閑話 〜モルガンの自己紹介〜
〜モルガン〜
改めまして皆様、初めまして。
モルガンと申します、なぜ突然このような場が設けられたのかと申しますと、まぁ作者が一旦ネタ切れになったらしいので少しでも間を持たせる為に私達が自己紹介させていただくということに相成りました。
では、改めて自己紹介をさせていただきます。
私モルガンは、マスター「空翔」様の制作された人工知能。つまりはAIでございます、単純なスペックで言えば1秒間の計算処理数が100載回となっております、分かりずらい?10の46乗と言えばよろしいですかね?余計に分かりずらいですか。そうですか。
スペックのご説明もさせて頂きましょうか、まず私のメインコンピュータですね。これは義体に搭載できる最大級のものでございます。頭部に搭載され、人体で言えば脳に当たりますね。この世界では私クラスの量子コンピュータは開発されておりませんので、私をハッキング、またはクラックするのは不可能では無いでしょうか。また、電子機器となっておりますので電磁パルス攻撃に弱くなっておりますが当然この辺りはマスターが対策済みでございます。外骨格に電磁パルスを防護する機構が搭載されておりますので軍用クラスの攻撃でもビクとも致しませんとも。
次に私の身体ですね、電気信号によって稼働する人工筋肉でおおわれております。その外側に薄く強靭な素材である『モルガタイト』
で包まれております、この素材はマスターが創り出した合金ですので恐らくですが市場には出回らないでしょう。それを人工皮膚で覆っておりますので人にしか見えないでしょうね。
因みに100m走でのタイムは3.4秒です、垂直跳びは1G下で7.5m、リフティングならば3.5tまでは可能ですかね。
よって、私を人単独で抑えるということは不可能でございます。
マスターは過保護で御座いますので私達の携行火器も勿論ございます、これについては説明は省かせて頂きましょう。
私はマスターである「空翔」様によって創り出された人工知能でございます。マスターの命令であればあらゆる事態を想定し、マスターの生活を快適に不自由なく過ごして頂くことこそが使命でございます。
私の仕事はこの『アヴァロン』の管理管制です、アヴァロンの操舵、艦内環境の維持等おおよそ艦の事であればなんでも致します。実際には細かな部分はマスターが義体を作った私の娘達が担当しておりますがね、ただし最終決定権は私になります。
では、私の管理するアヴァロンのご説明をさせて頂きましょう。
マスターが多少の説明はしていた様ですがここは私がしっかりと致します。
正式名称『全領域対応型強襲揚陸母艦アヴァロン』これが正式名称でございます。その名の通り、宇宙空間は勿論惑星の重力圏内であろうとこの艦は行動できるという事です。
惑星内ではただ浮く事もできませんからね、揚力を発生させる為に常に高速で移動し続けるのも馬鹿らしいでしょう?よってアヴァロンには重量中和装置が搭載されており、文字通り「浮く」事が可能です。その場に留まる、移動するそれを1艦で完結させるために必要な機構だとマスターは仰っておりましたね。
主機、つまりメインエンジンは大型縮退炉3機の並列稼働ですね。
「縮退炉」とは要するにブラックホールエンジンです、アヴァロンの縮退炉はエネルギーを電気エネルギーとして取りだしそれを利用しております。利点はエネルギー効率がほぼ100%という事でしょうか、必要エネルギーに対して適切な量の燃料を投下すればほぼ全て帰ってきますから。欠点は1度稼働を停止してしまうと再稼働に莫大なエネルギーが必要な点ですかね。曲がりなりにもブラックホールですから、1度消滅してしまうと再発生させるのが大変なのです。
補機には熱核反応炉を2機搭載しております、これは俗に言う核融合炉ですね。燃料は宇宙空間内に漂う水素ですよ、量として1㎥内には僅かですが常日頃から採集は続けておりますから、問題は無いのです。
武装については主砲、副砲、対空兵装に誘導武装となっておりますね。まず主砲から参りましょう、以前マスターが使用していた『package Tristram』の武装フェイルノートを大型化、より高出力にしたものですね。電磁加速による初動速度の確保、確実に命中させる為に疑似ワームホール技術を流用した砲身ですから。ほぼ100%当たります。武装名は『クリュサオル』実弾とエネルギー弾の撃分けが可能です。副砲は280mm電磁砲を計26門ですね、電磁砲の説明は不要だと思いますので割愛致します。対空兵装として46mmチェーンガンを52門ですね。誘導武装は『package Lancelot』の『エルン』を艦武装として大型化したものです。
では艦内設備のご説明と参りましょう、格納庫ブロック、居住ブロック、エンジンブロック、ファクトリーブロックですね。
格納庫ブロックはヴィヴィアンの管轄です、ギャラハッド本体と各パッケージの整備を行っております。艦内のおおよそ5分の2を占めております。
次に居住ブロック、こちらは以前マスターの公衆浴場の件を踏まえ大幅に改装を致しました。残った艦内ブロックの4分の1程度の広さではありますが十分ですよ。
浴場は勿論大きく作っております、マスターは入浴がお好きですから。管理はグィネヴィアが担当です、あの子は衣食住の担当ですので配置は良いでしょう。以前傭兵の方がいらした際には食事も何もかもが素晴らしいと大変好評を頂きましたからね。
エンジンブロックは先程話した主機と補機のある部分ですね。残った艦内ブロックの4分の1を占めております。担当はオヴェロンです、前回の戦闘で1度主機を落としましたからあの子が悲鳴を上げながら再稼働させていました。
最後はファクトリーブロックですね、担当はマーリンです。このファクトリーが残った艦内ブロックの全てを閉めております、ギャラハッドやその兄弟機を作ったのはここです。当然私達の義体を作ったのもここですね。マスターの発想をいち早く反映させるなら最初から自分の艦に備えればいいと考えた結果だそうです。
現在は鹵獲した機体を解体、改修作業を行っておりますのでマーリンからは「仕事が出来て嬉しいです!」と喜びの声が上がっておりました。
以上で私の紹介を終了させて頂きます。
ご清聴ありがとうございました。
??「ネタ切れで遅れました!!ゴメンね!!」