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第06話『ヘビちゃんとは兄妹みたいなものです』

 ストップをかけられ何とか耐えきったが、咳き込みながらその場に倒れ込む。

「ジュリア......強すぎるよ.......」

「アシュリーも十分強くなってますよ。間合いもしっかり取れてますし、適応力も高いですね。2vs1だったのに」

 顔を上げるとジュリアの肩からひょこんと顔を出したヘビちゃんがこちらを見ていた。目はまんまるで、クリクリしていて首を傾けている。


「ってか、訓練なのに本気すぎない?」

「いや、勝たないと鬼教官としての役目が......」

「自覚あんのかいっ!」

ツッコむ元気は健在だ。


「じゃあ、今日はあとはゆっくりして、明日は国王様に会いに行きましょうか」

「国王様?あっ、そういえば王国の聖剣士って言ってたね......」それ忘れていた。

「はい。ですので、アシュリーの挨拶も兼ねて......昨日国王様からLINEが来たんですよね。


    『ヤッホー ジュリアちゃん


     アシュリーちゃんはどう?

     強くなった?


     リックス君もいるから

     時間ある時にこっち来てね〜』  って」


 国王LINEやってるし、ジュリアは国王とLINE友達だし......ツッコミ所が多すぎて、さすがの俺も頭がパンクしている。

「リックスってのは誰?」

「『リックス・ゴールダー』さん。土属性の聖剣士さんです。それと、ガイア王国の『ヘルドラン・フリーグン』国王はここから数km先の街、ウェトイーラのミラガイア城にお住まいです。」



 ――――――次の日――――――


 早速、ウェトイーラへやって来た俺達。

街は大きく賑やかで出店や宿屋、遊園地なんかもある。

「やっぱり大きい街だね」

「国王が住む街ですからね」

そんな話をしながらミラガイア城へ着く。


 ミラガイア城もとても立派で大きな階段も何段あるかわからない。


俺達は門番の兵士に案内され中へ入る。


「失礼します!」

 国王の間までやってきた2人。



「ヤッホー、ジュリアちゃん達〜」

 LINEと変わらない国王。

 白く長い髭を生やし、赤い宮廷服を着て、頭には王冠。

王座にドシっと座っている。

まぁよく見る国王って感じだ。

そして隣には王女様だろうか、金髪の少女が立っていた。


「アシュリーちゃんも久しぶり〜」

「私のことはご存知なんですか?」

「もちろん。聖剣士のことはみんな知ってるよ。なんたって国王だからね」

自慢げな国王。


「それで、どうなの?強さは......」

国王がジュリアに問いかける。

「はい!魔王軍に対抗するには十分な強さと成長スピードだと感じております。私との練習試合でも少し押されかけました。適応力もかなりあり――――」

アシュリーは照れくさそうに頬を赤らめる。


「そっかぁ。やっぱりジュリアちゃんに任せてよかったよ。じゃあ、リックス君も一緒に連れて行ってあげてくれない?」


 入って来て良いよぉ。――入り口の扉から、武装をし大剣を背負った茶髪青年が入ってきて敬礼をした。


「失礼致します。聖剣士ミラタージュ、『リックス・ゴールダー』であります」


「彼がリックス君だよ。君は今は『伍聖』だね」

ありがとうございます。と敬礼する。

 ――――ん?伍聖ってなんだ?


「じゃあ、新しい仲間も増えたし、君達にはこれをあげよう」

国王が顔で合図すると周りにいた兵士が何かを持って来て渡された。

 

「その巻き物はねぇ、魔王城までの地図だよ」

 ヒモを解いて開いてみた。


 『街を出てまっすぐ行くと大きな湖があるの。

  そこを右に行くと洞窟があって

  通り抜けるとミクラに着くよ。

 (洞窟が無理なら山を超えてね)――――』



「地図ってこれ文章で書いてありますけど......」

「そう。それ僕が書いたの。文章で書いてあるのは、絵が描けないから」

それは地図とは言わないと思う。


「それじゃあ、魔王城まで行ってらっしゃ〜い」

頼んだよ。と笑顔で手を振る国王を背にミラガイア城を後にする。


 ――――こんな国王でこの国、大丈夫なのか!?


       

                 魔王討伐数ー0体


ここまで読んでくださり、ありがとうございました。


初投稿作品になりますが毎日投稿を頑張りますので、

続きが気になる方、バトル系・異世界系がお好きな方はぜひ明日の投稿をお楽しみに!

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