瑠璃華との生活が始まる
18時になっても瑠璃華は起きてこない。
寝るのは良いけど、ご飯食べてお風呂入ってからゆっくり寝た方が良いんじゃないかな?
そう思い、お風呂の準備をし、瑠璃華が持ってきたオフクロの手料理を温めてから、起こしに行く。
トントン
「入るぞ〜」
部屋に入ると真っ暗だった。
まだ寝てるらしい。
「瑠璃華〜、ご飯だぞ〜」
「んん〜・・・」
声をかけるが起きない。
「ほら起きろ〜。
ご飯食べ無くても良いから、
寝るならお風呂入ってからにしなさい」
今度は軽く揺さぶりながら声をかける。
「ん〜」
起きそうな雰囲気はあるが、まだ起きない。
「お〜き〜ろ〜」
揺さぶるスピードをあげ、声を少し大きめにする。
「う〜」
あと一歩。
どうしよう、布団をはがすか?
「起きろ〜!」
ガバッ
「!!」
バサッ
パジャマは荷物の中なのだろう。
そして、スカートでは寝づらかったのだろう。
そう、つまりは上は着てたけど、下はパンイチだったのだ・・・。
部屋をよく見ると、椅子の背もたれにスカートがかけられていた。
すぐに布団かけ直したし、寝てたから本人には気付かれてないと思いたい。
「んん〜、お兄ちゃん?」
布団をかけ直してすぐに、瑠璃華が寝ぼけた声を出す。
「起きろ〜。
ご飯だぞ」
出来るだけ冷静を装って声をかけ直す。
「ん、わかった。
今行くよ」
そう言って、布団から出ようとする瑠璃華。
「ちょっ、瑠璃華! ちょっと一回待とうか」
「ん?」
まだまだ寝ぼけた感じの瑠璃華だったが、自分が下半身パンイチなのを思い出したのか
「お兄ちゃんのエッチ。
まぁ、でもお兄ちゃんになら見られても良いし、なんなら見せてあげるよ♪」
そう言ってからかってくる。
「はいはい。
先に行ってるから、ちゃんと着替えて来いよ」
そう言って部屋を出ようとして、ふと思い出す。
「あ、そう言えば、荷物届いたから、今日は最低限必要なモノだけ出しとくんだよ」
振り向かずにそう言って、今度こそ部屋を出る。
「はぁ〜い」
瑠璃華の返事を聞きながら、しぱらく色々気を使うことになりそうだと思い、若干頭が痛くなる。
「でも、たまには賑やかなのも良いかもな」




