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やっぱ札幌の寿司と言えばって話

 さて、小倉山と北海道神宮を観光してそれなりにいい時間になって来ましたのでそろそろ晩御飯と洒落こみたい所。昨日は昼に高級ジンギスカン、夜は美味しい居酒屋と言うスタイルだったので今日の夜はお寿司にしようかなと言うところ。


 そして北海道民ならば某CMで見た事が一度はあるかも知れないあそこに行く事に決めた(世代じゃ無かったら見た事ないかもしれない...)。


「すーし!!すーし!!」

「お魚!!お魚!!」

「生魚は危険が危ないのです?」

「お刺身!!あれ?だけじゃ無いんだっけ?」

「なんでお寿司になったらお米のことはシャリって言って、お魚の事はネタって言うんだろ?」


 エルピダよ、魚と言うのは生でも行ける物とダメなものがあるのだ。そしてカンラよ、俺もそれを聞いてなんでだろうって思ってしまった!!後で調べて見よ...


 勿論大人数という事もあるので予めお昼頃には電話して予約をしておいたぞ、突然行って迷惑かける訳には行かんからな。まぁ多少迷惑かもしれないけど、アポ無しで行くよりマシだろ!!


 駐車場は既に満車に近い状況、連なって停めることは叶わないので多少はバラけて車を停めてから店内にお邪魔する。

 もはや恒例となった視線を一手に引き受けるうちの女性陣の店内道中...花魁道中じゃねぇぞ!!もうこのネタ擦りすぎなんだよ!!


 カウンター内の店員さんは流石プロ、多少視線を引かれはしたものの直ぐに仕事に戻り自分の担当エリアの対応に戻っている。まぁ俺たちの対応する店員さんは大当たりと思ってるんだろうなぁ、正解だと言ってやりたいけどね。


「いらっしゃいませ!!ご注文の際はお声がけ下さい!!」

「「「「「ありがとーございます!!」」」」」


 6人掛けの対面式の椅子なので4席に別れて居るがそれも関係なしにと言わんばかりのモレッド達の息の揃い具合よ、流石うちの娘!!仲の良さだけで言えばどこにも負けないな!!


 とりあえず全員分の汁物を頼み、ヴィヴィアン達とモレッド達は水を。大人組はテーブル備え付けの給湯口から出るお湯でお茶を、「ずずずっ...」うん。温い(ぬくい)お茶が冷えた身体に染み渡るぅ...子ども達はと言えばグイッと飲んでは「ぷはー!!」と飲んでるのはビールか?と言いたくなるリアクション。


 そういえば今来てる某○○○○亭って釧路発祥なんだな、CMでしか見た事なかったし札幌の方ばっかり推してたから調べるまで知らなかったぞ。


 さて、汁物が届いて1口啜ってからようやく寿司の注文に入る。ここで最初から例のコールが入るあれを頼むのは何か違うかも...少し腹に入れてから頼むのがマストでは無いか?という俺の考えから少し食べてからにするということに、そして子ども達全員が『「食べてみたーい!!」』という事で最低でも10回やってもらうということが確定した例のあの儀式。

 あれ頼む側も結構恥ずかしいんだよなぁ...頼んだことある人なら分かると思う、店内に居るお客さん全員にもコールお願いするからめっちゃ注目されるんだよな。ただし見た目はド迫力だし何より美味しいからまぁチャラ?になるんだけどさ。


『ふむふむ...舌触りも良いね...』

『やはり水揚げした物を直接店に持ち込んでいるということがこの良さを引き出しているのでしょう。』

『シケの時は営業できないって言うのも納得かな?』

『まぁまぁ、美味しい物食べてる時にそういった話は野暮でしょ。』

『マグロウマー( ゜Д゜)』


 隣の席で食べているヴィヴィアン達の舌も充分唸らせる事が出来ているようで何より、大人組?『このレベルならばこの価格設定も...納得です。大変美味ですね。』なんてこと言ってるよ。

 今のご時世100円均一位の寿司屋が幅を効かせていてもこれだけ営業出来ているというのはやはりそれだけリピート客が多いという事で、美味い店って言うのは多少値段が高くても全然問題ないってのがよく分かるよな。


 そういえばどんな寿司を好んで食っているのかってのもお伝えしておこう、モレッドは甘エビをもっきゅもっきゅキスハはサーモンをパクパクエルピダはたまごをもぐもぐシイナは納豆巻きをんくんくカンラはかんぴょう巻を...かんぴょう巻!?をはぐはぐ。


 それぞれ顔の周りにそんな感じの効果音がフキダシで出てきそうな感じで食べているぞ、とってもプリチーでは無いかね?諸君。


 というかせっかくの良いとこなのに大体みんな安めの皿しか取らないのはドウシテ?子どもな大トロとかウニとかって行ったりするもんじゃないのか!?違うんですかそうですか...

 まぁ俺も某回転寿司だったらサーモンしか食わなかったし、似た様なもんなのかね?実際俺もサーモンと炙りサーモンばっかり頼んでるからなんも言えないんだけどさ。


 あぁお会計は気にしていないぞ、限度額無制限(口座引き落とし式)のカード決済だからね。あと皆は使ってるかわかんないけど、寿司屋とかで会計の時「おあいそで」って言うことないか?会計お願いしますって意味で使ってると思うんだけどこれって語源的に考えるとめちゃくちゃ失礼に当たるらしい。

 具体的には「こんな店には愛想が尽きたから精算してくれ」って意味になっちゃうんだとか、本来この言葉って店側から言われる言葉だからこうなるんだとか?


 だからカッコつけないで普通に「お会計お願いします」って言おうなみんな!!美味しかったのにそんな失礼を極めた言い方したら申し訳なっちゃうもんな。


「さて...そろそろアレ行くか?」

『『『『『「「「「「行こ〜!!」」」」」』』』』』


 アレとはつまりこの店と言えば!!のメニューの事である、「すいませーん!!」と店員さんに声をかけまだイクラが残っているのなら可能。無くなってたらごめんなさいって事だな。ウチはみんなしてあえて普通のイクラを頼まなかった、つまりコレに全てをかけているに等しいということだ。最初は子ども達だけの予定だったのにいつの間にかモルガン達まで頼む気満々になってたもんだから俺も思わず苦笑いするしか無かったよな。


「お待たせしました〜!!」


 おぉ...イクラを大量に入れてあるのだろうボウルを抱えてベルをカンカン鳴らす、それに反応して他の店員も声を上げ「ありがとうございます!!」と斉唱。


 皿の上にはまだ何も乗せられていない軍艦が置かれ、「それでは参ります!!」の声と共に太鼓が鳴り「わっしょい!!」の掛け声と共にイクラが零れるほどに盛られていく。その光景に子ども達もモレッド達も感嘆を洩らす。


「ありがとうございます!!」の声で俺がその皿を受け取り、1番にこぼれイクラを食べる権利(じゃんけん勝ち抜きだった)を勝ち取ったカンラが醤油をタラりとかけ大きく口を広げてパクリ。


「んんぅ〜!!」


 流石に1口で一貫食べることこそできなかったものの、口の中でプチプチと弾ける食感と弾けたことによって広がる濃厚な魚卵の旨味。そして酢飯との抜群の相性にギュッと目を閉じて手をパタパタ、「すっごい美味しい!!」と弾けた笑顔で俺にそれを伝える。


 ちゃんと店員さんにもお礼を言いなさいと言えば「ありがとーございます!!」と満面の笑みを浮かべてお礼を述べる、店員さんも裏も何も無い純粋な感謝に「こちらこそ」と笑みを浮かべながら丁寧に対応してくれた。


 その後も次々とイクラを頼む状況が続き、しばらくの間店員さんのコールがなり止むことは無かった。

 頼んだ皆は大変満足そうな顔でイクラを頬張っていたので俺としても何も言うことは無いんだがな!!


 お会計?ふっつーに10万超になったよ。いやぁ...大人数って会計の桁も増えるから面白くなっちまうな!!

ヴィ「なんで寿司の上に乗ってる魚がネタって言うのか\( •ω•´ )/」


グィ「元々は寿司種(すしだね)が語源だったそうですね( 'ω' )」


モゴ「そこから(たね)と言うようになって、ひっくり返してネタって呼ぶようになったらしいよ!!(`・ω・´)」


オヴ「おあいその意味は本来店側が『愛想がなくて申し訳ありません』って意味で使ってたらしいね\(* ॑ω ॑* )/」


マー「皆は知ってたかな?( ॑꒳ ॑ )」

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なごや◯◯か(’·ω·`)
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