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GRIMOIRE ONLINE  作者: 七氏
第一章 静かに過ごしたいβテスト
9/19

お使いクエスト

日刊の伸びに戸惑いを隠しきれません:(´◦ω◦`):


読んで楽しんでいただければ幸いですm(*_ _)m

あと、是非とも、是非とも感想を…!

モチベに繋がりますので気が向いたらお願いします(震え声)

 一息入れた後再びログインして西の大通りを目指す。

 一先ず胴以外の防具の作成依頼と武器の新調が出来れば一番だけど、手持ちも初期の金額より少し増えた程度なのであまり期待はしない方がいいだろう。


 仮に以来は出来ても金額が足りるか些か手持ちが心許ない。

 最悪余ったウルフの素材を売れば何とかなるだろうけど、まだ始まったばかりなのでこの素材の相場がはっきりしない以上あまり迂闊に売るのは宜しくないだろう。


 何はともあれ、まずは職人を見つけるのが先決だ。

 職人街なら少なからず皮製品を取り扱う職人は見つかるだろう。

 出来れば武器職人も見つけておきたい所だ。


 並びには数件の鍛冶屋等の職人が店を構えている。

 縫製の職人の店もあったので、念のためマーキングは立てておいた。

 出来れば生産職のプレイヤーで専属を見つけるのが理想だけど、見つかるのはまだまだ先だろう。


 職人街を歩いていると時々プレイヤーとすれ違う。

 まぁβテスト開始直後だし、自分のように街の下見をしている人も居るだろう。

 当然と言えば当然なのだが、時々小声で話す内容が聞こえてしまうのでちょっと気にしてしまう。


 やはり多少でも身長はいじるべきだったかも知れない。

 後悔しても仕方ないと開き直ったものの、こうしてジロジロ見られたりするのはあまりいい気分ではない。

 人目を避けるように大通りから一本内側の路地に逃げ込んだ。


 大通りに比べて少し狭い路地は日当たりもあまり良くないらしく、少し薄暗くなっていた。

 人通りも少なく、プレイヤーも見かけなかった。

 やはり皆大通りを移動に使っているようで、路地の方はまだまだ見て回る余裕も無いのだろう。


 こちらとしては人が少ない方が助かるので好都合ではある。

 通りを行き交う人たちは元々この世界で生活してる人たちばかり、つまりNPCばかりだ。


 なのにとても生き生きとしていて、まるで本当に生きているようだ。

 そう言えば公式サイトにも高性能のAIを搭載しててこの世界にはこの世界の物流何かが存在するって言ってたような…。


 長閑な通りの風景に癒されながら皮製品の職人を探していると、5歳くらいの男の子がキョロキョロしながら歩いてるのが目に入った。


「ボク、どうかしたの?」


 思わず声をかけてしまった。

 ちょっと驚いた男の子が私を見ると、ちょっと安心したように息をつく。


「お姉ちゃん、誰?」


「私はユウキ、今日から中央図書館の見習い司書になったの。」


「そうなんだ!じゃあ本を集めたりモンスターと戦ったりするの!?

 お姉ちゃん小さいのにモンスターに勝てるの!?」


 うぐっ…無邪気に人の痛いところを容赦なく突いてくる…。


「そうよ、お姉ちゃんこう見えても結構強いのよ?

 で、何か困ってるのかな?

 私でよければ相談に乗るよ?」


 そう言うと男の子は少し迷ったように目を泳がせる。

 どうやら初対面の相手に相談するのは気が引けているようだ。


 「私は見習いだけど司書なのよ?

 だから困ってる人が居たら助けるのが当たり前なの。」


 そう言うと渋々と言った表情で話し始める。


 「実はお使いを頼まれて買ってきた薬草を落としちゃったんだ…。」


 その瞬間ピコン!とシステム音が鳴り響いた。


『ヤーコプのお使いクエストが開始しました』


 どうやらクエストだったらしい。

 ヤーコプとはこの少年の名前だろうか?

 コンソールブックを開き、クエストの内容を確認する。


『ヤーコプのお使い


 ヤーコプの落とした薬草を見つけて届けよう。


 報酬


 スキルチケットX1 ???X1』


 どうやら終わらせるとスキルスロットがひとつ貰えるらしい。

 まだ取得条件を満たしていないようで、新しく覚えることは出来ないが、あって損は無いものなので助かる。


 「それじゃあ落とした薬草はいくつかな?

 私が探してきてあげるからここで待ってて。」


 「落としちゃったのは三つだよ。

 お姉ちゃんありがとう!」


 男の子が薬草を買って通った道を聞き、遡って探せば見つかるだろう。

 早速探しに行くことにした。

ストックが切れるまでは毎日投稿していきます。

閲覧、ブックマーク下さった方々、ありがとうございます。

感想、ご意見などあれば是非ともお願いします。m(*_ _)m

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