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人工知能達と行く宇宙傭兵生活   作者: フタバ
あの人気TPSとは違うからね!?
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武器を持つと気が大きくなりがち

 白兵戦部門まで残り3日、今日も私はモルガン様とモーガン様が見守る中シューティングレンジで銃火器の取り扱いに関して研修中でございます。


 ローゼン・エーデルシュタインでは国民の皆様が銃火器を保有するには明確に基準が設けられており、「連射(フルオート)機構及びバースト射撃機能を持つ火器の保有を禁じる」という物があります。勿論これらの武器に対し、外付けの機器を使う事で擬似的なフルオート射撃やバースト射撃を行う事と保持することも法律で禁じている為発見された場合25年以下の資源衛星での懲役又は3000万メルの罰金が課されます。


 代わりに単発のセミオートライフルやピストルにショットガン、骨董品となったボルトアクションライフルは私位の年齢からでもライセンスを取得すれば保有が可能ですよ。(ライセンスは学科のみなので比較的簡単です)


 私もライセンス自体は保有していましたが、実包を使うとなればそれはまた別。つまり実技の講習も行わなければいけないという事で現在モルガン様とモーガン様による特殊講習を受講中という事です。


『そうです、グリップはしっかり両手で保持しましょう。片手でホルスターから抜き出しざまに撃つなど何処ぞの時代劇ですら最早行いませんからね、両手は伸ばしきらないように。トリガーを引く時に目を閉じないこと、一瞬目を閉じるという行為さえ戦場では死に直結すると心得ているでしょう?』


 今私が握っているのは9mm弾を使用する拳銃、元になっているのはグロック26と聞いています。小型で私でも十分保持しきれるサイズがとても良いですね。


 先日使っていた22LR弾よりも遥かに強い反動(リコイル)に1発撃つ度手の中から飛んでいってしまいそうになりますし、何より手が痺れるのですよ...握力が無くなってトリガーを引くことすらままならないっ!!


「パァンッ!!」弾倉に入っていた3発を打ち切り、スライドを引いてロックがかかりチャンバーにも弾が入っていない事を確認。弾倉を抜いてスライドを戻して、台に乗せて終了...


「ふぅ...」

『お疲れ様でした、どうでしたか?一般的に使われる9mm弾は。』

「それはもう...先日の弾よりも遥かに強いリコイルと、重みにびっくりです。...まぁ奥の方で射撃されているヴィヴィアンお姉様立ちに比べればなんというものでも無いのでしょうが...」

『アレらと比べてはなりませんよ、全く...何故2丁持ちで50口径を乱射しているのか...』

「あ...あはは...」

『『『『\( 'ω')/ヒィヤッハァァァァァァァア!!!』』』』


 モルガン様は優しく、私の手が痺れでまともに握れなくなるギリギリのラインを見極めた弾数を込めた弾倉を渡して下さるので困りません。


 まぁそれよりも自信を無くすと言うか「別次元の存在ですねぇ...」と感じるのが、今まさに私は遠い目で、モルガン様は呆れた目で4人のお姉様方がぶっぱなし続けている光景を眺めているからですね。


 いえ...最初は違ったのですよ?それこそ5.56mmや7.62mmの突撃銃(アサルトライフル)を100連装の弾倉で撃ちまくっていたのです、そして実戦の使用感を改めて確認するという事で作戦範囲に配置されるライフルを使おうとなり...いつの間にか今のようにマシンガンでぶっぱなし続けているという状況になったわけです。


 ちなみにと言ってはなんですが、現在使っている弾薬は文字通り実包。弾頭の種類はAP弾ですので、生半可な防護は貫通し向こう側にある何かしらも粉砕する危険すらある代物。それを完璧な反動制御で持って扱いこなしているのだから、何も知らぬ人が見ればただただ恐怖するか何かしらの肉体改造を行っているとしか思えないでしょうね。(改造ではなく元からではありますが...)


『はぁいヴィヴィアンちゃん達?そこまでですよ。』

『ドパァンッ!!』

『『『『ヽ(;゜д゜)ノビクッ!!』』』』


 ...アレは.500mag?片手で...跳ね上がりすらもほとんど抑制し切ったモーガン様(しかも目標のど真ん中に命中しています)、お姉様方がビクビクしながらソッと両手に担いだ銃を降ろして恐る恐ると言った感じでモーガン様に向き直る姿は何処かイタズラがバレた子どもの様な姿をしていました。


 シューティングレンジ内が静かになり、距離もそこまで離れていないはずなのに声は不思議と聞こえず(ボソボソとは聞こえますがはっきりとは聞き取れませんでした)いきなりノールックで「ドパァンッ!!」と発砲するモーガン様の迫力と、.500magのマズルフラッシュにその銃口が私に対して向いている訳では無いのにとてつもなく恐怖を感じています...。


『まぁお母様があの子達を叱ってくれるのならば私も気は楽ですね、む?シュトラーセ殿下...如何なさいましたか?』

「いえ...モルガン様がヴィヴィアンお姉様方をお叱りになる事自体少し意外と言いますか...モレッドお姉様達にはお叱りをしている所をよく見ていましたが、その...初めて聞きましたので。」

『あぁ...私にとってはヴィヴィアン達もモレッド達も等しく娘、何か粗相をしでかせば責任を取るのは親の役目です。そして、なぜそれが行けないことなのか。何故それをしたら叱られるのかと言うのを理解させるのも親の役目ですからね。』


 親ではない...まして怒られたり叱られた経験すらほとんどない私からは想像も出来ませんが、モルガン様の言う言葉には何処か嬉しい様な...まるでいつかはそれを言う事すら出来なくなると言う一種の悲しみのような物が見て取れた気がしました。


『まぁ今回は純粋にあの子達が調子に乗り過ぎたからですね、ココのあと片付けは大変ですからね。特にあの子達がぶち壊した目標の交換や、それこそ消耗品である弾薬に銃身等...少し頭は痛くなりますよ。』

「ふっ...ふふふっ、モルガン様にとってはモレッドお姉様達もヴィヴィアンお姉様方も関係無いのですね。」

『えぇ勿論、どちらも...いえ。誰しもが私の娘ですからね。』


 銃を撃つという空間で、そんな危険な空間とは思えない程に私とモルガン様はとても平和で幸せな会話をしばらく続けていました。


 楽しくて楽しくて、思わず銃を撃つと言う本来の目的を忘れそうになってしまい...ほんの少しばかりモルガン様がスパルタ気味になってしまったのはご愛嬌...ですかね?

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