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防衛戦は戦力がものを言うって話

〜グリトネア視点〜


エレベーターホールで悠々と待機している私ことグリトネア、勿論ただそこに突っ立っている訳ではございませんとも。周囲に遮蔽物は無く、突破しようと思えば直ぐに突破できてしまう場所と言う最も防衛には不利な場所では有りますが...キャメロットの防衛に関してほとんど一手に担っていた私にかかればこの程度は片手間とまでは言いませんが容易な事です。


非武装という点を加味したとしても、相手が武装しているというのならば現地調達でも構いませんのでしょう?


『それに...ふふっ。』


久しく戦場で自身の力を振るうという機会から離れていた私にとってもこの機会はまたと無いと言っていい物、存分に楽しませて頂きましょうか。


「チーン」とエレベーターが到着した音が鳴り、扉が開いて中に見えるは7人組が全部で4つ。

ふむ...グリテンお姉様からの情報では装備はMP5との事でしたがこちらは違うのですね?こちらの装備はミネベアミツミの製造する9mm機関けん銃、通称M9ですか。

室内戦で取り回しの良い武器を使うのは大切な事です、リコイル制御も備え付けのフォアグリップによって比較的容易...よく出来た品だと思いますよ。


「待ち伏せ!?」

『お待ちしておりました皆様、歓迎が1人であるということにはご容赦いただければと...』


クリアリング直後に私が単騎で居ることに驚愕こそするものの、単騎であれば容易に取り押さえることが可能であると考えたのでしょう。3人が取り押さえにかかって来ましたが、そんな簡単に捕まるわけはないでしょう?


ダンスを踊るが如く、お相手に「私の心はあなたには向いていません。」と思わせる様に優雅に踊らせて頂きます。

無論ただ踊っているだけではありませんとも。


『ではお誘いにお答え致しましょう。』

「なっ!?いつの間に!!」

「たっ...退避っ!!」


何をしたのかですか?単純な話です、ホルスターに収められた9mm拳銃を少し拝借しただけですよ。激しく動き回り尚且つ接触があればホルスターから拳銃が抜かれていたとしても簡単には気がつけませんからね。


『ワルツはお好きでしょうか?』


「パァンパァン!!」と言う炸裂音は消音器によって多少減音されている物の、それでも爆竹程度の音はしますのでそればかりはどうしようもないですね。


ちゃんとボディアーマーは着込んで居るようで、防弾ヘルメットもNIJ III+クラス...であれば9mm弾の非殺傷弾であれば頭部を狙った所で最悪むち打ちになる程度でしょう。


「がっ!?」「うっ!?」それぞれ思い思いの反応をしてくださって大変こちらは楽しゅうございますが、それも弾倉が尽きるまでの事。9発+薬室に1発では30人近く居る相手方には焼け石に水、半分も意識を奪えずに弾切れとなってしまいました。行けませんね...見敵必殺を心掛けているというのに無駄弾を使ってしまうとは。


「発砲許可だ!!目標を無力化しろっ!!」


まぁこれだけ暴れてしまえば相手方も本気(元から本気でしょうが)になると言うもの、しかしまぁ...反応速度とスペックの差は如何ともし難いですからね。銃口の向きを確認しつつ右に左に、時にしゃがみ時に飛び上がりさえすれば意外と何とかなるものです。


『あら?』


脇腹に弾が命中してしまった様です、勿論義体には影響はありませんとも。服を掠めるようにして一部が切り裂かれてしまっただけのようですから、ですが...ですがこれはいただけません。


『やってくれましたね...』

「っ!!」


この服は...お母様とお姉様がわざわざコーディネートしてくれた私の一張羅だったのですよ?それを...


『下賎者共がァ!!』

「う...うわあぁぁぁぁぁ!?」


最早淑やかなど気にすることは無い、ただこの場にいる不埒者を殲滅する事のみが私の使命!!先程までの回避優先の動きとは打って変わって敵に肉薄。一撃を持って深い眠りにいざなって差し上げましょう!!


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グリテン・グリトネアの戦闘開始と同時刻


〜グリトー視点〜


「騒がしくなっている...?待ち伏せかっ!?」

『正解ですね〜♪』

「なっ!?」


1フロア上の踊り場に潜んでいた私が「トンッ」とお相手の皆様の中心に着地、わざわざ取り押さえるのに最も適した中心に降り立ったという事で向こうも少し...いえ、かなり動揺したようですね。


驚きの顔をした周囲の人達に掌底・肘鉄・顎フックをお見舞いし、直ぐ私の周囲に居た人員の意識を刈り取る事には成功。私が真ん中に降りた理由は単純、フレンドリーファイアを嫌うであろうことから飛び道具が出てこない事を期待したから。


「スタンバトン用意!!味方に当てるなよ!!」


ほほぉ、ここでそれを取り出してくるのであれば私としても好都合?やはりリーチの差と言うのは大事ですし何よりも徒手空拳だけではペースが安定しませんからね。


「大人しくしろっ!!」

『それはこちらのセリフですね♪』

「ガァッ!?」


突きの姿勢で仕掛けてきた腕を絡め取り、肘の関節を逆に曲げる。人間痛みというものには身体が勝手に反応しますから、掴んでいたバトンを手放し床に落ちる瞬間に足で蹴り上げて自由な手でそれを掴み先端を首筋に当て電流を流せば...はい。


防弾装備だったり身元がわからないようにフードを被っていると人は汗をかきやすいですからね、それほど大きな電圧をかけなくとも気絶まで行きますとも。勿論過剰な電圧を与え、継続的に電流を流し続ければもちろん死亡してしまいますが怒は私達。その辺の具合はきっちり観測していますとも。


さて…リーチの不利は減りましたが、今度は取り回しが不便になってしまいますねぇ…まぁ殴ればいいというだけの話ですか!!それなら気にする必要もないかと♪


『構えているだけならばこちらから参りますよ?』

「くっ…手練れが相手だ、なめてかかるなよ!!」


その意気でございます、まぁそもそも私達にスタンバトンは効力を成さないのでただこちらに武器を与えてしまっただけになりますがそれは言わぬが花という物でしょうね。


某カンフーアクション映画のようにちぎっては投げちぎっては投げとまではいきませんが、それでも30人近くをさばききると言うのは傍から見ればかなり見ごたえのあるものだとは思います。やっている側からすればむさくるしい男が助成である私に「取り押さえる」という行為を働かんとする不埒もの、こういった場でもなければ間違いなく法廷に連れていかれるであろう行為を働いているのですがね?


『んん?』


私達の回線にノイズ…?原因を調べると『この下種どもガァ!!』と言う突然の暴言に少しびっくり、この声はグリトネア姉様の声。

あぁ~なるほど?多分ですがグリトネア姉様の服とか何かに傷でもつけたのでしょうね、気持ちはわからなくはありませんから…私達全員のコーディネートをしてくれたお母様とモルガンお姉様からのプレゼントですよ?そんな大切なものを傷つけられでもしたらそうなりますよねぇ。


私だってそうなるだろうなと言う自覚はあります、なので正直言って安心しているんです。刃物系ではなくスタンバトンと言う武装で来てくれたことに。勿論服の上から通電されようものならその部分が焦げ付いてしまったりはするでしょうが、そんなもの『当たらなければどうということはない』と言う事で。


『ふっ!!』

「ゴハッ!?」


ふむ...数人いつの間にか進んでしまったようですね、まぁ心配する必要は無いでしょうか?進んだ方が帰って地獄を味わうかもしれませんしね。


さてさて、転がった人達をこれから拘束しなければなりませんね...手間?まぁこの位ならまだ軽いものです。血糊まで飛び散っていたら大変所ではありませんからね。


『さてと、お片付けお片付け♪』


先行した部隊の皆様はご冥福をお祈りしますね(*^^*)

グネ『お母様とお姉様からの贈り物を...よくもおぉぉぉ!!(#゜Д゜)』


グト『戦国B〇S〇R〇見たいですねぇ...( ゜д゜)』

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― 新着の感想 ―
突入班の皆さん御愁傷様です。 上からは「集団密入国者を摘発、制圧する」位の説明だったろうけど、実態はSASでもどうなるかわからん猛者の集まりだからねΩ\ζ°)チーン
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