第49話『国王の仇、絶対に取る!』
「次は貴様だなぁ」
手に付いた国王の血を振り払うとアシュリー達の元へ近寄ってくる閻魔。
「よくも父上を!」
ジュリアは感情が抑えきれず閻魔へ突っ込む。
だが、閻魔はジュリアの剣を片手で払い壁に激突させる。
「悔しいかぁ?父を失い、怒って突撃しても、すぐにやられ――――」
『水流居合・一線水切』
俺は閻魔がジュリアの方を向いた隙に後ろから攻める。
しかし、閻魔にはお見通しだ。後ろを向きながらもアシュリーの剣を弾く。
「貴様も国王の仇か知らんが、そんな攻撃じゃ俺は倒せんぞ」
俺とジュリアはそこから怒涛のラッシュを仕掛けるが、閻魔は軽々しく攻撃を避け、振り払い、蹴りで反撃をしてくる。
「あぁ、やっぱりヤツの言った通りだなぁ!好きな物は後に取っておくべきだ!感謝するぜ、フリーグン!」
閻魔は足元の国王の半身を更に踏み潰す。
「いやああぁぁぁ!!」
『爆黒大噴火』
ジュリアは怒りと悲しみのまま閻魔を炎で包み込み、真っ二つに斬る。
だが、炎の中の閻魔はピンピンしている。
「あぁ、最後は娘に焼かれて消える......なんとも無惨な姿よ」
国王の身体は炎と共に消え去る。
『水流義創・表面張力』
後ろから閻魔を水で覆う。だが、すぐに水は弾かれ消える。
閻魔は瞬時に消え、俺の後ろへ回り込まれた。
「後ろから攻めてくるの、ウザいんだけど......」
閻魔は後ろから俺の襟を掴み投げ、ジュリアとともに壁へ激突させる。
――――くっそ。水は効かないのか?なら氷で......
ジュリアが正面から気を引いている間に、俺は再度後ろへ回り込み閻魔の背中へ太刀を振り下ろす。
『氷流居合・氷柱落とし』
「ぐはぁ!」
閻魔は血を吐く。
――――攻撃が効いた!?
アシュリーとジュリアは閻魔が血を吐いたことに驚く。
――――なっ。俺がこんなヤツらの攻撃でダメージを受けるだと!?コイツらなにをしやがった?
閻魔も自分に起きたことの理解ができない。
「貴様ら何をしやがった!何か小細工でも仕組んだのか!?」
「あなたの身体が限界に近づいたんじゃないですか?」
「そんなはずはない!俺に限界などないからな!」
俺はジュリアに目で合図を送る。
――――コイツの弱点は氷かもしれない。俺が攻めに回るからジュリアはコイツの気を引いてくれ!
――――わかりました。できるだけ気を引いてみます。
無事に伝わったようだ。
『双流・氷水刀』
太刀を持つ右半身を氷属性に、鞘を持つ左半身を水属性にする優れた状態変化。二刀流だからこそできる技。
『双流居合・連線氷水斬』
ジュリアが引きつけている間に後ろから2本の斬撃を喰らわす。
斬撃は氷の柱となり閻魔もろとも城の壁を貫く。
「ぐはぁ!」
――また効いた!やっぱり......
『火炎装六段・日方炎輪』
閻魔がよろけた隙を狙いジュリアも腹部を斬る。
「貴様ら俺に攻撃が効いたくらいで調子に乗るなよ!ザコどもがぁぁぁ!!」
再び黒いオーラが閻魔を包み、斬った傷が治る。
「もういい楽しみはおしまいだ!貴様らもフリーグンと同じ目に遭わせてやるよ!!」
魔王討伐数ー0体
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
初投稿作品になりますが毎日投稿を頑張りますので、
続きが気になる方、バトル系・異世界系がお好きな方はぜひ明日の投稿をお楽しみに!




