第3話:それぞれの決意
僕はショックから立ち直れなかった
まさか、ここが日本じゃないなんて・・・
でも、そのショックよりもっと大きく僕の心をえぐった事実があった
本土と切り離された・・・
ということは、拳の行ってたとうり本土の助けはない
もしかしたら・・・という甘い希望は打ち砕かれてしまった・・・
────
さて、いつまでもうじうじなんてしてらんない
こうなったら絶対生き残らないとな
まだやり残したこともある
未練だってめちゃくちゃある
だから・・・だから・・・
絶対に死なない!!
「さあ、みんな。いつまでそんな暗い顔してんの?決まったことはしょうがない
だから、生き残るために必要なことをどんどんして行こう!!」
・・・・・・
あれ?何でそんなへんなものを見るような目でみんな僕を見るの?
なんか変な事言ったかなあ・・・
「へえ、言うじゃねえか。駿!見直したぜ」
「まあ、駿にしては上出来ね。ま、見直したわ」
「えへへ〜♪」
「そうだな、決まったことはしょうがない。生き残るために必要なことを考えるぞ。」
「じゃあ、準備物はさっき出たので大体はいいわね」
そういって雅はどこからかメモ用紙とペンを取り出し
何か書き始めた
「じゃあ、次に必要になってくるのは・・・戦闘方法だな。生き残るためには絶対必要だ。
・・・今更だが、みんな腹はくくってるよな?」
「ほんと、今更ね。生き残るためにはしょうがない。たとえ他人を蹴落としてでも私たちは生 き残る。それが・・・どんな汚いことでも・・・」
「僕だって生き残る。人は出来れば殺したくない。・・・でも、僕も生きたい。
だから、僕はどんな手を使ってでも生き延びる」
「よし、みんなの決意はしっかり伝わったぞ。その決意忘れんじゃねーぞ」
「「もちろん」」
僕たち3人はここに誓った。
この決意を胸に絶対生き残ると・・・
──────
さて、武器だがどうしようか?
そうたくさん売ってるわけもなくきっと探すのが大変だろう・・・
「みんなはどんなもので戦ったら生き残れると思う?」
「私は、やっぱり銃がいいと思う。だって、遠くから狙えば絶対私たちに危害はないじゃな い?」
「確かにそれもある。遠距離攻撃する人間が最低1人は欲しいよな。だが全員が銃じゃだめ だ」
確かにそうだ。もし玉切れにでもなってみろ、いっかんの終わりだからね。
「遠距離と来たら次は何がいると思う?」
「う〜ん・・・やっぱりひきつけ役かな?だから・・・・・近距離戦闘がいると思う」
「そのとうり。1人が近距離で戦い、それを遠距離がカバーすればいい」
でもまてよ、それじゃあ・・・・
「ねえ拳?」
「なんだ?駿」
「それじゃあさあ、人数少なすぎて消耗戦になったら絶対こっちが不利だよね?」
「確かにそうよ。そこはどうするの?」
「そこは、戦い方を工夫するんだ。消耗戦にならないように、しっかりと戦いのペースをこっ ちが握る。そうすれば、きっと大丈夫だ。」
はは、きっとってなあ。なかなかアバウトな答えだね拳
ま、そこが拳らしいけど・・・
「じゃあ、武器はどうする?銃はエアガンでも改造すれば何とかなるでしょうけど、
他の武器はどうするの?」
そうだ、そこを考えなくては。
僕の場合、まあ運動神経は自分で言うのもなんだけど自身はある
まあ、あの二人はそれ以上なんだけどね・・・
体育の成績は学年でもTOP3だから僕たち3人は。
「そうだな。駿、お前確か本土で剣道やってたんだろ?」
ああ確かに僕は剣道をやってたな
腕もそこそこ自信はある。
「やってたよ一応。父さんやってみないかっていわれてやり始たんだけなたしか」
「段位とか持ってるか?」
もちろんもってるさ。
僕の年齢で限界の2段まではね。
「一応持ってるよ。2段だけど・・・」
「よし、ちなみに50メートル走何秒だ?」
「え〜と、確か高校1年の最初に遊びで計って確か・・・6秒5ぐらいだったと思う」
と、僕は言うと拳はとても驚いた様子で
「マジカ?すげえなお前。ソンだけ短距離が早かったらてきに近づくのは楽勝だな」
そういってくれた
・・・まてよ?てことは僕が接近戦ってこと?
「当たり前じゃないか。お前ほどの適任はないと俺は思う」
そういって僕の肩をぽんとたたく。
まあ別にいいけど、怖いなあ・・・一番死にやすいポジだからなあ・・・
「大丈夫かな・・・」
「大丈夫。なんとために俺たちがいるんだ?」
そういうと、拳は何かを取り出す。
「このデーターを見てくれ」
そういってパソコンの画面を開ける。
そこにはこの島の子供の数、戦うことになる子供のデーター
この戦いのルール、そして・・・この戦いの名前
「・・・・光絶戦争」
なるほど、光を絶やそうってわけか・・・
「ルールはとにかく生き残ればいい。いたってシンプルな内容だ。ただし1年たって目標人数に 達してなければ目標人数に達するまでひたすら続ける。そして今回戦う子供の人数は・・・
約5000人!」
まじか・・・
生き残れるのってたった10分の1ってわけ・・・
・・・ここで弱気になったらいけない。僕たちは絶対生き残るんだ
1年後の未来を目指して・・・




