかミコケットには玉ねぎは毒ではないようなので大丈夫です。
夕食後のお風呂ですね、じつは一番風呂に入るのはいつもキスハちゃんです。
自分が身体を洗う時間がかかるのを理解しているからなのかはわかりませんが、誰よりも先に風呂場に入り誰よりも早く湯船につかっているのです。
キスハちゃんはシャンプーとリンスを器用に使い分けているので毎日毛はふさふさでいい香りがするのです、使っているのは森林浴の香りがするものですね。
…実はキスハちゃんがお風呂に欠かさず入るようになったきっかけはモレッドちゃんです、アヴァロンに来てまだそれほどに日が経っていないころに「んん?キスハちょっと臭い?」と言ったことがあったそうです。それを聞いたキスハちゃんは目を大きく見開いて完全に脱力してしまい、パニックになったモレッドちゃんが急いで私のいる医務室に連れてきたことがありました。
それを聞いて私は「キスハちゃん、お風呂に入りましょうか?」と言ったのがキスハちゃんがお風呂に欠かさず入るようになったきっかけですね。以来身体が汚れていようといるまいと関係なく必ずお風呂に入るようになりました、自分の毛並みが綺麗になるのもお気に召したようで毎日丁寧に洗っています。
おかげで、妙な病原菌も媒介することもありませんし(私の前でそんなことはさせませんが)そのかいあってか、モレッドちゃんが重傷だった際に病室に入ることを常に許していたのです。
さて、お風呂の後はキスハちゃんは寝る準備に入ります。
自分の部屋に戻ってその日寝るポジションを決めるのです、昨日は確か木の上で寝ていましたかね?その前は床の芝生もどきで寝ていましたから、気分によって変わります。ですが今日はキスハちゃんように作られたベッドで寝るようですね、あのベッドはお父さまがモレッドちゃんと共同で作り上げたキスハちゃん専用のベッドです。他のところで寝ることはあっても3日に一回は必ずあのベッドで寝ていますので、キスハちゃんもお気に入りの様です。
では、キスハちゃんも眠くなってきたようなのできょうはまたおやすみなさい。
~エルピダちゃんの場合~
最後のエルピダちゃんです、エルピダちゃんは基本寝ません!!
なぜかはわかりませんが常に誰かにくっついているので寝ていると判断が出来ないんです、朝はお母さまの背中について食堂までやってきます。
食事は動物性たんぱく質が豊富でなおかつ脂質の少ないものが好みのようなのです、なのでいつも朝は鳥の胸肉を調理したものを使っています。まぁ胸肉と言ってもそれは3Dプリンターで出力されたまがい物ではありますが。
エルピダちゃんは両手をつかって器用にものを持ち上げながら食べるので見ていて飽きません、初めて見るものに対しては「きぃ?」と鳴いてからちょんちょんと触るのも可愛いポイントですね。
ちなみに朝食は既に見慣れたものを出しているのでその反応はありませんでした、見慣れたといっても同じものではありませんよ?毎日違った形で出しているのです、飽きさせなどしませんとも!!
朝食後はお父さまの頭の上に載っていました、どうやらこのままお父さまについていくようですね。
お父さまはAMRSの訓練の様です、エルピダちゃんを頭の上に載せながらですがさすがはお父さま。一切の集中力を切らさず訓練に臨んでいらっしゃるみたいですね。
エルピダちゃんはと言うと、頭の上で自分も操縦している気分なのか両手をわさわさ動かしながら観戦しているみたいです。
ただ、そのうち疲れてしまったのかちょっと頭がこっくりこっくりしてきたようです。
こ…これは!!もしやエルピダちゃんが眠るのでしょうか!?私もお姉ちゃんとしてちゃんと見届けなければなりません!!
…エルピダちゃんは自分の出した糸にくるまって眠ってしまいました。
寝顔を拝見できません!!悔しいですぅ!!お父さまは「グィネヴィアがそこまで悔しがるとはな、いつか見せてくれるかもしれないぞ?ちゃんとエルピダもわかってるさ。」と言ってくださいました。
むむむ…信じましょう。
昼食です、ですがエルピダちゃんの姿が見えません。どうやら繭にこもって眠ってからまだ起きてこないようです。ちなみに繭はギャラハッドのコックピット内をすべて使いきった繭の様でお父さまも笑っていました。さすがにハッチを閉めるわけにもいかないので(お父さましかコックピットハッチを開けられないため)開けたままの様です。
おやつの時間です、まだエルピダちゃんは起きてきません。モレッドちゃんとキスハちゃんも少し心配しているようですが、お父さま曰く「今まで寝ていなかったんだから少しくらい寝坊したっていいじゃないか、それに…な?」と言っていたので二人も納得していました。何やら含みがあった気もしますが気にしないようにしましょう。
夕食…まだエルピダちゃんは出てきません…(´・ω・)
お風呂…まだ…エルピダちゃん…こない…
うわぁぁぁぁぁぁぁぁん!!エルピダちゃぁぁぁぁぁぁぁぁん!!私が何か見逃していたのでしょうか!?エルピダちゃんに何かよく無いものを食べさせていたのでしょうか!?それとも私のことが嫌いなのでしょうか!?
わからない…わからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからない…
「落ち着け!!グィネヴィア!!」
『ハッ!?私は何を…』
「一旦落ち着くんだグィネヴィア、別にエルピダが何かお前が嫌だったとかそういう事ではないんだよ。」
『そうです!!エルピダちゃんがずっと戻ってきてないんです!!もしかして私が何か…ほへ?なんでお父さまがそれを知ってるんですか?」
「いや、エルピダが前もって俺に伝えてきたんだよ。糸を使って文を作ってな、『グィネヴィアねえちゃまが心配するかもしれないけどだいじょうぶだからっていっといてくだちゃい、おっきくなるだけなのでし!!」ってな?」
『うぅ…エルピダちゃぁぁぁぁぁぁん!!』
妹に心配をかけさせるなんて、私はなんて妹不幸者なんでしょうか!!でも、無事ならよかったです。
そしてお父さまがずっと冷静だったのもこのためだったんですね、それならすぐ私に教えてくれてもよかったじゃないですか!!もぉ!!
なになに?「エルピダから「わたちのきのせいだったらわるいからおねえちゃまがもししんぱいしてくれたときにおしえてあげてくだちゃい。」って言われてたんだよ。」ですって?なら仕方ありませんね、エルピダちゃんからのお願いですから!!それを無視して教えてくれていたら私はお父さまにパンチしていたかもしれませんからね!!
と言うことで、エルピダちゃんの起きてこない問題も解決したので私は次にエルピダちゃんが起きて来た時に備えて夜食…夜食でいいんでしょうか?を用意しておくことにしました。
後はエルピダちゃんが起きたときに温めて渡すだけですね、お父さまも「まだエルピダが起きるまではかかるだろうから、寝ておくといいぞ。」と言ってくれましたのでお言葉に甘えて寝ることにします。
私達人工知能が寝る?と思われる方もいるかもしれませんがPCに例えてください、常に電源を入れたままにしたPCは寿命が短くなるでしょう?そういう事です。かといって外部に異常が起きたときに直ぐ再起動ることが出来ないのも問題なので、そういった場合に備えて機能停止っている間に身体に触れられたりすると即座に目覚めます。
なので基本的に眠っている最中に拉致されるといった問題も起きないのです。
……………………………突然目覚めました、時刻は午前1時ごろでしょうか?
周りを見回しても誰もいませんね、いたずらにしてはおかしいですね。モレッドちゃんもこの時間に起きて来たならこっそり私のベッドにもぐりこむだけですし、キスハちゃんも同じです。
エルピダちゃんはまだそんなことをしてきていないのでちょっと期待しているのですが、まだ目覚めていないはずですし…あれ?
「ね…ぐいねびあねえちゃ…える…ぴだ…おきた…おなか…すいた。」
ベッドのふちを掴んでこっちを覗き込む幼児…つたない言葉で私に意思を伝えてくれたこの子は紛れもなくいま「えるぴだ」と言いました。
『エルピダちゃんですか?』
目を輝かせてぱぁっ!!っと喜びました「うん!!そう!!あたち…えるぴだ!!」と声をあげて。
間違いなくこの子はエルピダちゃんですね、元々は蜘蛛だったはずですが…今はほとんど人間ですね。ただ違うのは人間のような目のほかに蜘蛛のような目が6つついているところと、背中から出ているのでしょうか?4本の触肢がありますね、ただ身長自体は蜘蛛だったころからほんの少し大きくなった程度、柴犬の成犬くらいしかありませんね。
『ふふふっそうでしたか、ではご飯にしましょうね。でも、時間も遅いですからあまり食べ過ぎてはいけませんよ?』
「あい!!」
ぴっと手をあげて元気に挨拶してくれるのはとても気分がいい事です、エルピダちゃんの手を握ってよちよち歩きのエルピダちゃんと食堂に向かい用意しておいた食事を渡します。
「おいちいねぇ~。」
にぱっと笑いながら私にそう話しかけてくれる姿は本当に可愛らしい、あぁ…エルピダちゃんが無事で本当に良かったと思いました。
食事をした後、エルピダちゃんはまたすぐに眠気が襲ってきたようで「ねむむ…おねえちゃ…ねるぅ…」と私に抱き着きながらそう言ってくれました。
ふふっ、今日は私と一緒に寝てくれるんですね。エルピダちゃんを抱っこして私も自室に戻り一緒に眠ることにしました、時折「ぐいねびあおねえちゃ…」と寝言を言う姿に私は思わず悶えながら一緒に眠ります。
おやすみなさいエルピダちゃん、起きたら皆に報告しましょうね。
翌朝、目を覚まして私は朝食の準備の為にエルピダちゃんを寝かせたままベッドから出ます。気持ちがよさそうに寝ている子を起こすのは流石に気が引けますからね、それに時間もまだ6時にもなっていませんから。
朝食の準備をして、最初にやってきたのはまさかのエルピダちゃんでした。「ぐいねびあおねえちゃ…おあよぉ…」と寝起き声で挨拶してくれましたから、私の『おはようエルピダちゃん、ご飯できてますよ。』と声をかけて席に促します。まだ眠いのかコクコクと頭が揺れてはいますがね。
私がエルピダちゃんの食事をテーブルに持って行った時にちょうどモレッドちゃんもやってきました。「おはよぉ~グィネヴィアお姉ちゃ…だれ!?その子!?」予想通りの反応をしてくれたので私が『エルピダちゃんですよ。』と説明すると、目を大きく開いて早速エルピダちゃんに抱き着いていました。
なぜかその後に一番起きてこないキスハちゃんもやってきてショックを受けた顔になってからエルピダちゃんに駆け寄ってましたけれど、まぁ仲が良ければいいでしょう。
これで、私の妹たちの説明を終わらせていただきます。
私たちはいつでも、いつまでも妹たちを愛していますよ。
モレ「エルピダちゃんしゃべれるようになった!!(*‘∀‘)」
キス「うなぁー!!(私はまだ人型になれないのに!!)<`ヘ´>」
エル「えへへ…よろ…しく…ね?(>_<)」




