表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/51

第05話『鬼教官と初めての練習試合です』

 2人は身構えたまま、お互いの様子を窺う。


 サァァァ――――――

 砂埃だけが舞っている......


 ザッ!お互いが同時に間合いを詰める。


 カキンッ、カキンッ――――――

お互い一歩も譲らず、何度も相打ちになる。


 ーーーーおっと、

俺が一瞬体勢を崩した隙をジュリアは逃さない。


       『火炎装一段(かえんそういちだん)兜割(かぶとわ)り』


 大きく振りかぶり、炎を纏った剣を振り下ろす。

鞘でガードするが、あまりの威力に地面が割れた。

 

 なんとか弾き返す。が、ジュリアは間髪入れずに薙ぎ払いをする。

地面に水溜りを作り、高く飛び上がって回避する。

 俺は鋭く尖った鞘をジュリアの足元に投げ、水溜りを大きく広げる。

 ジュリアはいきなり広がった水溜りに気を取られ、アシュリーの攻撃に反応が遅れる。


      『水流大円(すいりゅうだいえん)居合(いあい)滝壺落(たきつぼお)とし』


 上空から剣を振り回しながら落下する。

ジュリアは間一髪のところで避けたが、衣装が裂け、地面では大きな水しぶきが上がった。


 アシュリーの成長を体感したジュリアはさら仕掛ける。


       『火炎装四段(かえんそうよんだん)大噴火(だいふんか)


 ジュリアが剣を地面に突き刺すと水溜りをかき消すように火柱がいくつも吹き上がる。俺はそれを下がりながら避ける。

 ジュリアはさらに追い撃ちをかける。


          『火炎大蛇(かえんだいじゃ)


――――出たな火炎大蛇。ヘビちゃん砲がどういうのかわからないけど、2vs1は厄介だな。


 ガァン、ガァン、ガコンッ――――


 ヘビちゃんは岩をも砕くその噛みつく力もさながら、スピードも桁違いだ。右へ左へ、俺が避ける方向を確実に狙ってくる。

 それに加えて、ジュリア本人も容赦なく狙ってくる。


気付けばジュリアとヘビちゃんに挟み撃ちされていた。

咄嗟にジュリアの剣を太刀で、ヘビちゃんの噛みつき攻撃を鞘でガードする。

「その鞘、ガードもできるんですか......」

「らしいよ」


 なんとか両方の攻撃を弾いたアシュリーは鞘に剣身を当てる。


        『水流(すいりゅう)水塵(すいじん)大爆発(だいばくはつ)


 一気に水の大爆発が起きた。

 ジュリアもヘビちゃんも水しぶきの直撃を喰らう。

ジュリアは吹っ飛び、ヘビちゃんは炎が消えかけたが、一瞬で炎を燃やし、再度攻撃を開始する。


 噛みつき攻撃を避けながら、(すき)をうかがっていると背後にジュリアが居るのに気付いた。

――――やべぇ。周られた......



――――これで、おしまいでしょうね。

 俺はジュリアの攻撃に備えたが、ジュリアの作戦に引っ掛かる。

 

 ジュリアは岩場にジャンプする。


――――!?こっちかっ!!


 違和感に気付き、ヘビちゃんの方に振り向いた時にはもう遅かった。目の前には大きな口があった。


     『ヘビちゃん砲』発射!!――――


 ヘビちゃんから発射された真っ黒いススが身体を覆う。――――炎の中のように熱い......耐えきれない......


        「そこまでです!」

   ジュリアのストップと共にヘビちゃんは縮む。


         

         勝者 ジュリア



                 魔王討伐数ー0体

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。


本作初めての本格バトル回ですが、いかがでしたでしょうか?

ぜひコメントなどもおまちしてます。


初投稿作品になりますが毎日投稿を頑張りますので、

続きが気になる方、バトル系・異世界系がお好きな方はぜひ明日の投稿をお楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ