第39話『脳筋と知略、勝つのはどっちですか?』
『岩化大装』
剣に岩を纏わせたリックスは、ケルベロスの鎖を狙う。
ピーリが持っている鎖を切れば操ることができずに弱体化すると考えた。
――――でもどうやって鎖を狙う?前がダメなら後ろから?
壁を伝い後ろへ回ろうとするが、3つある頭が狙いを外さない。
「おいおい、大体イケメンは強いって決まってんのに全然ダメじゃん。やっぱりケルベロスは卑怯だったかな?」
「くそっ。まだまだ俺はやれるぞ!」
リックスはケルベロスの下へ滑り込み、後ろへ抜ける。
「うぉりゃあぁぁぁ!!」
回転しながらケルベロスの背中を剣で切り裂く。
が、背中に刺さったまま抜けなくなってしまった。
――――うわぁ!剣が......
ギャァォォォ!!――――
ケルベロスは吠え叫ぶ。
「お前!ケルベロスちゃんに何してんだよ!......でも、剣がなくなった剣士なんてただのザコだなぁ!」
「そんなことはねぇよ!俺は剣なしでもやれるぞ!」
――――剣なくなっちゃってどうしよう......
強がったが、作戦はなく動揺する。
怒ったケルベロスは3つの頭で同時に属性エネルギー弾を放ち襲ってくる。
エネルギー弾は壁を破壊するほどの威力。壁はどんどん崩れていく。
攻撃方法がなく回避しかできないリックスは壁際に追い詰められる。
――――こんなんじゃ外に出ちゃうよ......ん!?
リックスはあることを思い付きニヤつく。
リックスはケルベロスを攻撃しつつ扉の近くまで誘導する。
狙い通りケルベロスは扉を砕き破壊する。
――――よしこれで外まで!
引き続きケルベロスを廊下に誘導する。
「おい!どこ行くんだよ!あたい達から逃げようなんてそんなことさせないよ!」
リックスが土壁を作りながら誘導すると、闘牛の様に壁を突き破り襲ってくる。
ケルベロスの攻撃を回避しながら外に出てきた。
外はまだ、雨が降り、雷が鳴る。
――――やっぱりね。
『鉄骨岩状態』
リックスは岩を集めて身体に武装する。その武装は鉄の様に堅く棘の様に鋭く尖っている。
城の外は紫色のヘドロで埋め尽くされていた。中には赤く光る宝石の様なものが無数にあった。
――――わぁ!綺麗な宝石!でもドロドロしてる......
リックスが宝石を触ろうとするとケルベロスが勢いよく突進して来た。
――――宝石に構ってる暇はないってこと?また後で貰っちゃおうかな。
リックスは土を集め高台を作り、ピーリごと天へ上げた。その高さはミラガイア城を越え周辺で一番目立っている。
「何ですか!?あれは」外で魔王討伐をしていたジュリアと国王は突然高台ができたことに驚く。
リックスは不安だった。
――――私に耐えきれるかな......約束果たせそうにないや。お姫様になれなそう......ごめんねママ。でもパパならやれる。今のパパはめちゃくちゃ強いんだから!
「うおおおぉぉぉ!!!」リックスは雄叫びを上げる。
「へっ。今のお前に何ができるってんだよ!『剣なし聖剣士』なんてザコじゃねぇ――――」
その瞬間、高台を眩い光が包む。リックスの鉄の鎧と、ケルベロスの背中に刺さったリックスの剣が避雷針となり巨大な雷が落ちた。
ケルベロスは直撃を喰らいその場に倒れる。上に乗っていたピーリも意識が朦朧とする。
リックスも直撃を喰らうが、根性で耐えている。鉄の鎧は焦げ真っ黒になっていた。
魔王討伐数ー0体
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
初投稿作品になりますが毎日投稿を頑張りますので、
続きが気になる方、バトル系・異世界系がお好きな方はぜひ明日の投稿をお楽しみに!




