魔本『白雪姫』
書きながら寝落ちしてました(๑>•̀๑)テヘペロ
いよいよこのゲームの醍醐味、魔本クエストです。
ブックマークも閲覧も伸びててアクセス見ながらひゃっほいしてます( ̄▽ ̄)
閲覧ありがとうございますm(*_ _)m
狼討伐の依頼は恙無く終わり、報酬を受け取る。
今回は人が少ない時間を狙った甲斐もあり特に絡まれることもなかった。
そして今どこにいるかと言うと、図書館の受付カウンターで順番待ち中である。
初日は全く人がいなかったのに、いつの間にやら行列が出来ている。
ルーシーさんは受付で忙しく来館を捌いているが、その顔はどこか嬉しそうだ。
そりゃあ誰も来なかった図書館が短期間でこれだけ賑わえば嬉しいのだろう。
目的が不純なのは言わぬが花か。
案内はルーシーさん以外の司書が受け持ってくれているらしく、それはそれで好都合だ。
流石ルーシーさん仕事が速い。
どんどん人が捌かれてあっという間に順番が来た。
「こんにちは、ルーシーさん」
「ユウキさんいらっしゃい!
今日はどのようなご要件で?」
「先日納めた白雪姫を元に戻そうかと思いまして。」
「あぁ、あの魔本ですね。
ではご案内しますのでしばしお待ちください。」
ルーシーさん今日も天使ですね。
案内の人が来るのだろう、と受付の列から離れルーシーさんを眺めていると別の司書を呼んで二言三言会話して立ち上がった。
(あら?ルーシーさんが案内してくれるんですかね?)
ルーシーさんがこちらに歩いてくる。
受付の列の数人から刺すような視線が飛んでくる。
これ、私は悪くないですよね?
なんて思いながら列から目をそらす。
「では、ご案内しますのでこちらへ」
と先日は立入禁止だと案内された区域に進む。
「ここは立入禁止なのでは?」
「えぇ、通常業務の際は立入禁止です。
理由はこの先に魔本の管理区域があるからですよ。」
なるほど、今回の目的は魔本なので当然魔本の管理をしている場所に赴く必要がある。
そう言えばルーシーさんってこの図書館では結構地位が高いと聞いた気がする。
管理区域への通路は重そうな扉を潜った先にあり、石造りの廊下が続く。
突き当たりには観音開きのさらに重厚な扉が控えており、重々しい音とともに開かれる。
中は円形の壁に本棚が並び、中央に行くほど低くなっている。
その真ん中には石で作られた机が置かれているのが見える。
ルーシーさんは扉を閉じると左手の本棚に向かい一冊の本を手に真ん中の机に向かう。
後ろをついて歩いていると
「魔本の正常化にはパーティーで挑まれることをお勧めしますがどうされますか?」
と首を傾げる。
うん、出来る女はちょっとした仕草も様になる。
「いえ、今回は一人で挑みます。」
「そうですか、では危険だと判断したら迷わず離脱して下さい。
魔本の中で死亡されると蘇生にペナルティが課せられますので。」
「わかりました。
で、私はどうすれば?」
「それはこれからご案内します。
まずはこの本を机に置いて開いて下さい。
その後はこちらの仕事になりますので。」
「了解しました。
では。」
机に本を置きルーシーさんに目配せをする。
ログインの時と同じような浮遊感と視界の暗転。
自然と目を閉じてしまい、瞼越しに明るくなったのを確認して目を開くとそこは森の中だった。
ピロリン、とシステム音が鳴ってウインドウが目の前に開かれる。
『改編されたストーリーを正常化せよ
達成条件:白雪姫の生存、小屋への到達
失敗条件:白雪姫の死亡』
なる程、この条件をクリアすれば正常化出来るらしい。
確かい白雪姫が小屋に向かうのは城を追われて逃げる時か。
と言うことは小屋に向かう途中で何かしらのアクシデントが発生するか、狩人に本当に殺されてしまう、と言ったところか。
鬱蒼とした森の中からは城を見つけられそうにないので手近な木に登り周囲を見回す。
少し離れたところに城と城壁が見えた。
物語では裏口から連れ出されたはずだ。
まだ日が沈みきって間がないらしく、地 西の空が薄らと紫に染まっている。
まず城壁の裏口を見つけなければ。
城壁はなかなかの長さで入口を見つけるのに苦労した。
途中でモンスターとも遭遇したがこの本の中のモンスターは虫系が多いようだ。
と言うか、本によって変わるのかなんてまだ1冊目なので分からないが。
蜘蛛に蜂に芋虫に蛾etc.....
森の中でゴキブリに囲まれるような事態にならなくてよかった。
アレだけは無理だ。
あのテカテカと黒光する羽もカサカサと音を立てて這いずり回る姿も生理的に受け付けない。
っと嫌いなものをわざわざ想像する必要も無い。
結果からいうと時計回りに回って一周する手前でやっと裏口らしい出入口を見つけた。
逆に回ってれば良かった…。
森に面した出入口は隠れるのにはうってつけだ。
探す間に日は完全に沈み、あたりは暗闇に包まれている。
時折見回りらしい兵隊が通り過ぎるけど笊警備もいい所だ。
しばらく息を潜めていると夜半すぎに扉がギィ、と音を立てて開く。
中から初老の男と質素なドレスに身を包んだ若い女性が辺りを気にしながら出てくる。
さて、どうやらここまでは元のままらしい。
と言うことはここから先になにか起こるのは間違いない。
カンテラを持ち暗闇を進んでいく二人を少し距離を開けて追いかける。
時折モンスターの気配がするが暗闇ではこちらを見つけられないようだ。
追跡にはなんとも好都合だった。
前を歩く二人は言葉もかわさず黙々と歩き続ける。
城からの明かりは既に届かず、二人が歩く足音以外に音のしない静寂が森を包む。
時々女性がなれない森歩きのせいか、躓くもののモンスターに襲われることなく森の奥深くへ足を進める。
いい加減追跡に飽きてきた頃、前を歩く二人が少し開けた場所で立ち止まり言葉を交わしていた。
次回もいばら姫の魔本クエストです。
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