第46話『私の全てをこの一発に賭けます』
アシュリーも加えて再開したvsリーア戦は優勢だ。
『水流居合・一線水切』
『火炎装五段・大釜兜割り』
『水流大円居合・滝壺落とし』
『火炎装六段・日方炎輪』
アシュリーの水属性でリーアの炎を消し、ジュリアの火力で押す。さすがずっと一緒に戦っていただけあって、コンビネーションはバッチリ。
――――これなら勝てるかもしれない。
俺は少しの希望が見えた。が、それが油断に繋がる。
リーアはアシュリーの表情の少しの緩みを読みとりニヤリと笑う。
『ヒジンザンエイ』
「ぎゃあ!」
ジュリアは急な背中の激痛に前に倒れる。
背中には一本の切り傷。
「なに、どうしたの!?」
振り返るとリーアがもう1人いる。
「それも私。私も私。あ、双子とかじゃないよ?」
「どういうこと?なんで?」
「作ったの、能力で。2vs1なんて卑怯だからさ、私が2人いたっていいでしょ?」
ジュリアは立ち上がり剣を構える。
「私達のコンビネーションに勝てると思ってるんですか?」
「傷、大丈夫なの?ジュリア」
「えぇ。私の元々の能力は回復系ですから、これくらいならすぐに治せます」
「じゃあここからが本番だよ!」
2人のリーアは前後から同時に攻めてくる。
カキンッ――――
俺とジュリアは背中合わせでリーアに立ち向かう。
『水流居合・一線水切』
『火炎装六段・日方炎輪』
カキンッ――――
リーアは2人の攻撃を剣で上手くガードする。
不意をつきリーアを蹴り飛ばすジュリア、するとアシュリー側のリーアも吹き飛んだ。
「ん?もしかして......」
「そうかもしれませんね」
2人は今のリーアの弱点がわかった。
リーアの『火神残影』は対象的なもう1人を作る技。
つまり鏡に映った自分を創造するということ、2人で同時攻撃ができる分、受けるダメージも2倍になる。
「ふっ。私の弱点がわかったところで何なんだよ。攻撃を受けなきゃ良い話だから!」
『ダイショウネツジゴク』
リーアがメラメラと燃えた剣を地面に刺すと部屋が熱され至る所から蒸気が出る。
その部屋は常人ならすぐに灰と化す熱さだろう。
「燃えちゃうよ」
試合を見ていたミルア、カルア、リックスは外へ避難する。国王は汗をかきながらも耐えているようだ。
俺達は互いに能力を使う。
俺の能力で水を纏わせ体温を下げ、ジュリアの能力で身体を回復させ続ける。が、体力は消耗し水は蒸発する。これを続けるのも限界がある。
「すごいねぇ。私の地獄に耐えれるなんて。少し見直したかも」
「私達に耐えれないものなんてありません」
そう言いながらもジュリアも限界に近いだろう。
――――これはヤバいな。攻撃できるのもあと一発くらいかな......
「ジュリア、私に考えがある」
ジュリアに小声で伝える。
「わかりました。私達の力見せてやりましょう」
魔王討伐数ー0体
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
初投稿作品になりますが毎日投稿を頑張りますので、
続きが気になる方、バトル系・異世界系がお好きな方はぜひ明日の投稿をお楽しみに!




