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人工知能達と行く宇宙傭兵生活   作者: フタバ
海と空と大地の引力
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居眠り運転、良くない!!

モレッドがホイホイしている間にすっかり周囲は夜の闇に閉ざされていた、実際にはモレッドの戦闘区域上空にはアヴァロンがいるためスポットライト的な感じでヴァレットの周辺はホントに真昼間のように明るいわけなんだが。


「モレッド、調子はどうだ?」

「んぅ~…ちょっと眠いかも…」

『マーゾエ?』

『ご安心くださいお姉さま、既にモレッドは接種を開始しています。現在は私がヴァレットのコントロールを。』


なるほど、マーゾエがヴァレット内にいるってことはそんなことも出来るわけか。それなら確かに無理に後退しなくても継続して戦闘を継続できるな。

まぁ、盛大に揺れるのは流石に止められないだろうけど。


他の傭兵はっと、やっぱり交代で不眠用の補給をしているな。ヴァレットがずっと戦闘を続けていることに違和感は感じるだろうけどそこまで気にするほどでもないかな?

なんか突っ込まれたときは「携帯食料です!!」でいくらでもごまかせるレベルだしな。


「よし、とりあえず眠気は飛んだ!!ありがとマーゾエ叔母さん。」

『構いませんよ、まだまだ夜は長いですから気を引き締めていきましょう。』

「うん!!お父さんとお母さんも定期的に連絡を取ってくれると嬉しいです!!」

「もちろんだ、ちゃんと見てるからな。」

『当然です、あなたの活躍を見逃すつもりはありませんからね。』


カフェインによる眠気の排除は済んだようだ、マーゾエのコントロールを離れたヴァレットの動きは加速していく。実際マーゾエはモレッドがカフェインを接種するまで戦闘機動は出来るだけ取らないように加減していた。だから余計にモレッドの戦闘機動が早く見えるのだろう。


相変わらず舞うような動きをしながら、時々アクロバットも織り交ぜることでより多角的な攻撃を行っているようだ。俺の動きをまねている部分もあるんだろう、悪くないセンスだと思うぞモレッド。


しかし、敵はいったいどんな肉体構造というか生態をしているんだろうな?いくら人間ではない生物だとは言え休息をとらない生物というのは存在しない。実際にこいつらもインターバルでどこかに後退していく事は確認されている、しかしそれがいったいどこなのか、どこで繁殖しているのか、なぜ攻撃を仕掛けてくるのかは全く分かっていないらしい。何度かGPSを取り付けて巣の場所を特定しようとしたり、コミュニケーションが取れないのかと試みたことはあるらしいのだがことごとくが失敗しているみたいだし、難しいものですな。


そしてモレッドよ、やはりお前の活躍は目を引くようだ。日中と変わらない動きと活躍を見せるお前に対してやっぱり質問というかなんというか…「是非わが軍に仕官していただけないだろうか!!」だの「士官…いやむしろ将軍クラスの階級でも構わない!!」だの「むしろあのセンスは後世に残すべきだ、是非わが妻に!!」とか言ってきやがりました。もちろん3人目は「ぶち〇されたいんでやがりますか?」とだけ返答してぶっちしてやったよ。


何が悲しくておっさんに娘を差し出さねばならんのじゃ、悪徳領主でもあるまいし。そもそも傭兵は軍に縛られない存在だぞ、今は依頼を受けてここにいるだけであって職務以外の部分においては一切従う必要はないし範囲を超えた要求が過剰に行われた場合、傭兵組合に申請を出して通ってしまえば依頼の期間中であっても抜けられるってわけだ。しかもそこまでの報酬はしっかり支払われるという何とも良心的システムだ。


なので、俺とモルガンはそれをちらつかせながらそういう輩と連絡を取り合っているわけだな。ヴァレットの方にも直接連絡を送っている奴らもいるようだがそれもマーゾエによってことごとくが撃沈されている。アヴァロンに来る通信よりもより直球で来ていたようだ、しかもご丁寧に「あの艦よりもこちらの方が生活や報酬はこちらの方がいいですよ。」と甘い言葉を付け加えて。


最初のうちはマーゾエのみで対応しきれていたらしいがそのうち止まらない馬鹿どもが回線に割り込んであれよあれよと通信で大合唱、結果モレッドがぶち切れしてしまい「てめぇらいい加減にしろよ、そろいもそろって私より弱い奴らが何を上から目線でしゃべってやがるんだ?あぁん!?こっちが聞いてやってんだから答えろや!!このゴキブリにも劣るクソ畜生どもが!!」と女の子が出しちゃいけない声を出しながら叫んじまったのだ。


まぁ結果としてそのあと通信が鳴ることはなかった、そしてその後モレッドがしばらくの間「うぅ…お母さんとグィネヴィアお姉ちゃん怖い…」と俺の部屋にやってきてはそうボソッとだけ言って俺の足に乗ってくるようになったのだが。


ともあれ戦闘中である、モレッドは速射砲の弾が切れたため補給コンテナを投下しその間に食事である。グィネヴィア曰く今回の弁当は海鮮丼らしい、なんでめっちゃ揺れるコックピットに丼ものを持ち込むのだという質問は受け付ける。俺もそう思うからな、しかし!!謎パワーによって弁当内が崩れることはないのだ。俺もびっくりした、いやホントに。


しかし、なぜ海鮮丼なのか。それは鍋以降モレッドが海鮮にはまったらしいかららしい、グィネヴィアもノリノリで作ってるから見た目も完璧。なんでここまでのレポートができてるかって?今俺の手元に同じものがあるからさ!!グィネヴィアによる出〇館でデリバリーしてもらったぜ、とてもおいしいです。もちろんこれも本物の海鮮ではなく分子プリンターで出力されたエセ海鮮なのだが、うまけりゃいいのだうまけりゃ!!という事である。


「モレッド、大丈夫そうか?」

「ご飯食べたら眠くなりそう…」

『確かにそうですね、本来であればモレッドはもう睡眠中ですから。無理やりカフェインによって睡眠欲を排除は出来ていても習慣として刷り込まれたものを取り除くことは不可能ですからね。』

『最悪の場合はヴァレットは固定砲台として私がコントロールしてモレッドには睡眠を許可する、という方法もありますが。』

「それは嫌だよマーゾエ叔母さん、ちゃんと私はやり切りたいからさ。」

『しかし…」

「うーむ…寝落ちしたらマーゾエに変わってもらうか(ボソッ)」

「何か言った?お父さん。」

「いやなんでもない、ならもうちょっと頑張ってみようかモレッド。」

「了解!!朝のインターバルまで頑張って見せるもんね!!」


ぼそっと口に出した言葉はモルガンとマーゾエにはしっかり届いており、アイコンタクトでモルガンはそうする様マーゾエに指示を出していた。


「じゃ、補給も終わったし行ってくるね!!」

「よーし行ってこい!!」

『気を抜かずにね。』


相変わらずいい動きだな、補給によって増えた重量を感じさせない動きですぐに戦線に復帰している。


そして、眠気を感じさせない動きも素晴らしい。後ろ切れを増していると思わせる動きには思わず拍手を送りたい。


しかし、他の動きがやはりよく無い。連日の出撃というのはわかる、しかしそうであってもシフトのようなものは確かにあって、前日の昼のインターバルから後で出撃したものは翌日は無しで翌々日の日が変わる直前のインターバルから出撃開始となるようになっている。


補給後1時間が経った後からはさらに動きがよく無いものが顕著に見られる。

これはあれか?モレッドの動きが優秀過ぎるから「自分らがやんなくてもなんとかなるし、ぶっちゃけ眠いから頑張ってもらおうぜ?」的な感じになっているとでもいうのか?


ほほぅ、いい度胸をしている。ならばその考えをへし折ってやらねばならんな!!


「モレッド聞こえるか?」

「ふわぁ…はっ!!聞こえるよ!!」

「はっはっは!!さすがに眠いんだろう、少し休憩も兼ねて下がれ。」

「で、でも…」

「大丈夫だって、他の連中を見てみろ。他の奴らなんてモレッドが頑張りすぎて仕事がなくて暇そうだろ?少し仕事をしてもらうだけだ。」

「んぅ…わかった、ちょっと下がるぅ…」


ヴァレットがゆっくり後退を開始し前線の抑えがいなくなったことで、のんびりを決め込んでいた間抜けどもに一気に敵が押し寄せていった。

半分居眠りみたいなもんだからこっちに文句を言われても言い返せるしな「こっちはずっと戦線を維持してきたんですよ?少しくらいの休憩があってもいいじゃないですか。あんたらそんなに頑張ってましたっけ?」ってな。


悪い笑みを浮かべながら俺はモレッドとの通信回線を開き少しだけ眠る様会話をした、少し時間が経ったら起こしてやるからと言って。


モニターにはモレッドの寝顔が表示されたまま、しばらく戦線の状況を確認しながら俺は時間が過ぎるのを眺めていた。

やっぱり半分以上は寝ていたようで、操縦のミスやらなんやらでフレンドリーファイアがあっちこっちで発生、よくもまぁ他人任せに仕切ってくれたもんだよこんなざまでよと鼻で笑っていたのだった。

ヴィ「全く!!モレッドちゃんに何言ってるんだか<`ヘ´>」


グィ「許せませんね全く!!( `-´)」


モゴ「でもさぁ( ̄д ̄)」


オヴ「そうだね('Д')」


マー「モレッドちゃんの寝顔は(*'ω'*)」


全員「めっちゃ可愛い!!( ゜Д゜)」

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― 新着の感想 ―
周りを働かせるのはいいけど、主人公はいつまで遊んでるんだ? 機体がメンテ中で動かせないならパイロット交換とかしないの?
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