転章・・・と言う名の人物紹介・・・と言う名目の引延し
今回は本編とは何の関係も無い、人物紹介や今度の展開に関する話となります。
本篇とは一部性格が異なってる場合がありますがご了承下さい。
でも、これが地の性格のつもりです。
いつも拙い文章を読んでいただき、ありがとうございます。
さて、今回は本編を離れて、時間稼ぎ・・・じゃ無かった、人物の紹介をしたいと思いますので宜しくお願いします。
〈テーブルだけ置いてある、何もない真っ白な空間にて〉
まずは主人公?からですね。
では、こちらのシートに従って自己紹介をお願いします。
「えぇと、早川 望です。
3月21日の産まれで、歳は20歳です。
身長170センチ、体重62キロ。
スリーサイズ? いや、こんなの知りたい人いないでしょ。
それ以前に知らないし・・・。
趣味は、読書とゲーム。
特技は、なんだろう?
家事全般かな?
昔から両親が忙しくて、代わりに家事したので一通りは出来ますね。
取り敢えず、こんな感じで大丈夫ですか?」
はい、ありがとうございました。
ところで最近、選択肢を間違えて変なルートに突入しそうになってますね。
軌道修正が大変なんですけど、どうにかならないですかね?
「いや、俺にそんな事言われても困るんですけど」
いやいや、一応主人公でしょ?
そこは何とか主人公補正で。
バンっ!
「必要ないわ!」
突然どこかのドアが強く開かれ、大声と共に瑠璃華が入ってきた。
あれ、ここドアどころか、壁も何も無かった気が・・・。
「お兄ちゃんが入ろうとしてるのは、禁断の妹攻略ルート!
このまま突き進んで問題ないわ!」
いやいや、ほら、実の兄妹だし倫理的にね?
色々問題あると思うよ?
「大丈夫!
結婚できないだけで、法律では禁止されてないから、あんな事やこんな事したって何の問題もないわ!」
ちょっとお兄ちゃん、何か言ってやって下さいよ。
俺には止められない。
「え? 俺?
て、俺妹ルートに入りそうなの?」
「何だったら、作者特権の後付け設定で、実はお兄ちゃんは養子でした。
みたいなのを付け加えなさい!」
無茶苦茶言うね・・・。
「え? 俺、養子にされるの?」
てか、望。
お前はボケたことばかり言ってないで、ヤツを止めてくれ。
バンっ
また存在しないはずのドアが開く、今度は希望だ。
「瑠璃華ちゃん。
私たちの番はまだ先だよ。
ほら、控え室に戻ろ?」
ホントお願いだから連れてってください。
まだ望との話が終わってないので。
てか、控え室って何処にあるの?
辺りを見回すが、相変わらず壁すらない。
「お兄ちゃんを奪おうとしてる、泥棒ネコなんかの言うことなんて聞かないわ」
いやあの、その泥棒ネコが本作のメインヒロインなんですけど・・・。
「私に変えなさい!」
さっきから俺に当たり強くないですかね。
あ、あれか、望に対してのツンと同じで、俺にもそのうちデ・・・ぐはっ。
「何か言ったかしら?」
いつの間にか俺のみぞおちに瑠璃華の拳が埋まってた。
ヤバい意識が遠のく・・・。
『大丈夫!?』
俺を心配する、望と希望の声が聞こえる。




