俺は非力
その後、晩御飯(希望さんの手料理+実家から貰った残り)を食べ、3人でしばらく談笑した後、希望さんは帰って行った。
瑠璃華も、希望さんとある程度だが会話をしてくれた良かった。
「さて瑠璃華、明日バイトの面接だろ?
ちゃんと早く寝た方が良いぞ」
希望さんが帰った後、またもやソファーでゴロゴロし始めた瑠璃華。
「大丈夫、わかってるって」
「ホントか?
今から風呂掃除してくるから、お湯沸いたら先に入ってくるんだぞ」
そう言って脱衣所に向かおうとする俺の方を向き、
「先にシャワー浴びてこいだなんて♪
お兄ちゃんのエッチ♪」
先に風呂入れとは言ったが、シャワー浴びてこいとは一言も言ってない。
「はいはい」
俺は手をヒラヒラさせ、瑠璃華のセリフを軽く流し、再び脱衣所に向かう。
数分後、風呂掃除を終えリビングに戻ると瑠璃華は寝ていた。
さっきまでスマホで何かを見ていたのに。
いや、よく見るとまだ動画は流れているみたいだ。
寝落ちしたのか。
マジか・・・。
「瑠璃華、起きろ。
今お湯張りしてるから、貯まるまで身体洗ってなさい」
「んん~」
声をかけても起きない。
「ほら、瑠璃華」
今度は体を揺すりながら声を掛ける。
「んん〜ん〜」
不機嫌そうに唸る。
「瑠璃華〜」
さらに揺する。
「ん?」
ようやく少し目を開け、こちらを見る。
「ほら寝るならちゃんと風呂入りなさい」
まったく、これじゃ兄というより母だな。
ふとそんな事を思う。
「ん」
そんな事を考えてると、瑠璃華はこちらに向き直し、こちらに両手の平を突き出してきた。
「ほっ!」
俺は瑠璃華の手首をつかみ、気合を入れて起こそうと引っ張った。
「ん〜!」
が、瑠璃華に激しく抵抗されてしまった。
「抱っこ!」
俺の手を振りほどき、再びこちらに両手を広げてくる。
しかし、抱っこ出来るのか俺に?
自慢じゃないが、どう考えても運動不足だ。
届いた家具すら持ち上げられなかったのだ。
いくら華奢とは言え、あの家具より軽いということは無いだろう。
持ち上げようとした瞬間に腰を殺るのではないか心配だ。
「ん!」
瑠璃華の催促がきた。
さぁ、どうする俺・・・。
「いや、さすがに抱っこは腰を痛めそうだから無理かな」
悩みに悩んだ末、素直に降参することにした。
「ぶぅー」
結果、一匹の豚が誕生したみたいだ。
更新遅くなってスミマセン




