模様替え準備
「そう言えば、ベッドだけでなくタンスも買わないとだな」
仕事部屋のモノを整頓しながら独りごちる。
整頓と言っても、常にまとめてあるし時代はデジタルだ。
必要なデータはUSBメモリーに入れてある。
本棚とラノベは・・・、動かすの大変だからそのままで良いかな。
そんなに大きな本棚ではないし、特に邪魔になったり圧迫感を感じたりはしないはずだ。
ちなみに瑠璃華は、あの後疲れたからベッドで横になりたいと言って寝室に行った。
ピンポ〜ン
チャイムが鳴る。
瑠璃華の荷物が届いたのかもしれない。
片付けを中断し玄関へと向かう。
「は〜い、今出ま〜す」
聞こえてるかは分からないけど、一応声は掛けながら行く。
ガチャ
ドアを開けると案の定宅配業者がいた。
「早川瑠璃華様宛に荷物届いてます」
「はい、お疲れ様です」
「重いので気を付けて下さいね。
あ、玄関の所に置きますか?」
そう言って、業者のお兄さんが荷物を見せてくる。
見るからに重そうだ。
素直に好意に甘えよう。
「じゃあ、そこにお願いします」
「失礼します」
ドンッ
なんかスゴイ重そうな音がした。
「ここで大丈夫ですか?」
「ありがとうございます。
お疲れ様でした」
いやホントこんな重そうなもの運んでもらって感謝しか無い。
「では、ありがとうございました」
業者のお兄さんは、営業スマイルで頭を下げ、ドアをゆっくり閉めて帰って行った。
「さて、これを運ぶのか・・・フンッ」
持とうとしたが、少し持ち上がるだけで全然ダメだった。
これはもう、中身を少しずつ出して、少なくなったら段ボールごと動かさないと俺には無理だ。
取り敢えず、瑠璃華に荷物来たことを話しておこう。
トントン
ノックするも返事がない。
「瑠璃華、入るぞ〜」
ガチャ
声をかけてからドアを開ける。
部屋の中を見ると、瑠璃華はベッドに横たわったまま目をつぶっていた。
かすかに聞こえる寝息。
どうやら寝てしまったたらしい。
「寝ちゃったか。
瑠璃華ぁ、荷物届いたぞ」
小さな声で言ってみる。
が反応はない。
仕方ない、晩ごはんの時間まで寝かせておくかな。
きっと、昨日の夜は夏休み始まるテンションで夜更かしでもしたのだろう。
そう思いながら、俺は部屋をあとにした。
ストックがこれで尽きました。
毎日更新頑張ってましたが、しばらく更新頻度落ちそうです。




