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第04話『技のネーミングセンスが独特すぎます』

 ある時、こそこそするジュリアが気になってこっそり後をつけたことがあった。

 彼女は数km離れた森の中に入って行った。


      グアアアァァァァァ!!!


 木の陰に隠れて見ていると四方八方から魔王がジュリアに襲いかかって来る。


          『火炎大蛇(かえんだいじゃ)

 

 ジュリアの周りに炎が集まり、頭上にいた魔王を禍々(まがまが)しい炎の塊が巨大な口でジュリアごと飲み込んだ。

(+12体)


――――なんだあれは。ジュリアも喰われた。


 だが、その塊はサラサラっと風に流されるように無くなっていく。すると、中に立っていたのはジュリアだけ。魔王達の姿はない......



「ねぇ、今のは何?」

つい我慢できず飛び出してしまった。


「アシュリー、見ていたのは知っていましたよ。技の特訓です」

 なんだか今のジュリアは悲しい顔をしているような......


「えっ?なんで?」

「私は熱を感知できます。身体の中にある熱を感知して、周囲100m程の生物の存在、居場所を把握できるのです。サーモグラフィーみたいなものでしょうかね」


「だから魔王の居場所がすぐにわかるの?」

そうです。と頷くジュリア。

――――能力の中にも色々と種類があるのか......


「それで、その技は何?炎の塊に食べられたじゃん」

「あぁ、これは『火炎大蛇』という技です。ヘビちゃんとはずっと一緒にいて、能力で大きくしたヘビちゃんにガブってしてもらうやつです。とても強いんですが、まだコントロールが完全ではないのです」

ジュリアの肩から顔を覗かせるヘビちゃん。


「魔王はどこにいったのさ」

「ヘビちゃんの栄養になってもらいました」

「ジュリアは食べられてたけど、平気なの?」

「はい。牙はついてますが、魔王以外は噛まないようにしてもらってます。ただ、それだと魔王以外には無力なので他の技も考えてあります」


     名付けて......『ヘビちゃん砲』!!


 ジュリアは自慢げにダブルピースした。

「ヘビちゃん砲はまた今度、お楽しみに」


――――――――――――――


「ヤツらを倒せば、修行が終わる」

 俺は太刀を手に構えた。精神集中......


       『水流居合(すいりゅういあい)一線水切(いっせんみずきり)


 刀に血は付かず、返り血も飛ばず、魔王は綺麗に真っ二つだ。周囲にも被害は出ていない。(+3体)


「すごいですねアシュリー。初戦の時とは全く違います。まるで別人のようです」

 ジュリアに褒められて少し嬉しかった。



「よし!アシュリーもだいぶ強くなってきましたし、私と一回戦ってみますか?」

――――なんとなくこうなることは予感してたけど、ついに来たか......


「良いよ!修行の成果を見てくれ!」


 近くの荒野で2人とも身構えて戦闘体制に入る。


    アシュリーvsジュリア  スタート!!


      

                 魔王討伐数ー15体

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。


 初投稿作品になりますが毎日投稿を頑張りますので、

続きが気になる方、バトル系・異世界系がお好きな方はぜひ明日の投稿をお楽しみに!

(明日から本格的にバトルシーンが始まります)

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