詰めが甘い者・詰めを怠らぬ者
突然ですがまた質問受け付けを行いたいと思います!!
「あのAMRSって何?」や「この造語よくわかんね」の様な質問に色々お答えします!!数が多かった場合や、範囲が広い場合は「ふぉおあんさぁ」にて投稿しますのでよろしくお願いします!!
~カケル視点~
「おかえりモレッド、早かったな。」
「まぁあんなもんでしょ、対策されてたのはちょっとびっくりしたけど…弱点をそのままにするわけないもんね。」
追いかけてきた敵がモレッドのモールトに対応して来ていたことに俺たちは一気に疑いの目を強くして、戦闘中追いかけてきていた連中の所在を明らかにするべくひそかに動いては居た。しかし結局のところ精々が傭兵もしくは軍属崩れと言う事しかわからなかったのでそこまでだ、だがモレッドの弱点を突いて来ようとしてきた時点であの演習を目撃していた連中もしくは何度か対戦して生き残った何者かのいずれかになるので候補の選定自体はかなり狭められる。
そしてこの状況下でそんなことを狙ってくる連中となればほぼ100%エーデルシュタインの陛下に好印象を持っていない貴族連中になってくるというわけである、モレッドが全機平らげた時点で陛下から国に連絡を取り「たった今余の搭乗している艦が攻撃を受けた、迎撃に出た傭兵が対応したが…どうやら情報を漏らした輩が居るようでのぉ?頼むぞ。」とだけ伝えて通信自体は終了した。これだけでもうお分かりいただけたと思うが要するに陛下はこういったのだ。「未だに余の首を狩ろうとする者がいるようだ、全て根伐りしてしまえ」とな。
あれだけわかりやすい行動をとってくれるとこっちもありがたいもんだよなぁ、誰が情報を寄越したかなんてすぐにわかるんだからさ。数さえそろえれば物の敵ではないって判断だったんだろうし、それを依頼した連中は子飼いの傭兵かなんかを使ったのかもしれないな。よくよく撃墜した機体のデータを見てみれば海賊如きでは手に入らない…と言うかよく手入れされたいい機体に見える。
多分だが「自前の部隊では足がつくが、子飼いの傭兵ならばもし撃破されたとしても気が付くまい」と考えてでもいたんだろう、バカか?演習を見ていたならそれの対策をされていないとでも思ったのか?こちとら傭兵ぞ?弱点を弱点のまま置いておくなんてそんな間抜けを曝すわけないだろうが。
「まぁ間抜けは直ぐに尻尾を出しましたか。」
「うむ、恐らくはデンバーグ伯爵とその傘下であろうな。消極的な動きはしておったがこのタイミングで動くとはの。」
「しかし...アルビオンを亜空間航行から引きずり出してまでとは、それ程我々を排除したかったということでしょうか?」
亜空間航行から引きずり出されると、下手すると通常空間に出た瞬間大型デブリに激突若しくは艦内に何かしらの物体が入り込む可能性がある。分かりやすく言うならファンタジー物で転移に失敗して岩の中に入っちゃった!!的なアレだ、恐らくではあるがそれを第1弾の攻撃として行ったのだろう。勿論アルビオンの外殻は人口素粒子である『アルバス』で構成されているため破壊は不可能だし、推進機構によって艦内環境に異物(デブリなどの大型の物)が入り込まないようセキュリティも仕込まれているんだがな。
そしてそれらが失敗した場合はAMRSと艦砲による直接撃破に以降する、という計画だったんだろうと俺は推測した。
「ウチの子がそんな簡単な敵にやられるわけないですって、余程慢心してなきゃね。」
「悪口が聞こえたっ!!」
通信越しではあるが聡いなぁ、慢心した結果1度大事件は起きてるんだが...まぁいいか。
「モルガン、また亜空間航行突入だ。多分第2陣は来ないだろ...もし来るなら会場だろうけどな、そこまでバカをやるやつも居ない...と思いたい。」
『承知しました、もしやって来るのであれば全力を行使しても?』
「構わん、会場に被害が出て陛下の外聞が悪くなる方が問題だしな。」
そうしてアルビオンはその宙域から姿を亜空間に移して目的地に向かう事になった、少なくとも周辺に敵影は発見されなかったし亜空間航行中もセンサーに引っかかる様な存在は確認出来ず平穏な旅が進むことになるのであったとさ。
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「そういえば目的地の国の名前とか何も聞いてなかったですね。」
「ホンッとうに今更じゃなお主…向かっておるのはラグマーシュヴァイン、超大型銀河丸ごとを国家としている国じゃよ。目的地としてはラグマーシュヴァインの中で2番目に人口の多い惑星『センデダラシア』じゃな、モルガン殿は知っておったというのに…」
「私もすでに知っているものだとばかり…申し訳ございませんカケル様…」
「あっ…こっちこそすいませんでした、ってかモルガンなんで教えてくれないんだよ!!」
俺の「そういえば目的地の名前聞いてなかったな~」という思い付きからの一言は、心に甚大なダメージを与えるという形で決着がついてしまった。おいモルガン!!笑ってるのも見えてるし聞こえてるからな!!
「到着予定は?」
『スターリング・シルバーの航行速度であれば半月ほどでしょうか、アルビオンならば最速で4日程度ですが…』
「流石にそれは早すぎるからのぉ、向こうも余たちが出発した4日後には到着したともあれば準備も何も終わってなかろうて。」
「んじゃ、間をとって10日程度で到着するようにしましょうか。コニーゲとカインドの整備もあることですし。」
「よろしく頼む、コニーゲの設計してもらったパッケージは国の技術局でも解析できんほど高度なプロテクトがかかっておったでな。何も手だししておらん、まぁ政務につきっきりでほとんどコニーゲを動かしとらなんだ。」
「カインドについては最初の出撃以降ほぼ動かしてはいません、演習時もほぼ後方で時間稼ぎをしていた程度ですから。」
「ま、何かあればすぐに修正しますよ。それが作り手の責任ってやつですからね。」
せっかくこれだけの時間があるのだから整備もかねてアップグレードも施すか?一応コニーゲ用パッケージは国の整備局でも最低限はメンテナンスできるようにしていたはずだが(技術流出の危険もあるのでほんとに側だけだけどな)それでもやっぱり技術者としては新たなテクノロジーを前にすればバラシて確認したくなっちまうものかね。
カインドに関しては完全なメンテナンスフリー機体に仕上げてしまってもいいだろう、だけどなぁ…オーバーテクノロジーが過ぎるしナノマシンシステムの暴走により問題が起きる可能性もあるか…う~ん?どうしようかな…
いや、ダウングレードしてナノマシンによる修復は機体内部の駆動系だけにしておくことにしよう。そうすれば外殻部分は最悪総とっかえって言う手法も取れるしそうすれば偽装によって機体の判別が出来ないなんてことも可能になるかもしれない。
思いついたのならば即実行だな、ついでにコニーゲとカインドの武装バランスの見直しも済ませておいてもいいかも?コニーゲは完全な王族専用機と言う事もあって結構近接格闘戦に重きを置いた武装が多く採用されていた(生存性も可能な限り高められているが、王族が乗る機体が格闘戦仕様でいいのか?とも思ったが)。カインドはその真逆を貼る機体として設計していたんだよな、亡きシュヴァイゲンさんによる「姉であるハーレイ殿下の背を守る近衛の様な機体として仕上げていただきたい」と言う意向を酌んだ機体として仕上がっている、結果として廃熱に難がありはするものの高火力な武装と自機の生存性と背後を守り抜く大型シールドを装備したエルピダのアトラク=ナクアに近い機体として完成されたわけだ。
さてさて?楽しくなってきましたなぁ、どんなリノベーションをしてやろうかしら?
ヴィ「コニーゲの固定武装って実際は頭部55.6mm機銃だけなんだけどね(`・ω・´)」
グィ「他の武装はパッケージによる兵装になっているそうですよ?( 'ω')」
モゴ「共有してるのは腰部ハードポイントに装備されてる8m対艦・対AMRS刀「ゴッテスアンベーテリン」と( ¯꒳¯ )」
オヴ「50口径76mm速射砲「ルフトクス」に( * ॑꒳ ॑*)」
マー「対実弾防護盾「ゲヴォーゲンハイト」だね!!- ̗̀ ( ˶'ᵕ'˶) ̖́-」